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DATE/ 2017.03.12
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全国各地で開催されるスタンプラリーの魅力とは?

 観光名所や商店街、駅などの各地域で行われているスタンプラリー。ある指定されたポイントに行き、台紙に訪れた証拠となるスタンプを押して、完成させると商品やクーポン券がもらえるというイベントです。みなさんは参加されたことはありますか。

 商店街などの活性化のひとつとして企画されたり、最近では有名なドラマやアニメなどとタイアップしたものもあります。連休や長期休暇中には、全国でこうした企画が活発になりますが、スタンプラリーの魅力はどこにあるのでしょう。

●意外なところにあるスタンプラリーの起源


「スタンプラリー」と、カタカナの字面を見ると、海外から輸入した事柄のように思われますが、実はこの言葉は和製英語なのです。1980年代から一般的に使われるようになりましたが、その歴史は古く、古来からある「七福神巡り」や、「お遍路さん」に代表される霊場巡拝が起源といわれています。決められた場所を訪れ、その証明をもらったり、数をカウントしていくというシステムは現代の「スタンプラリー」と変わりません。

「お遍路さん」こと、四国の88カ所巡りは室町時代にまで歴史はさかのぼり、約500年以上ものあいだ伝わって来た風習です。また、現在若い女性を中心に静かなブームとなっている「御朱印集め」も、ご利益のある場所を訪れ、その朱印を納経帳に納めるというシステムです。「スタンプラリー」の起源は、こうした日本の古くからの伝統がもとになっているといわれています。

●シンプルだからこそ楽しく自由に参加できる


 スタンプラリーはとてもシンプルなイベントです。規定の台紙か、またはスマートフォンのアプリなどを手に入れて、決められた場所を回るだけ。高額な参加料もありませんし、満たさなければならない条件や申請も、基本的にはありません。老若男女問わず、さまざまな人が参加することができます。スタンプラリーの開催されている期限はありますが、誰かと競うようなものでもなく、個々のペースで進められるのも魅力といえるでしょう。

 楽しみ方も十人十色です。たとえば、親子の交流としてスタンプラリーを活用する人もいれば、ウォーキングや運動のために活用するという人もいるでしょう。好きなキャラクターやグッズを集めたいという目的の人もいるかもしれません。まだ見ぬ土地や場所に赴くというワクワク感を純粋に楽しむこともできます。シンプルだからこそ、スタンプラリーにはさまざまな活用方法と、楽しみ方があるのです。

●こんなスタンプラリーもあった!利き酒や全国版も


 また、スタンプラリーといってもただスタンプを集めるだけではありません。たとえば、2013年に東京ミッドタウンで行われた「DESIGN TOUCH × GOOD DESIGN スタンプラリー」では、スタンプを台紙に押す代わりに、トートバッグに福笑いのように目や鼻などのスタンプを押し、オリジナルのデザインを完成させるというものでした。2016年開催の「ぶらり銀座 秋の酒まつり」は、参加費は有料ですが、日本各地の銘酒を利き酒できるおとなのスタンプラリーとして好評を博しています。

 今年もさまざまなスタンプラリーが各地で予定されています。大規模なものだと、明治維新から150年を記念した「大政奉還150周年記念 幕末維新スタンプラリー」があります。鹿児島県から福島県まで全国各地にスタンプ場が設けられ、かなり広域におよぶスタンプラリーですが、1年かけていくつ回れるか計画を立ててみるのも楽しいかもしれません。

●スタンプラリーをはじめてみよう!


 まだ体験したことがないという方は、まず台紙を手に入れるところからはじめてみましょう。現地に行かなければ手に入らないものもありますし、ネットからダウンロードができるようになっているものもあります。アプリでまとめるものはスマートフォンがあれば問題ありません。

 基本的にスタンプラリーは自由に参加できるものですが、商店街のスタンプラリーであれば、たとえば「500円以上お買い上げの方にスタンプを」など、それぞれの大まかなルールが存在しています。完成を目指す場合は、詳細を確認し、自分のやりたいもの、見たいもの、買いたいものなどと照らし合わせ、無理がないかどうか調べる必要もあります。また、スタンプのポイントが広範囲にわたる場合は、「スタンプいくつ以上で景品と交換」など、ゴールもそれぞれ異なっています。

 大まかな条件がわかれば、あとは自分のペースでスタートするだけです。もちろん途中でやめてしまっても何の問題もありませんし、期限が切れてしまったとしても、ポイントとなっている施設そのものや、神社仏閣などの建物が消えるわけではありません。ものによっては観光ガイドや、ルートの参考として手元に残すこともできます。これからも楽しいスタンプラリーが続々と登場してくるでしょうから、ぜひ注目してみてください。
(10MTV編集部)