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DATE/ 2018.05.31

【仕事と年収】中学校教師(25歳男性)の場合

 今回は中学校の先生になって4年目の25歳「中学校の先生」に月収、賞与、年収、貯蓄額のリアルなお金事情からその仕事内容まで詳しく聞いてみました。

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25歳「中学校の先生」の年収は…

 今回お話をうかがったのはこちらの方。

【年齢】25歳(男性)
【住まい】関東地方
【独身or既婚】独身
【職業】中学校教諭

・経歴を教えてください。
 高校生のときに、地域のサッカークラブでの指導を通して、人の成長に携われることの素晴らしさを感じさ、中学校の教諭になろうと決めました。大学の理工学部に在籍しながら教職課程を履修し、卒業後公立中学校に勤めて4年目になります。

・年収/月収/賞与について教えてください。
 年収350万円/月収22万/賞与(年2回)88万円

・貯蓄額はおいくらですか?
 50万

・年間休日は?
 平均100日
※土日に部活動がある場合は出勤する。夏季・冬季休業中には、土日出勤時の代休的な扱いの特別休日があたえられることもある。

仕事の内容は?残業はどれぐらい?

 仕事内容は、主に教科指導。いかに分かりやすい授業を展開するか、その創意工夫に終わりはなく、職務の中で大きな位置を占めます。また定期テスト時には、問題作成、採点、結果入力など、普段の業務に加えて負担が増えます。

 学級担任においては、毎日提出する「自主学習ノート」や「生活ノート」(短い日記・作文。学校によって呼称が異なったり、活用していないところもある)に赤ペンを入れたり、定期テスト結果連絡表や通知表、学級通信のような、各家庭への配布物を作成したりします。

 放課後は部活動指導。夏期は18時半まで、冬季は17時半まで担当の部活動の指導にあたります。下校指導終了後、職員会議や授業準備、行事等の時期には、校務分掌(校内の役割分担)に従って行事の準備を行います。クラスに長期欠席の生徒がいれば、失礼に当たらない時間に家庭訪問をすることもあります。訪問しなくとも、毎日必ず電話連絡を入れて、保護者と連携を密にしておきます。

 残業は月平均80時間以上。定時が16時半なので、その後の部活動指導や下校指導も残業時間に含む。残業代はつかない。

「中学校教諭」の良い点は?

 生徒の成長を間近に感じることができること、生徒が成長する過程に自分が携われることがやりがいの1つです。また、生徒から日々若さというエネルギーをもらいながら仕事をすることが出来るため、自分自身も成長することができます。他に、夏期・冬季休業中は、比較的年休が取りやすいこと、国公立学校の教諭は、収入面での安定性が挙げられます。

「小学校教諭」の悪い点は?

 職員会議や授業準備などは、基本的に部活動指導後に行うため、早くとも17時半、遅いときは18時半以降から開始することになりますが、定時は16時半なので、必然的に残業になります。

 部活動指導をその地域に住んでいる各スポーツの経験者に任せることで、そのスポーツの技術向上及び教諭の業務負担軽減へと繋がるのでは、と思います。残業することが当たり前になっている現状が少なからずどこの学校にもあると思うので、そうならないよう自らを鳥瞰することは教諭という職業において、効率化を図るためにも必要不可欠な視点だと思います。

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 国税庁「民間給与実態統計調査結果」によると、25~29歳男性の平均年収は383万円。年収350万円というのは、やや低めです。この方の場合は、残業代が出ない、というところがその差なのでしょうか。

 仕事については、小学校の先生と違うのは、部活動指導が加わる点です。部活動指導の後に、職員会議や授業準備と、残業が当たり前の環境となっているようです。一方で、子どもの成長を間近で実感できること、若いエネルギーを感じて仕事ができることが、仕事の良い点として挙げられています。

<参考サイト>
・国税庁HP「民間給与実態統計調査」より
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2016/pdf/001.pdf
(10MTV編集部)

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