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DATE/ 2018.06.12

年齢以上に見える「老け顔」の原因とは?

 実年齢よりも年上に見られてしまう「老け顔」。年を重ねることで増える魅力もある一方、「年相応に見られたい」「できればちょっとでも若く見られたい」というのが、女性の本音かもしれません。

 しかし、なかなか現実はうまくいかないもの。むしろ、知らず知らずのうちに「老け顔」を作るNG行為をしてしまっているかもしれません。

何が原因で「老け顔」に?

 「老け顔」になってしまう要因はさまざまですが、いくつかの要素が複合的にあわさっています。代表的な原因は次のようなものです。

・鼻のわきから口にかけてできる「ほうれい線」
・表情筋の筋力低下やコラーゲン不足によって起こる「顔のたるみ」
・肌の水分低下によってハリがなくなりできる「シワ」
・紫外線などの刺激によって生まれる「シミ」

 世の中にも「シワ予防」「シミ予防」といった言葉が踊っていますが、加齢とともに避けられない問題とはいえ、こうした要因が増えれば増えるほど、見た目年齢は上がっていってしまいます。

 それでは実際に、「老け顔」を招いてしまうNG行為とはどんなものなのでしょうか?

NGその1:スキンケアを怠る

 「シミ」「シワ」など、あらゆる肌トラブルの引き金となるのが紫外線です。紫外線対策は普段から気をつけているという人も多いかもしれません。しかし、日焼け止めを塗っていればOKというわけではないのがスキンケアの奥深さ。長時間室外で紫外線を浴びた日は、冷えたタオルで肌を冷やしたり、お風呂上がりのスキンケアを念入りに行うなど、より丁寧なスキンケアが必要なのです。

 しかし、ケアのしすぎも肌を傷つけることになります。タオルで顔をゴシゴシしたり、クリームを強めに塗り込んだりはNG。ケアはやさしく繊細に行いましょう。

NGその2:うつむきがちな生活を送る

 うつむきがちに生活をしていると、自然と顔の筋肉はうつむいている方向へと垂れていき、ほうれい線を作りやすくなります。また、表情にも気をつけなくてはなりません。同じ表情で筋肉をこり固めていると、表情筋が弱くなり、それがたるみとなって「老け顔」の原因になってしまいます。

 また、うつむきがちということは、姿勢も正しくはありませんよね。背筋が伸びてる方が若々しく見えますし、猫背は何だか憂鬱な印象を相手に与えてしまいがち。日頃から正しい姿勢を意識して、腹筋と背筋をきちんと使い、筋力アップに意識を置くことも必要です。シミ予防には、皮膚のターンオーバーを促すことも有効だと言われていますが、そのためにも筋力をつけて代謝をアップさせることが重要なのです。

NGその3:偏った食生活を送る

 わたしたちの体は、日々、摂取している食べ物で構成されています。野菜や果物には、ビタミンやミネラルといった、美肌効果のある栄養素がたっぷり含まれています。しかし一方で、お肉や炭水化物も体には大切な栄養源。「野菜だけ」「果物だけ」の生活では、逆に肌からハリが失われてしまいます。バランスのよい食事が美肌を作るのです。

 また、ご飯を食べるときは右左、両方の歯を使って咀嚼するようにしましょう。片方の歯しか使っていないと、顔の筋肉が片方だけが弱り、こちらもほうれい線やたるみの原因になってしまいます。

NGその4:夜更かしが習慣になっている

 肌のターンオーバーを促したり、ホルモンバランスを整えるためには、質のよい睡眠が大切です。一説によると、人が1日に必要としている睡眠時間は8時間。また、入眠後4時間は太陽光を浴びない方がいいといわれ、真っ暗な部屋を確保するか、朝陽ののぼらない時間に睡眠をとるために、日付の変わる前に就寝することが望ましいと考えられています。

 しかし、スマホなどを片手についつい夜更かしをしがちという人も多いのではないでしょうか。加えて、スマホのブルーライトは脳を覚醒させてしまい、質のよい睡眠を妨げるといわれています。就寝1時間前からは、なるべくスマホを使わないように心がけたいところですね。

 また、睡眠時の姿勢にも気をつけた方がよいのだとか。横向きやうつぶせで寝ていると、顔にシワを作りやすくなり、ほうれい線の原因となるため、上向きでリラックスした体勢を取るのがベストです。

笑顔や、はつらつさも忘れずに

 「老け顔」を招くNG行為を4つ取り上げましたが、いかがでしたか?

 メイクや髪型を変えるだけでも印象は大きく変わったりします。ささやかでも日々の積み重ねが、顔の印象をつくりあげていくものです。毎日のケアと同じくらい、笑顔を絶やさず、はつらつと過ごして、明るく若々しい印象になるようにしたいですね。
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授