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「モラハラ夫」の特徴とは?
肉体的な暴力を伴わないため、実は妻にモラルハラスメントをする夫が周りからは「いい旦那さん」「イクメン」と思われていることも多いと聞きます。しかし、SNSや夫の悪口を投稿するネット掲示板を見れば、日々沢山の女性が「モラハラ夫」の愚痴や相談を書き込んでおり、その対処や関係性に悩んでいる方も少なくありません。中には、もしかしてうちもモラハラ夫?と判断が付きかねて不安を抱えているケースもよく目にします。
・物に当たる、八つ当たりする
・失敗やミスを他人のせいにする
・突然不機嫌になり理由を言わない
・外面がよく他人の目を気にする
・否定されるとブチ切れる
・「俺が居ないとダメだな」と言いくるめる
・後出しでどんな選択にも文句をつける
・釣った魚にエサをやらない的なケチ
・妻の交遊関係に口出ししたり親を悪く言う
・「女は〇〇して当然」と男尊女卑な側面がある
・恩着せがましく、見返りや感謝を要求する
・長時間の説教をして反省の言葉を言わせる
・逃げ場をなくし、支配・管理したがる
・自分が最優先されないと気がすまない
・口が巧く嘘つきで、女性に反論の余地を与えない
3つ以上当てはまったら、「現モラハラ夫」「未来のモラハラ夫」の可能性が高いと考えて今後の方針を見極めるのが良さそうです。というのも、モラハラ被害者女性の多くは「ほんの少しだけれど、結婚前からその傾向はあったが目をつぶってしまった」「最初は微妙な違和感くらいだったので我慢できたが、次第にエスカレートした」と、小さな芽を見て見ぬ振りしてしまった過去を後悔しているから。
このモラハラリストのような言動への相談やネットの書き込みを見ても、「私の夫の話かと思った」「モラハラの特徴、うちも全く同じです」とのコメントが異常に多く、モラハラ夫には例外がないというくらいパターン化できる人物傾向にあるのです。
A代さん(47歳・モラハラ夫と離婚)
「見た目も良くエリートな夫は、家庭では私をバカにしたり怒り散らしたりのモラハラの嵐。最初は言い返し話し合いもしましたが、否定されるのが大嫌いで自分の非を認められない性格なので、火に油を注ぐことにしかならず離婚。前妻と別れた理由は妻の浮気と言っていましたが、それも怪しい。モラハラだったんじゃないかなと思います」
S子さん(35歳・現在モラハラ夫の治療中)
「モラハラに耐えきれず離婚届を残して家出。相当ショックだったのか、夫は自覚し変わると誓ってカウンセリングに通い実際変わった部分もありますが、時々その片鱗がのぞき、その度にいつでも出て行くと伝えて再構築中。大事な人を失う、くらいの人生観が変わることがないとモラハラ夫は変われないと思う」
「絶対に治らないとは言えないが、治るとしても相当に難しい」と語っているモラハラの専門家も多く、モラハラはその人にずっと付きまとう性質や人格でもあり、自己愛パーソナリティ障害のケースもあるそう。上記の女性ふたりのお話にもありますが、本人が変わりたいと自覚することや、自分の価値観そのものが一変するような出来事がなければモラハラは治らず、たとえ相手の女性が変わっても続くといいます。自分の非を認めないモラハラ男性にとって「自分はモラハラ夫」と自覚することは容易ではなく、「治る」という希望にすがっても奇跡を待つようなものなのかもしれません。
1・信頼できる友人や家族に実態を伝える
恐怖に支配され洗脳され「私がダメだから夫が怒る」と思いがちの方は、一度夫にされていることを他人に話してその反応を参考にしましょう。外面がいいモラハラ夫は、黙っていては気付かれず助けてもらうこともできませんし、妻を周りから孤立させて支配しているケースも多数。まずは冷静にモラハラかどうかを見極めてくれる知人を頼って味方を作り、自分は「モラハラされ妻」だと自覚すべきです。
2・夫のモラハラを録音、またイザという時の逃走資金を貯める
離婚を考えているならモラハラ夫の罵詈雑言をスマホやICレコーダーに録音し記録することが大切。その蓄積は離婚への強い意志になり、もし離婚調停や裁判になった際も有利な証拠に。スマホもチェックされている場合は日記でもいいので、会社のデスクやあまり着ないコートのポケットなどに保管し見つからないようにすることも重要。経済的にモラハラされているなら、いざという時に必要な逃走資金を貯めておくこと。お金が安心感と支えになります。
3・行政やNPOなどの相談センターへ電話をしてみる
暴力を伴う場合は迷わず110番。しかし暴力という証拠を残さないのがずる賢いモラハラ夫ですから、その前の段階で身の危険を感じたなら警察の相談センターに電話をしておく手も。
→警察相談専用電話 #9110
また各地域には行政の女性専門の相談センターもあり、まだ離婚までは考えていない、とにかく話を聞いてほしいという方の相談を匿名でも聞いてくれるそう。モラハラ夫から逃げるための具体的なアドバイスや精神的フォローなどに助けられたという声も多く、弁護士はハードルが高いと思っている方にもぜひ利用していただきたいサービスです。
モラハラ夫、15のチェックリスト
「これってモラハラ?」「こんな彼氏は結婚したらモラハラ夫になる?」と誰にも聞けずにモヤモヤしている女性のみなさんに、まずはチェックしていただきたい15のモラハラ夫の特徴や典型的パターンをご紹介します。・物に当たる、八つ当たりする
・失敗やミスを他人のせいにする
・突然不機嫌になり理由を言わない
・外面がよく他人の目を気にする
・否定されるとブチ切れる
・「俺が居ないとダメだな」と言いくるめる
