あなたの幸せはどこ?嫉妬やねたみを和らげる方法
老荘思想研究者の田口佳史氏によれば、西洋的な価値観において、人の幸せは「自分の外側にある」と考える傾向が強いという。
言いかえれば“大切なものは全部、自分の外側からやって来る”という感覚だ。
実際、田口氏が西洋の人たちに「人間の基本的な幸せはどこにありますか?」と質問をすると、多くの西洋人たちが「財産・社会的なポジションなど、それは自分の外側にある」と答えるという。
一方、東洋的な価値観において、人の幸せとは「全部自分の中にある」と考える。神的、仏的、あるいは非常に崇高なものさえ、自分の中にある、と考えるのが東洋の価値観なのだ。
この東洋的な価値観をよく表しているのが「座禅」だ。
「あれは何をやっているのか?」と疑問に思う人も多いと思うが、座禅は、“真なる己=本当の自分”を見出すことをやっているのだ。
私たちが時にとらわれる「嫉妬」や「ねたみ」の感情は、田口氏の言う「自分の外側」にある価値観が起因していることが多いのではないだろか?
あなた自身の中にある幸せを追求する東洋的な考え方に頭のスイッチを切り変えれば、そんな嫌な感情もきっと和らげることができるのではないだろうか?