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高齢者のフレイル・認知症とその予防対策
認知症予防にはどんな食事がいいのか?鍵はビタミンDの充足
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(5)サルコペニア・フレイル対策
小川純人(東京大学大学院医学系研究科老年病学教授)
6.フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
2026年10月16日配信予定
サルコペニア・フレイルに対する介入として、運動・栄養・薬の3つを挙げて解説する小川氏。健康長寿に向けた具体的なアプローチとしては、薬に頼らず、運動とタンパク質を中心とした栄養補給を組み合わせる重要性を指摘する。また、日光浴によるビタミンDの補給やバランスの良い食事が、フレイルや認知症のリスク低減に役立つという。さらに、歯と認知症の関連性を探ると、口内の健康維持が全身の若々しさと健康を守る上で不可欠であることが分かる。第5話では、加齢に伴う筋肉量の減少(サルコペニア)や、心身の働きが衰えた状態(フレイル)の対策を中心に解説する。(全6話中第5話)
時間:13分14秒
収録日:2026年5月7日
追加日:2026年10月15日
収録日:2026年5月7日
追加日:2026年10月15日
≪全文≫
●サルコペニア・フレイルに対する介入の可能性
ここからは、サルコペニア・フレイルに対する介入ということを紹介して、閉じる方向に向かいたいと思います。
まずは、運動・栄養・薬物ということで、3大要素というわけではないのですけれど、この3つを少しずつ紹介していきたいと思います。
運動に関しましては群馬県中之条研究ということで、これは青柳(幸利)先生らが以前報告したものなのですが、病気の予防ライン、例えば生活習慣病を例にとりますと、糖尿病、高血圧、脂質異常症であれば、8,000歩歩いて、その中で20分ぐらいは中強度の運動を取り入れましょうということがこの疫学的な研究からはいわれるところです。
歩くということは、強度の中では低強度ですから、それを8,000歩しっかりと行いながら、中強度の運動、すなわち会話ができるぐらいのややきつめの運動をしていきましょうということです。
ちょうど20代から30代であればスロージョギング。それ以降であれば、階段昇降とかグランドゴルフ、坂道を登るときの小走りなどを活用されるのもその一歩かと思います。
認知症においては、これ(スライド)に5,000歩歩いて7.5分とありますけれど、連続でなくてもいいので中強度の運動を少し取り入れることも効果的ではないかということも謳われています。
また、これは東京都健康長寿医療センターの研究所の以前の報告ですけれど、この研究の中では、サルコペニアの高齢者を対象とした研究において、よく「レジスタンス運動」といいますけれど、運動と、タンパク質の源であるアミノ酸(による介入)――最近「BCAA」とか「ロイシン」などという言葉を聞かれるかもしれませんけれど、これはロイシンリッチな栄養介入(のことですが)――を行ったところ、運動だけ、あるいは栄養だけの介入よりも、運動とアミノ酸、(つまり)栄養の両者を複合した介入のほうが筋肉の量、それから筋力、いずれも改善をしたということ(データ)がありますから、ある1つの方法だけではなくて、複合的なアプローチを組み入れるということが筋力であったり、サルコペニア対策に大事だということです。
●高齢者の栄養療法――タンパク質を十分摂取して体重減少を防ぐ
●サルコペニア・フレイルに対する介入の可能性
ここからは、サルコペニア・フレイルに対する介入ということを紹介して、閉じる方向に向かいたいと思います。
まずは、運動・栄養・薬物ということで、3大要素というわけではないのですけれど、この3つを少しずつ紹介していきたいと思います。
運動に関しましては群馬県中之条研究ということで、これは青柳(幸利)先生らが以前報告したものなのですが、病気の予防ライン、例えば生活習慣病を例にとりますと、糖尿病、高血圧、脂質異常症であれば、8,000歩歩いて、その中で20分ぐらいは中強度の運動を取り入れましょうということがこの疫学的な研究からはいわれるところです。
歩くということは、強度の中では低強度ですから、それを8,000歩しっかりと行いながら、中強度の運動、すなわち会話ができるぐらいのややきつめの運動をしていきましょうということです。
ちょうど20代から30代であればスロージョギング。それ以降であれば、階段昇降とかグランドゴルフ、坂道を登るときの小走りなどを活用されるのもその一歩かと思います。
認知症においては、これ(スライド)に5,000歩歩いて7.5分とありますけれど、連続でなくてもいいので中強度の運動を少し取り入れることも効果的ではないかということも謳われています。
また、これは東京都健康長寿医療センターの研究所の以前の報告ですけれど、この研究の中では、サルコペニアの高齢者を対象とした研究において、よく「レジスタンス運動」といいますけれど、運動と、タンパク質の源であるアミノ酸(による介入)――最近「BCAA」とか「ロイシン」などという言葉を聞かれるかもしれませんけれど、これはロイシンリッチな栄養介入(のことですが)――を行ったところ、運動だけ、あるいは栄養だけの介入よりも、運動とアミノ酸、(つまり)栄養の両者を複合した介入のほうが筋肉の量、それから筋力、いずれも改善をしたということ(データ)がありますから、ある1つの方法だけではなくて、複合的なアプローチを組み入れるということが筋力であったり、サルコペニア対策に大事だということです。