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DATE/ 2018.08.05

職場にいる「イタい人」はこんな人!

 皆さんの職場にも「イタい人」のひとりやふたり、いませんか?そんな人の多くは、そう言われていることに得てして気づいていないもの。だからこそ「イタい」のかも知れませんが、職場で「イタい人」は仕事ができないと思われてしまうこともあるので致命的。

 そこで今回は、皆さんの職場にいる「イタい人」についてアンケート。あなたももしかすると、自分では気づいていないだけで、職場で「イタい」と囁かれているかも!?

いるいる!皆の職場の「イタい人」の特徴

1)何かあるたびに自慢する人
 
・「俺は昔~だったんだぞ」と過去の栄光を自慢するおじさん。昔話に興味はないので、今の仕事をしてくれないですかね…。

・自分の人脈を自慢する上司。取引先の前でもそういう話をするのでイタいし、恥ずかしい。そもそも、すごいのはあなたではなくて、その人では?

 おじさんにありがちな自慢話。自分の権威やステータスをひけらかすのは、今の時代は「イタい」と思われてしまいます。例え、仕事ができたり、すごい人脈を持っていたとしても、日本人らしい謙虚な姿勢でいるのが良いようです。

2)熱いのはいいけれど…感情を爆発させる人
 
・「私はこんなに頑張っているのに上司が協力してくれない!」と、すぐ泣いて訴える女性社員。会社内で泣くとかイタいです。

・親分肌をきどった先輩がイタい。「おまえら会社は学校じゃねえんだよ!」とか「今日できることをする。明日になんて意味はない!」など、どこかで聞いたようなセリフを大声で叫んだりする。

 仕事熱心で一生懸命な人は、時としてまわりが見えなくなってしまうもの。自分は頑張っているという自負があるからこそ熱くなってしまうのかもしれませんが、職場で感情的になるのは御法度。特に、サトリ世代やゆとり世代には「イタい」と引かれてしまうようです。

3)ミスしたりテンパったりするとバックレる人

・仕事がいっぱいいっぱいになると、連絡もなく無断欠勤して「限界」というアピールをする部下の女性。社会人としてイタい。

・トラブルが起きた時に、その経緯を把握しようと連絡しても電話に出なかったりする人。ヤバくなったら逃げるとかイタいし、ずっと「バックレたやつ」と言われ続けますよね。

 実はこんなタイプは、助けを求めたり謝ったりできない、プライドばかりが高い人が多いよう。職場では自分のミスは自分だけの責任ではなく、会社全体の問題になりますから、多くの人に迷惑を掛けるもの。一度でもやると「イタい人」として見られ続けてしまいます。

4)仕事の場で「男・女」を意識し過ぎる人

・新入社員とか異動の社員が来ると、毎回必ず「その人イケメン?」と物色しに行くアラフォーのオバサン社員がイタい。

・「〇〇部のYさんにご飯誘われたけどどんな人ですか?」と騒ぐ女性社員や、「クライアントの新しい担当が美人でエロい」と言う上司など、仕事絡みの異性ネタを職場でしゃべる人は不適切だしイタい。黙っときゃいいのに。

 社内恋愛や社内結婚はあるものの、露骨に男女関係や異性を意識した言動をすると「イタい人」と思われがち。イケメン社員を虎視眈々と狙っている女性社員に対しても「だから腰掛けとか言われるんだ」と耳の痛い言葉も。プライベートの極みでもある異性関係に関しては、職場では自重して行動しましょう。

5)職場を「私物化」する公私混同な人

・会社の備品、例えばトイレットペーパーや文房具などを持ち帰っているオバチャン社員。みんな気づいているが、バレていないと思っているのもイタい。

・もう40歳近いのに、デスクにピンクの羽根のついた写真立てや造花を飾ったり、椅子に勝手に自分の名前をクリスタルでキラキラにデコったりしているメルヘン女子社員。自室でもイタいのに。

 女性に多かったのが、自分の職場で公私混同してしまう「イタい人」。女性の方が、長い時間を過ごす職場を居心地良く整えたいという傾向があるのだと思いますが、度が過ぎると「イタい」と思われがち。また、タダならもらっとこ、というオバチャン精神も分かりますが、職場のものを持ち帰ったら犯罪です。

6)休暇、労働条件…権利の主張に必死な人

・ろくに仕事しないくせに、労働組合の活動にはやたら熱心で毎年委員をやっている同僚がイタい。まだ仕事が残っていても組合会議が優先で、まず仕事をちゃんとやってくれと思う。

・新入社員の女性が、入社3ヶ月で診断書をもらって休み始めた。やっと出て来れたら、ちょくちょく休んで有給を使い切り、次は「生理休暇ってもらえますよね?」と、どうにか休むことしか考えていない様子。働きたくないなら、こんなイタい子には辞めてほしい。

 もちろん労働者として守られるべき権利もありますが、本来の仕事をせずに権利ばかりを主張する人は「イタい人」と面倒くさがられます。法律で守られている社員の立場をないがしろにするのは会社として許されませんが、働くという義務も果たすべきこと。そこを取り違えると周りを巻き込む「イタい人」に。

「イタい人」は本当に「イタい」ことに気づいてない!?

 いかがでしたか?皆さんの職場にも同じような「イタい」特徴を持つ人がいたのではないでしょうか。

 冒頭で、職場で「イタい人」と思われているのは、自分が周りからどんな風に思われているのかに鈍感で、そのことに気づいてない人が多いと書きました。しかし、皆さんのアンケートを読むと、「イタい人」の中には「どう思われてもいいと開き直っている」タイプや、「自分はまちがっていない」と思っているタイプも結構いるということも分かってきました。

 「イタい」と思われてもいい、自分は正しい、と己を貫くのにも覚悟がいりますが、職場は多くの人と繋がり、協調性も必要となる場所。たとえ「イタい人」であっても、職場の仲間に迷惑を掛けないことだけは意識してほしいものですね。
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一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授