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若者に増えるブラックリスト入り…その原因は?
クレジットカードの引き落としや、月々の携帯料金など、ついうっかり延滞してしまうことはありませんか?身に覚えのある方は要注意。それが原因でいわゆる「ブラックリストに載って」しまうと、クレジットカードを作るときに審査が通らない、ローンが組めない、そんな事態に陥ってしまうことがあります。
信用情報機関とは、私たち消費者のクレジットカードやローンに関する情報を集めて、消費者の支払い能力が適正かを加盟企業に提供する役割を持つ機関のこと。信用情報機関に事故情報が登録される、つまりブラックリストに載ってしまうと、新たなクレジットカードやローンの申し込みをしても「支払い能力に難あり」と判断されて、審査が通りにくくなってしまうのです。
・返済日より61日以上の延滞、または1~2ヶ月の延滞を繰り返している場合
・自己破産、任意整理などの、債務整理を行った場合
私たちの生活に身近なのは前者の延滞の場合で、クレジットカードやローンを介して支払っている代金の滞納が対象になります。これらの支払いが滞ると、支払い能力があることを前提とした契約にもかかわらず、決められた期日に支払わないのは契約に反していると見なされてしまうのです。
規定以上の日数のうちに支払いがない場合、ブラックリスト載ってしまいますが、延滞の頻度が高いことも信用を落とす要因になってしまいます。心あたりがある人は注意が必要でしょう。
答えは残念ながらノーです。一度登録された事故情報は一定期間保有されて、申請で削除することはできません。しかし、延滞の場合であれば解消した日から1~5年、債務整理の場合でも最大10年経てば、事故情報は消えます。生涯ずっとブラックリストに載ってしまうわけではないので、必要以上に怯える必要はありません。
最近の携帯やスマホは端末が高額であるために、ローンを組んで月々の利用料金に加算されていることが増えています。その金額は月々の利用料金から値引きされるプランが用意されているもありますが、月々の利用料金を延滞していると、この端末代金の未払いがローンの支払いが滞っていることだと判断され、ブラックリストに入ってしまうケースが増えているのです。
携帯電話の分割払いの信用情報を扱うシー・アイ・シーによると、ブラックリスト入りしている人は2010年6月の21万人から、その翌年には145万人に増加しています。若者だけでなくスマホを持つすべての年代の人が、「分割契約で支払うということはローンを組んでいる」という意識を持つことが求められています。
とはいえ、一番良いのはブラックリストに載らないようにすること。うっかり、支払いを忘れてしまうことがないように気を付けましょう。
ブラックリストに載ってしまうとはどういうこと?
ブラックリストというと特別な名簿に名前が記載されてしまうイメージがありますが、金融界にそういったブラックリストは存在しません。俗にいう「ブラックリストに載る」というのは信用情報機関に事故情報が登録されてしまうということなのです。信用情報機関とは、私たち消費者のクレジットカードやローンに関する情報を集めて、消費者の支払い能力が適正かを加盟企業に提供する役割を持つ機関のこと。信用情報機関に事故情報が登録される、つまりブラックリストに載ってしまうと、新たなクレジットカードやローンの申し込みをしても「支払い能力に難あり」と判断されて、審査が通りにくくなってしまうのです。
何をしたらブラックリストに載ってしまうの?
ブラックリストに載ってしまう基準は以下の通りとなっています。ただし、信用情報機関によっても条件は異なるため、あくまでも大体の目安として把握しておきましょう。・返済日より61日以上の延滞、または1~2ヶ月の延滞を繰り返している場合
・自己破産、任意整理などの、債務整理を行った場合
私たちの生活に身近なのは前者の延滞の場合で、クレジットカードやローンを介して支払っている代金の滞納が対象になります。これらの支払いが滞ると、支払い能力があることを前提とした契約にもかかわらず、決められた期日に支払わないのは契約に反していると見なされてしまうのです。
規定以上の日数のうちに支払いがない場合、ブラックリスト載ってしまいますが、延滞の頻度が高いことも信用を落とす要因になってしまいます。心あたりがある人は注意が必要でしょう。
ブラックリストに載ってしまっても消すことはできる?
ブラックリストに載ってしまうと、新しいクレジットカードを作ったり、家や車、教育ローンを組んだりすることも難しくなってしまいます。では、このブラックリストに入ってしまった場合、事故情報を削除することはできるのでしょうか?答えは残念ながらノーです。一度登録された事故情報は一定期間保有されて、申請で削除することはできません。しかし、延滞の場合であれば解消した日から1~5年、債務整理の場合でも最大10年経てば、事故情報は消えます。生涯ずっとブラックリストに載ってしまうわけではないので、必要以上に怯える必要はありません。
若年層に増えるブラックリスト入り 原因は携帯料金の滞納
ブラックリスト入りは他人事ではありません。最近、10代の若者のブラックリスト入りが増え、深刻な問題となっています。原因は携帯やスマホの端末料金の支払い方法にあります。最近の携帯やスマホは端末が高額であるために、ローンを組んで月々の利用料金に加算されていることが増えています。その金額は月々の利用料金から値引きされるプランが用意されているもありますが、月々の利用料金を延滞していると、この端末代金の未払いがローンの支払いが滞っていることだと判断され、ブラックリストに入ってしまうケースが増えているのです。
携帯電話の分割払いの信用情報を扱うシー・アイ・シーによると、ブラックリスト入りしている人は2010年6月の21万人から、その翌年には145万人に増加しています。若者だけでなくスマホを持つすべての年代の人が、「分割契約で支払うということはローンを組んでいる」という意識を持つことが求められています。
審査が通らなかったら信用情報機関に申請を
ここまで信用情報機関に登録される事故情報、いわゆるブラックリストについての説明をしてきました。「自分には関係ない」と思っていたのに、クレジットカードやローンの審査になかなか通らないという方もいるかもしれません。そうした人は身に覚えがなくても、携帯料金の未払いなど原因でブラックリストに登録されてしまっている可能性があります。信用情報機関へは開示請求ができますので、調べてみると良いかもしれません。とはいえ、一番良いのはブラックリストに載らないようにすること。うっかり、支払いを忘れてしまうことがないように気を付けましょう。
<参考サイト>
・DIAMOND online:スマホで広がる信用情報登録 10代のブラックリストも増加
http://diamond.jp/articles/-/17029
・DIAMOND online:スマホで広がる信用情報登録 10代のブラックリストも増加
http://diamond.jp/articles/-/17029
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