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群馬の超一流企業「株式会社 原田」とは?
群馬に本社を構え、創業は1901年、売上高179億円(2017年実績)という超一流企業「株式会社 原田」をご存知でしょうか。これだけの情報では、多くの人は「何その会社?」と思うかもしれません。しかし、商品を見れば「あぁ、アレね」と思うはずです。株式会社原田の主力商品は、グーテ・デ・ロワ。お土産でもらったことがある人、デパートのお菓子売り場で見かけたことのある人もいるでしょう。あの有名な「ラスク」です。
このラスク、銀色にフランスの国旗を想起させる青、白、赤のラインが入ったデザインのパッケージといえば思い出せる方も多いのではないでしょうか。なんとも高級感のあるラスクですよね。デパ地下でみかける洋菓子店「ガトーフェスタ・ハラダ」の売り場では常連客が行列を作っていることもしょっちゅうです。特に年末年始の帰省シーズンやバレンタイン、ホワイトデーといったイベントの頃には行列もなかなかの長さに。またお中元やお歳暮などの贈答品としても重宝され、地方百貨店からは催事への出店要請が引きも切らないそうです。
すごいのは外観だけではありません。宮殿風の本社内に入るとアート作品が展示してあり、毎月、コンサートや展示会も開催されています。また、2017年には子会社の「rin art association」がJR高崎駅東口に現代アートギャラリーをオープンしています。
工場は無料で見学が可能です。実際に行ってみた人の記事によると、1階のレセプションでスタッフさんに工場見学をしたい旨を申し出ると、工場見学パンフレットやステッカー、試食のグーテ・デ・ロワを頂けるとのこと。ガラス越しにさまざまな生産作業を見ることができますが、大部分はロボットが行っており、未来感抜群の工場のようです。また、工場見学では、ここでしか食べられない工場見学限定のラスクを食べることもできます。これはオーブンに入れる前の柔らかいもので、まさに現地だけ工場だけで食べることのできる特別感。また現地では、割れたお徳用ラスクやフランスパン、現地限定品ラスクなどここでしか手に入らない商品もたくさんあります。
こうして「グーテ・デ・ロワ」が完成したのは2000年のこと。その後2000年代半ばに売上を拡大します。ここで、原田氏は思い切った賭けにでています。まず売上3億円強の段階で7億の借金、売上27億まできたところで42億円の借金、そして現高崎工場の建設時には、なんと130億円もの設備投資を行うのです。これに伴い、2000年以前は15人程度だった従業員も1000人弱にまで増えます。しかし、これは無謀な賭けだったわけではなさそうです。
ラスクが今ほど知られていなかった1990年代、原田は地道に都内の物産展に参加して販促活動を行い、折込みチラシを配布し、徐々に注文を増やしていきます。転機となったのは2007年の4月。東京都内に出店したことが起爆剤となりました。口コミが口コミを呼び、やがてメディアに取り上げられます。しかし、原田氏は「ブームで終わらぬよう、商品の適正規模を見極めながら、流通量が過剰にならないように、しかし、需要を満たせるように考えながら設備投資を行ってきた」という趣旨のコメントをしています。決して無謀に拡大したわけではなく、需要の状態を見極めながら勝機を見出してきた原田氏の慎重さと大胆さがうかがえます。
ほぼラスクだけで全国的な知名度、売上高179億円ということにも驚きですが、その裏にある大胆な経営判断や近未来的な工場など、この企業には驚きの連続です。もし群馬に立ち寄ることがあれば、本社を訪れて、このエネルギーとダイナミズムを体感してみてはいかがでしょうか。
このラスク、銀色にフランスの国旗を想起させる青、白、赤のラインが入ったデザインのパッケージといえば思い出せる方も多いのではないでしょうか。なんとも高級感のあるラスクですよね。デパ地下でみかける洋菓子店「ガトーフェスタ・ハラダ」の売り場では常連客が行列を作っていることもしょっちゅうです。特に年末年始の帰省シーズンやバレンタイン、ホワイトデーといったイベントの頃には行列もなかなかの長さに。またお中元やお歳暮などの贈答品としても重宝され、地方百貨店からは催事への出店要請が引きも切らないそうです。
