テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.09.29

掃除ができない、捨てられない人はどうすればいい?

 きれいにしたいのに、できない。掃除をしているのに、整理整頓されていない。こんな方は多いと思います。その原因はシンプルです。部屋の面積は同じなのに、ものがどんどん増えていくからです。ものがたくさんあると、どれをどこに置くのか困るということも出てきます。そんなとき無造作に置いてしまう……これを繰り返して、部屋は汚くなっていくのです。

整理できない

 掃除ができないという方は、整理できないのだといいます。一度散らかりだすとどこから手をつけていいのかわからなくなってしまいます。使ってそのままにしてしまったものが増えていって床の上に散らかりだすともうだめになってしまうのです。

 すべてをきれいにしないと、とプレッシャーを感じるのではなく、とりあえず一区画を綺麗にして、お気に入りの場所をつくるとよいそうです。また、何を整理すればいいか迷ったら、種類別にものを分けていくという作業から入ると効率的に掃除ができるそうです。

ものを持ちすぎる

 家の中がものであふれていませんか。ものを持ちすぎる方は、どんどんものを買ったりもらったりして、それを処分できないまま置き場に困ってはとりあえずの場所をつくって、またものが増えて、の繰り返しで汚くなってしまいます。

 どんどん買ってしまうという行為は人間の本能なのだといいます。これが好き、というものをたくさん身近に置いておくと安心感が得られるからです。持つことは悪いことではないと思いますが、自分の手に負えなくなってきたら、今集めているものが本当に必要なのか、と立ち止まって考えてみるといいのかもしれません。

ものを捨てられない

 さて、ものを手に入れたいという欲求以上にやっかいなのが、ものを捨てられない心理。これが掃除する上で一番のネックと思われます。

 人は一度ものを持つと、「授かり効果」といって、今持っているもののほうが他のものよりもよいと思い込む傾向にあるそうです。すると、所有しているものを何としても失いたくない「喪失回避」が行われてしまうのだとか。得られないことよりも怖いのが、失うことなのですね。

 そんな方ができることは、むやみにものを捨てるのではなく、きれいな状態で管理できるだけのものを持つ、と心がけることだといいます。ものは大事にしなくちゃ、というのが口癖の方は、ものを持ちすぎて逆に管理ができず状態を悪くしてしまうという危険性もあるとのこと。そうでなければ、おのずと執着心がなくなっていくのかもしれません。

何事もきっかけが大事

 掃除する、綺麗にするということに特化して研究している方たちがいます。書店でも、さまざまな掃除本を目にしますね。買ってもやらなきゃ意味がない、荷物が増えるだけという方も、自分の気持ちや弱点に気づかせてくれる本に巡り合えれば、掃除を始める気力や、ものを捨てる勇気がうまれるかもしれません。何事もきっかけが大事ということですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点

歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
堀口茉純
歴史作家
2

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者
3

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
4

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感

中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授