・後出しでどんな選択にも文句をつける
・釣った魚にエサをやらない的なケチ
・妻の交遊関係に口出ししたり親を悪く言う
・「女は〇〇して当然」と男尊女卑な側面がある
・恩着せがましく、見返りや感謝を要求する
・長時間の説教をして反省の言葉を言わせる
・逃げ場をなくし、支配・管理したがる
・自分が最優先されないと気がすまない
・口が巧く嘘つきで、女性に反論の余地を与えない
3つ以上当てはまったら、「現モラハラ夫」「未来のモラハラ夫」の可能性が高いと考えて今後の方針を見極めるのが良さそうです。というのも、モラハラ被害者女性の多くは「ほんの少しだけれど、結婚前からその傾向はあったが目をつぶってしまった」「最初は微妙な違和感くらいだったので我慢できたが、次第にエスカレートした」と、小さな芽を見て見ぬ振りしてしまった過去を後悔しているから。
このモラハラリストのような言動への相談やネットの書き込みを見ても、「私の夫の話かと思った」「モラハラの特徴、うちも全く同じです」とのコメントが異常に多く、モラハラ夫には例外がないというくらいパターン化できる人物傾向にあるのです。
モラハラは治るの?2人の被害妻の本音
「いつでも怖いわけではなく優しい時も多い」、「こんな人だから私がいないとダメ」、「結婚したら、子どもができたら、変わってくれるかも」とモラハラ男性となかなか別れる決心がつかず悩む女性も多いと思いますが、モラハラは治る事はあるのでしょうか。実際にモラハラ被害にあった女性2人のお話も聞いてみました。A代さん(47歳・モラハラ夫と離婚)
「見た目も良くエリートな夫は、家庭では私をバカにしたり怒り散らしたりのモラハラの嵐。最初は言い返し話し合いもしましたが、否定されるのが大嫌いで自分の非を認められない性格なので、火に油を注ぐことにしかならず離婚。前妻と別れた理由は妻の浮気と言っていましたが、それも怪しい。モラハラだったんじゃないかなと思います」
S子さん(35歳・現在モラハラ夫の治療中)
「モラハラに耐えきれず離婚届を残して家出。相当ショックだったのか、夫は自覚し変わると誓ってカウンセリングに通い実際変わった部分もありますが、時々その片鱗がのぞき、その度にいつでも出て行くと伝えて再構築中。大事な人を失う、くらいの人生観が変わることがないとモラハラ夫は変われないと思う」
「絶対に治らないとは言えないが、治るとしても相当に難しい」と語っているモラハラの専門家も多く、モラハラはその人にずっと付きまとう性質や人格でもあり、自己愛パーソナリティ障害のケースもあるそう。上記の女性ふたりのお話にもありますが、本人が変わりたいと自覚することや、自分の価値観そのものが一変するような出来事がなければモラハラは治らず、たとえ相手の女性が変わっても続くといいます。自分の非を認めないモラハラ男性にとって「自分はモラハラ夫」と自覚することは容易ではなく、「治る」という希望にすがっても奇跡を待つようなものなのかもしれません。
モラハラ夫の被害を受けたら、まずあなたに出来ること
できれば今すぐ別れた方がいい「モラハラ夫」ですが、何から行動をすればいいのかひとり悩んでいる女性も多いはず。最後に、それぞれの段階での対処法をいくつかご紹介します。1・信頼できる友人や家族に実態を伝える
恐怖に支配され洗脳され「私がダメだから夫が怒る」と思いがちの方は、一度夫にされていることを他人に話してその反応を参考にしましょう。外面がいいモラハラ夫は、黙っていては気付かれず助けてもらうこともできませんし、妻を周りから孤立させて支配しているケースも多数。まずは冷静にモラハラかどうかを見極めてくれる知人を頼って味方を作り、自分は「モラハラされ妻」だと自覚すべきです。
2・夫のモラハラを録音、またイザという時の逃走資金を貯める
離婚を考えているならモラハラ夫の罵詈雑言をスマホやICレコーダーに録音し記録することが大切。その蓄積は離婚への強い意志になり、もし離婚調停や裁判になった際も有利な証拠に。スマホもチェックされている場合は日記でもいいので、会社のデスクやあまり着ないコートのポケットなどに保管し見つからないようにすることも重要。経済的にモラハラされているなら、いざという時に必要な逃走資金を貯めておくこと。お金が安心感と支えになります。
3・行政やNPOなどの相談センターへ電話をしてみる
暴力を伴う場合は迷わず110番。しかし暴力という証拠を残さないのがずる賢いモラハラ夫ですから、その前の段階で身の危険を感じたなら警察の相談センターに電話をしておく手も。
→警察相談専用電話 #9110
また各地域には行政の女性専門の相談センターもあり、まだ離婚までは考えていない、とにかく話を聞いてほしいという方の相談を匿名でも聞いてくれるそう。モラハラ夫から逃げるための具体的なアドバイスや精神的フォローなどに助けられたという声も多く、弁護士はハードルが高いと思っている方にもぜひ利用していただきたいサービスです。
<参考サイト>
男女共同参画局、女性相談センター窓口一覧
https://www.gender.go.jp/research/joho/index.html
DV相談プラス(電話、メール、チャット等)
https://soudanplus.jp/
男女共同参画局、女性相談センター窓口一覧
https://www.gender.go.jp/research/joho/index.html
DV相談プラス(電話、メール、チャット等)
https://soudanplus.jp/
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