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DATE/ 2021.06.04

飲酒後の運転は何時間後にできるのか?

 政府広報オンラインのデータ(平成27年中)によると、飲酒運転における死亡事故率(事故発生時に死亡事故となる割合)は、飲酒していない場合と比べて7.8倍高いことがわかっています。2019年には航空パイロットや客室乗務員の飲酒が問題となりました。報道によれば、パイロットは乗務前24時間以内の飲酒を禁止されていたようですが、守っていなかったようです。飲酒運転の事例でも「もうお酒は抜けていると思って運転してしまった」という話もよく聞きます。これらは飲んでから時間が経ったから大丈夫だろう、という考えで問題が起こった事例です。では飲酒後、実際どれくらいの時間がたてば人はアルコールを分解できるのでしょうか。

15度の日本酒180mlで4時間から5時間

 日本アルコール関連問題学会などが提示しているデータでは、アルコール分解速度の目安は1時間に4gと捉えるそうです。つまりこれでいくと20gのアルコールを分解するのにかかる時間は5時間となります。一方、政府広報オンラインでは、純アルコール20gを体重60kgの人が分解処理するのにかかる時間は約4時間と示されています。幅はありそうですが、おおよそ20gのアルコールの分解にかかる時間は4、5時間くらい考えていいかもしれません。

 純アルコール20g程度の例としては、度数5%のビールでおよそ500ml(中ビン1本)、度数7%のチューハイでおよそ350ml(1缶)、度数15%の日本酒だとおよそ180ml(1合)、度数43%のウイスキーで60mlといったところが示されています。量として多くはありませんが、この量で4時間から5時間は酔いが続いているということです。さらに日本酒2合(360ml)を飲んだ場合、アルコール量は54ml(360×0.15)なので、およそ8時間から10時間はアルコールが残っていることになります。かなり長い時間がかかると考えていいでしょう。

眠るとアルコールの分解は遅くなる

 仮眠すれば大丈夫、という話もよく聞きますが、この点については久里浜医療センターと札幌医科大学との共同実験で逆の結果が出ています。20代の男女計24人を対象に、体重1kg当たり0.75gのアルコール(体重60kgの人でアルコール45g=ビール約1Lに相当)を摂取し、4時間眠ったグループと4時間眠らずにいたグループの呼気中のアルコール濃度を調べた実験です。これによると、眠ったグループの呼気中のアルコール濃度は、眠らずにいたグループの約2倍となったそうです。
 
 つまり、「起きていた場合に比べて、寝ていた場合アルコールの分解は遅くなる」ということです。「仮眠すればアルコールは抜ける」は間違いです。眠ってスッキリする感覚があるのは、アルコールが抜けたのではなく、単に眠気が解消されたというだけとのこと。上記の日本酒2合を飲んだ場合、起きていた状態で8時間から10時間です。眠っていてアルコールの分解が遅くなった場合、さらに酔った状態は続いています。

 改正道路交通法における「酒気帯び運転」の基準は呼気1L中に0.15mg以上のアルコールが検知された場合です。量が0.15mg以上、0.25mg未満なら免許停止(停止期間90日)、0.25mg以上なら免許取消(欠格期間2年)となります。さらに、アルコールにより正常に運転できない恐れのある状態となると「酒酔い運転」となります。こうなると免許取消(欠格期間3年)、さらに5年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。自分はお酒に強いから大丈夫だという過信は禁物です。

<参考サイト>
飲酒運転は絶対に「しない!」「させない!」みんなで守ろう 3つの約束|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201312/1.html
飲酒後の運転は何時間後に出来る?アルコールが抜ける時間とは?|グーネットマガジン
https://www.goo-net.com/magazine/108842.html
全日空に事業改善命令へ パイロット飲酒問題で国交省|朝日新聞DIGITAL
https://www.asahi.com/articles/ASN513S5YN51UTIL006.html
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