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定年後も「夫婦円満」でいるコツ
近年では結婚した夫婦の3組に1組が離婚すると言われていますが、2020年までの動向をまとめた厚労省の人口動態統計特殊報告 2022年度「離婚に関する統計」調査では、離婚したカップルの2割強が「熟年離婚」という結果を発表しています。
定年したら夫婦水入らずで旅行や趣味を楽しもうと思っている人も多い一方、離婚や卒婚をしたいと心密かに考えている人が皆さんの中にもいるかもしれません。離婚という最悪のケースに至らないまでも、定年後に夫婦仲が悪化するというのはよく聞く話。定年を迎え生活スタイルが変化した後も、どうしたら夫婦円満でいられるのでしょうか。
原因その1・老後資金や生活費でもめる
定年して大きく変化するのが「お金」。収入が大きく減り、年金や退職金の中から生活費を捻出するために生活も変えていかねばなりませんが、そこでイライラや価値観の違いなども噴出し喧嘩が増えるといいます。急に切り詰めた生活となったり、逆に現役時代と同じようにお金を使ってしまう相手に不安や不信を持ったり、先々の老後資金の不足を実感したり。お金の問題は切実です。
原因その2・介護や健康問題の負担
お互いに年をとっていきますから、どちらかが病気で世話をしなければならなくなるとまさに老老介護となります。自分も身体が辛いのに家事や介護の負担が大き過ぎる。頑固で病院や施設には行きたくないという相手に悩まされている。医療費にまつわる出費も増えて家計が火の車。そんな心身の疲労から、お互いに対するストレスが溜まってしまいます。
原因その3・一緒にいる時間が増大
コロナ禍での離婚が多かったように、一緒にいる時間が急に増えると相手への不満やストレスも表面化しやすいもの。女性は「夫は定年して暇そうだが、自分はその分増えた家事やパートで余計に忙しい」と感じる方が多く、一方で男性は「自分の時間がなくなった」「妻の小言が一日中うるさい」など苛立ちを感じるケースも。一緒にいればいるほど会話も減り、すれ違いも増えてしまいます。
1・定年前に老後資金や生活イメージを共有
熟年円満夫婦であるためには経済的な問題をできるだけクリアにすることが大切。貯蓄額や退職金、年金などをどちらかだけが把握しているのではなく、お金の管理や使い方を共有していることで信頼関係を維持できます。なんとなく定年後の老後生活に入るのではなく、その前に明確に老後に関わるお金の話をしておきましょう。
2・行政や福祉に相談し、夫婦だけで抱えない
元気な方が介護するのは当然、夫婦だから仕方ない、そう思っている人も多いかもしれませんが、よく聞くのが病気の夫の世話をしていた妻が疲弊し倒れてしまったというケース。病気の本人も辛いですが、そのケアをする配偶者も心身ともに年々大変になります。地域の福祉や行政サービスなどを把握し、「こういう状態になったら助けてもらおう」と夫婦で話し合っておくことも必要です。
3・家事を具体的に分担する
夫が家にいるようになり妻の負担が増えるのが家事。円満夫婦の夫は妻を「手伝う」のではなく家事をきちんと分担している傾向が。例えば「料理は妻、皿洗いは夫」「昼食は各自で済ませる」「お風呂洗いとゴミ出しは夫」など明確に決めているという夫婦が多いようです。また「重い買物や通院の送迎を夫が自ら進んでしてくれる」という奥様は、妻も年を取ったということを分かってくれている夫が嬉しいとのこと。
4・旅行など夫婦共通の趣味を大切に
旅行が趣味という夫婦は年齢を経ても円満な関係を築いていることが多いです。旅は気分転換にもなりますし後から話せる思い出にもなります。その他にも夫婦で共通する趣味があれば会話も増え、一緒に楽しい時間を過ごすことができます。「夫に付き合って嫌々始めた将棋ですが、教えてもらったり対戦したり将棋番組を観たりと今ではなくてはならない夫婦の趣味」という女性もおり、相手に興味を持ち続けることにも繋がります。
5・1人の時間を尊重する
