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DATE/ 2016.05.26

汽車→自動車│日本と中国で違う漢字の意味

 中国から観光で来訪される人が多くなっている昨今、日常的にちょっとしたコミュニケーションの機会も増えているのではないかと思います。日本人にとっても、香港や台湾を含めて、中国語圏は言語的にそれほどストレスのない訪問国です。

 話せなくても、日本人にとってそれとなく理解可能な文字という点においては、ハングル語やタイ語と比較するまでもありません。それは、「漢字」を共通にしているため、字面よりそれとなく意味がつかめることからです。また、コミュニケーションに筆談という方法も可能です。

 そんな漢字ですが、中国語圏では大きく2つの字体があることはご存じでしょうか。香港や台湾はやや複雑な「繁体字」を、そして大陸の中国本土では日本の漢字よりやや省略された「簡体字」が用いられます。また、なんとなく意味がわかる漢字ではあるのですが、日本と違った意味になる漢字も少なくありません。

 例えば、「愛人」。日本の意味でとらえると、配偶者以外の恋人といったインモラルなイメージですが、中国では真逆で、奥さんなど配偶者を意味します。「老婆」も、日本のままの意味ではなく、「奥さん」「女房」といった意味になります。

 間違って意味をとらないように、日本人がイメージする意味と大きく違う漢字をあげてみましょう。

・丈夫→旦那さん(夫)
・老公→旦那さん(夫)
・飛机→飛行機
・手机→携帯電話
・汽車→自動車
・手紙→トイレットペーパー
・飯店→ホテル
・酒店→ホテル
・天井→中庭
・勉強→無理強いする
・下水→臓物、もつ
・去→行く
・走→歩く
・放心→安心する
・内線→スパイ
・菜→料理
・左右→およそ、約

 このように、日本人として字面から意味をくみ取ると、大変な誤解が生まれそうなことがよくわかるのではないでしょうか。くれぐれもご注意ください。
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