宮殿のような本社と近未来の工場
大人気のガトーフェスタ・ハラダですが、そのすごさは本社を見に行くとよく分かります。外観を正面から見ると白い柱が立ち並び、まるで宮殿のような建物です。しかし場所は群馬の中心地から外れた街中で、向かいは陸上自衛隊駐屯地。行ってみれば「なぜココにこんな建物が?」という感じを抱かないわけにはいきません。群馬県高崎市にある本社には、フラッグショップである本館「シャトー・デュ・ボヌール」があり、横には「シャトー・デュ・エスポワール(希望の館)」と名付けられた本社工場が並んでいます。すごいのは外観だけではありません。宮殿風の本社内に入るとアート作品が展示してあり、毎月、コンサートや展示会も開催されています。また、2017年には子会社の「rin art association」がJR高崎駅東口に現代アートギャラリーをオープンしています。
工場は無料で見学が可能です。実際に行ってみた人の記事によると、1階のレセプションでスタッフさんに工場見学をしたい旨を申し出ると、工場見学パンフレットやステッカー、試食のグーテ・デ・ロワを頂けるとのこと。ガラス越しにさまざまな生産作業を見ることができますが、大部分はロボットが行っており、未来感抜群の工場のようです。また、工場見学では、ここでしか食べられない工場見学限定のラスクを食べることもできます。これはオーブンに入れる前の柔らかいもので、まさに現地だけ工場だけで食べることのできる特別感。また現地では、割れたお徳用ラスクやフランスパン、現地限定品ラスクなどここでしか手に入らない商品もたくさんあります。
慎重かつ大胆な経営判断で勝機を拡大
原田の歴史をたどると、もともとは和菓子店として創業したのち、戦後には洋菓子に参入し、パン、洋菓子、和菓子を扱う食品メーカーとなります。この後、バブル崩壊後の景気の悪化に伴った贈答品需要の減少に直面し、原田は赤字が続きます。このとき社長に就任した現社長の原田義人氏と妻の節子専務が生き残りをかけて開発したのが「ラスク」だったそうです。こうして「グーテ・デ・ロワ」が完成したのは2000年のこと。その後2000年代半ばに売上を拡大します。ここで、原田氏は思い切った賭けにでています。まず売上3億円強の段階で7億の借金、売上27億まできたところで42億円の借金、そして現高崎工場の建設時には、なんと130億円もの設備投資を行うのです。これに伴い、2000年以前は15人程度だった従業員も1000人弱にまで増えます。しかし、これは無謀な賭けだったわけではなさそうです。
ラスクが今ほど知られていなかった1990年代、原田は地道に都内の物産展に参加して販促活動を行い、折込みチラシを配布し、徐々に注文を増やしていきます。転機となったのは2007年の4月。東京都内に出店したことが起爆剤となりました。口コミが口コミを呼び、やがてメディアに取り上げられます。しかし、原田氏は「ブームで終わらぬよう、商品の適正規模を見極めながら、流通量が過剰にならないように、しかし、需要を満たせるように考えながら設備投資を行ってきた」という趣旨のコメントをしています。決して無謀に拡大したわけではなく、需要の状態を見極めながら勝機を見出してきた原田氏の慎重さと大胆さがうかがえます。
ほぼラスクだけで全国的な知名度、売上高179億円ということにも驚きですが、その裏にある大胆な経営判断や近未来的な工場など、この企業には驚きの連続です。もし群馬に立ち寄ることがあれば、本社を訪れて、このエネルギーとダイナミズムを体感してみてはいかがでしょうか。
<参考サイト>
・GATEAU FESTA HARADA
http://www.gateaufesta-harada.com/
・GATEAU FESTA HARADA
http://www.gateaufesta-harada.com/
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