「誰と会うのか」「何しに出掛けるの」など、定年後は毎日一緒にいるだけについ相手の行動を詮索してしまうことも。また「夫がどこにでも着いてきて辛い」という妻もいます。それぞれの1人時間を尊重し、たとえば「週に2回は別行動で食事も別」と決めているという円満夫婦も。妻や夫、という義務や責任から解放される時間を持つことで夫婦間の摩擦も減るかもしれませんね。
6・感謝の言葉やねぎらいを忘れない
長く一緒にいると「やってもらって当たり前」と思ってしまうことも増えるはず。しかし年を取れば、それが当たり前にできない体力や健康状態に陥ることもあり、若い時以上にお互い協力したり労ったりする必要があります。定年後も円満な夫婦を見ていると「美味しい」「ありがとう」「疲れてない?」などの言葉がさらりと出てくるもの。感謝したり時には相手を褒めたり、思いやりを忘れてはいけません。
7・夫、妻以外の気の置けない仲間を持つ
定年後は一緒にいるのが当たり前となると、夫や妻に依存してしまうケースも。された方も負担ですが、配偶者しか話し相手や頼れる人がいないとなると、不安や相手への要求ばかりが増えていき関係が悪化することもあります。それぞれに別のコミュニティーや居場所がある夫婦の方が、一見ドライなようでいて円満な老後を過ごしているよう。「何でも一緒、じゃなくていい」が円満の秘訣と言う人も。
その他にも「ペットを飼う」というコツなども聞かれましたが、「会話が増えた」「巣立った子どもの代わりの共通の話題ができた」という円満夫婦もいる一方で、「犬を飼ったら、犬さえいればいいと思った」「夫がペットの世話を全くしないので負担倍増」というマイナス意見も。
現役時代は特に問題のなかった夫婦でも、定年後に直面する生活の変化や老いと向き合うことで夫婦仲が壊れる可能性もあります。定年後は単にこれまでの続きなのではなく、一度生活や夫婦関係をリセットし、老後に向けて再構築するくらいの気持ちも必要なのかもしれませんね。
定年したら夫婦水入らずで旅行や趣味を楽しもうと思っている人も多い一方、離婚や卒婚をしたいと心密かに考えている人が皆さんの中にもいるかもしれません。離婚という最悪のケースに至らないまでも、定年後に夫婦仲が悪化するというのはよく聞く話。定年を迎え生活スタイルが変化した後も、どうしたら夫婦円満でいられるのでしょうか。
定年後に夫婦仲が悪くなる原因とは
定年後に夫婦関係が悪化してしまう原因は、大きく分けると3つあります。原因その1・老後資金や生活費でもめる
定年して大きく変化するのが「お金」。収入が大きく減り、年金や退職金の中から生活費を捻出するために生活も変えていかねばなりませんが、そこでイライラや価値観の違いなども噴出し喧嘩が増えるといいます。急に切り詰めた生活となったり、逆に現役時代と同じようにお金を使ってしまう相手に不安や不信を持ったり、先々の老後資金の不足を実感したり。お金の問題は切実です。
原因その2・介護や健康問題の負担
お互いに年をとっていきますから、どちらかが病気で世話をしなければならなくなるとまさに老老介護となります。自分も身体が辛いのに家事や介護の負担が大き過ぎる。頑固で病院や施設には行きたくないという相手に悩まされている。医療費にまつわる出費も増えて家計が火の車。そんな心身の疲労から、お互いに対するストレスが溜まってしまいます。
原因その3・一緒にいる時間が増大
コロナ禍での離婚が多かったように、一緒にいる時間が急に増えると相手への不満やストレスも表面化しやすいもの。女性は「夫は定年して暇そうだが、自分はその分増えた家事やパートで余計に忙しい」と感じる方が多く、一方で男性は「自分の時間がなくなった」「妻の小言が一日中うるさい」など苛立ちを感じるケースも。一緒にいればいるほど会話も減り、すれ違いも増えてしまいます。
円満熟年夫婦に学ぶ、定年後の夫婦仲をよくするコツ
夫婦仲が悪化しても、もう年だから、生活できないから、と離婚を踏みとどまる人も多いはず。しかし人生100年時代、その先も夫婦でいる時間はとても長く円満であるに越したことはありません。仲の良い熟年夫婦の特徴を参考に、定年後に起きる夫婦間の問題を乗り切るために必要な以下のようなポイントを意識してみましょう。1・定年前に老後資金や生活イメージを共有
