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DATE/ 2019.05.03

経験者に聞く「不倫カップル」の末路とは?

 幸せな未来はない、頭ではそう思いながらも不倫の恋に溺れてしまった経験はありませんか。妻や夫にバレれば離婚の原因にもなる不倫ですが、その危険を冒して付き合っている不倫カップルに果たして明るい未来はあるのでしょうか。

 今回は不倫経験のある男女4人に、その末路をインタビュー。不倫カップルに最終的にどんなゴールが待っていたのか、4つのケースをご紹介します。

それぞれの不倫の果てに待っていたものとは?

「相手の妻から慰謝料請求され、うつ状態に」Mさん(44歳・女性)
 30代後半、妻子ある男性と1年間不倫関係にあったMさん。男性の妻に交際がばれて、慰謝料請求されました。「訴えられたのでこちらも弁護士に相談し、二度と会わないと誓約書を書かされ、約30万円を毎月3万円の分割で支払うことに。結局そのお金は相手の男性が用意して、私が払うという形にはなりましたが、精神的に参ってしまい病院通いをするようになりました」と話してくれました。二度と不倫はしないと心に決めたそうです。

「長年の不倫の代償は、熟年離婚という孤独」Oさん(55歳・男性)
 職場の同僚女性と10年近く不倫関係にあったOさん。その女性の海外移住を機に別れましたが、長年の不倫を知っていた妻から、53歳の時に離婚を言い渡されました。「子どもは3人いますが、みんな妻の味方。自分が家を出てこの年からのアパートで一人暮らしは正直きついです。子どもが成人していたので養育費は掛かりませんが、とにかく孤独です」とのこと。女性も妻も子どもも失い、熟年離婚というまさかの結末が。

「時間も人生もムダにし、結婚できなかった」Kさん(42歳・女性)
 若い頃から既婚者ばかりと付き合ってきたというKさん。相手の男性には自分の他にも女性がいることが分かりケンカ別れをしたり、「妻と別れるから待っていて」と言いながらも、彼女が妊娠すると手切れ金を渡され破局したこともあったそうです。結局結婚することなく四十路になってしまい、「気がついたらこの年齢で、もう結婚はあきらめています。不倫して得たものは何もないかな。ムダに年を取っただけです」と話します。

「不倫相手が豹変、妻にも会社にもばれ地獄の日々」Sさん(38歳・男性)
 部下の女性と不倫関係にあったSさん。当初は離婚・結婚も考えていましたが、交際が2年に及ぶと、その女性がSさんの妻に「別れてください」と電話をしたり、自殺未遂を起こしたり、精神的に崩壊。壮絶な修羅場を経験したそうです。「もちろん会社にもばれて、居ずらくなり2人とも退職。彼女は田舎の実家に帰りましたが、その親に訴えられ慰謝料を払いました」とのこと。妻とは離婚せず一緒に暮らしていますが、離婚した方が楽かもとストレスを感じる毎日を送っています。

不倫を経て現在夫婦に「幸せ」な結末はある?

 4つの不倫の末路を聞くと、明るい未来を感じるポイントは全くありません。また、不倫関係が長く続けば続くほど、その代償は高く付くものだともいえるのではないでしょうか。

 不倫カップルから夫婦になったというケースもご紹介しておくと、「関係が長引く前に、正直に”好きな人ができたから別れたい”と夫に離婚を切り出した」という女性や、「不倫をする前から夫婦関係が破綻していたし、”結婚したい女性がいる”と妻に伝えて離婚。その後再婚した」という男性もいましたが、女性は家族に縁を切られ、男性は高額な養育費や慰謝料を払い続けているとのことでした。元不倫カップルの幸せの裏側には「幸せ」と言い切れない事情もあるようです。

 不幸せな末路が大半の不倫ですが、不倫から幸せの道に進むのにも、相当な責任や代償を覚悟して臨まねばなりません。そこまでのリスクを冒す価値があるのか、不倫に悩む方々は今一度自問自答されてみてはいかがでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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