熟年円満夫婦であるためには経済的な問題をできるだけクリアにすることが大切。貯蓄額や退職金、年金などをどちらかだけが把握しているのではなく、お金の管理や使い方を共有していることで信頼関係を維持できます。なんとなく定年後の老後生活に入るのではなく、その前に明確に老後に関わるお金の話をしておきましょう。
2・行政や福祉に相談し、夫婦だけで抱えない
元気な方が介護するのは当然、夫婦だから仕方ない、そう思っている人も多いかもしれませんが、よく聞くのが病気の夫の世話をしていた妻が疲弊し倒れてしまったというケース。病気の本人も辛いですが、そのケアをする配偶者も心身ともに年々大変になります。地域の福祉や行政サービスなどを把握し、「こういう状態になったら助けてもらおう」と夫婦で話し合っておくことも必要です。
3・家事を具体的に分担する
夫が家にいるようになり妻の負担が増えるのが家事。円満夫婦の夫は妻を「手伝う」のではなく家事をきちんと分担している傾向が。例えば「料理は妻、皿洗いは夫」「昼食は各自で済ませる」「お風呂洗いとゴミ出しは夫」など明確に決めているという夫婦が多いようです。また「重い買物や通院の送迎を夫が自ら進んでしてくれる」という奥様は、妻も年を取ったということを分かってくれている夫が嬉しいとのこと。
4・旅行など夫婦共通の趣味を大切に
旅行が趣味という夫婦は年齢を経ても円満な関係を築いていることが多いです。旅は気分転換にもなりますし後から話せる思い出にもなります。その他にも夫婦で共通する趣味があれば会話も増え、一緒に楽しい時間を過ごすことができます。「夫に付き合って嫌々始めた将棋ですが、教えてもらったり対戦したり将棋番組を観たりと今ではなくてはならない夫婦の趣味」という女性もおり、相手に興味を持ち続けることにも繋がります。
5・1人の時間を尊重する
「誰と会うのか」「何しに出掛けるの」など、定年後は毎日一緒にいるだけについ相手の行動を詮索してしまうことも。また「夫がどこにでも着いてきて辛い」という妻もいます。それぞれの1人時間を尊重し、たとえば「週に2回は別行動で食事も別」と決めているという円満夫婦も。妻や夫、という義務や責任から解放される時間を持つことで夫婦間の摩擦も減るかもしれませんね。
6・感謝の言葉やねぎらいを忘れない
長く一緒にいると「やってもらって当たり前」と思ってしまうことも増えるはず。しかし年を取れば、それが当たり前にできない体力や健康状態に陥ることもあり、若い時以上にお互い協力したり労ったりする必要があります。定年後も円満な夫婦を見ていると「美味しい」「ありがとう」「疲れてない?」などの言葉がさらりと出てくるもの。感謝したり時には相手を褒めたり、思いやりを忘れてはいけません。
7・夫、妻以外の気の置けない仲間を持つ
定年後は一緒にいるのが当たり前となると、夫や妻に依存してしまうケースも。された方も負担ですが、配偶者しか話し相手や頼れる人がいないとなると、不安や相手への要求ばかりが増えていき関係が悪化することもあります。それぞれに別のコミュニティーや居場所がある夫婦の方が、一見ドライなようでいて円満な老後を過ごしているよう。「何でも一緒、じゃなくていい」が円満の秘訣と言う人も。
その他にも「ペットを飼う」というコツなども聞かれましたが、「会話が増えた」「巣立った子どもの代わりの共通の話題ができた」という円満夫婦もいる一方で、「犬を飼ったら、犬さえいればいいと思った」「夫がペットの世話を全くしないので負担倍増」というマイナス意見も。
現役時代は特に問題のなかった夫婦でも、定年後に直面する生活の変化や老いと向き合うことで夫婦仲が壊れる可能性もあります。定年後は単にこれまでの続きなのではなく、一度生活や夫婦関係をリセットし、老後に向けて再構築するくらいの気持ちも必要なのかもしれませんね。
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