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DATE/ 2022.07.12

雨の日は事故多発!運転するときの7つの注意点

 雨の日は交通事故が多発します。実際に1時間あたりの交通事故発生件数は、晴れの日に比べて5倍の差があります。さらに深夜の事故に関しては、晴天時に比べて約7倍多く発生しています。特に雨天時の事故原因で最も多いのは「スリップ」と「視界不良による事故」です。これにどう対処していけばいいのか、考えてみましょう。

まずは「スリップ」と「視界不良」に気をつける

 JAFのサイトでは「スリップ」と「視界不良による事故」の2つについて状況が解説されています。これによるとスリップに関しては、速度が高いままカーブに進入したり、追い越し時の急加速などでスリップしたりしたことから、事故につながることが多いようです。また濡れたマンホールや轍の水溜りでスリップすることも多いとのこと。また「視界不良」に関しては、やはり雨天時は視界が悪いことから、歩行者や自転車などに衝突するまで気づかないことも多いとのこと。

 晴れの日は一般的に追突事故が多いのに対して、雨の日はガードレールや建物への「施設接触事故」が多くなっています。これはスリップが大きな原因です。スリップ事故が起きやすくなるのは一般的に60km/h以上と言われています。スピードが出るとまずはブレーキの制動距離が長くなります。また水溜りなどで横滑りするなど、晴天時よりもコントロールが格段に難しくなります。まずはスピードを出しすぎないことが大事です。

ハイドロプレーニング現象に気をつける

 また、80km/hを超えるとハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。ハイドロプレーニング現象とはアクアプレーニング現象や水膜現象とも呼ばれますが、タイヤと路面の間に水が入り込み、膜のようになってタイヤが路面から浮いた状態になることです。タイヤと路面が直接接していないので、ここでブレーキをかけたりハンドルを動かしたりしても、制御できなくなっています。かなり危険な状態です。

 実際どのくらいの速度でこれが発生するかは、タイヤの空気圧や気温、路面温度、タイヤの摩耗具合などといった条件によって変わるようです。しかし、少なくとも80km/hを越えればかなりリスクは高いと言えます。高速道路の雨天時速度規制が80km/hである場合が多いのは、こういった理由に基づいているようです。

減速はポンピングブレーキで

 低速であっても水溜りの深さやタイヤの摩耗具合によってはハイドロプレーニング現象が起こるようです。タイヤの摩耗に関しては定期点検で確認できる部分です。定期点検は怠らず。また給油の際などは、タイヤの空気圧チェックも行いましょう。セルフ式のスタンドでも空気入れは設置されているようです。その車に必要な空気圧は運転席のドアの内側などにラベルが貼られています。

 ハイドロプレーニング現象が起こるとタイヤが空転し、速度計やエンジン回転数のメーターが動きます。またハンドルやブレーキの効きが悪くなっていることで気づくかもしれません。この時は、AT車であればアクセルペダルから足を離します。MT車であれば、クラッチを切る(クラッチを踏み込む)ようにします。こうして少しずつ自然に減速することで現象はおさまります。また、現象が起きている状態で減速する必要が生じた場合、軽いポンピングブレーキ(数回に分けたブレーキ)を心がけましょう。

視界不良時は早めのライト点灯を

 また雨の日は曇っていて自然光が少ない上に雨粒がつくことによって窓ガラスやサイドミラーなどの視界が悪くなります。このことで歩行者や自転車に気づかないこともあるようです。特に「右折時の横断歩道」と「夜間の運転」には注意が必要です。

 ワイパーを早めに使いましょう。またサイドミラーなどは撥水コーティングしておき、ワイパーやフロントガラスの油膜はとっておきます。フロントガラスを内側から綺麗にしておくことも大事です。また、対向車や歩行者に、こちらの存在を気づいてもらうための対策も大事です。雨が降ったらヘッドライト、テールランプを早めに点灯する、ウィンカーを早めに出す、車間距離を十分に取る、といったことを意識しておきましょう。

雨天時に気を付ける7つのポイント

 雨天時の危険性は「スリップ」と「視界不良」にありました。再度ここまで触れてきたことをもとに、雨天時に運転しなければならない時に気をつけるポイントを、それぞれ対策別に整理しておきます。

1. (スリップ対策)スピードを出さない。特に60km/h以上は要注意。
2. (スリップ対策)カーブに入る手前では減速しておく。
3. (スリップ対策)追い越しや進路変更はなるべく避ける。
4. (スリップ対策)タイヤの空気圧を適正値にしておく(ガソリンスタンドで可能)。
5.(視界不良対策)ヘッドライトやテールランプを点灯し、ウィンカーは早めに出す。
6.(視界不良対策)車間距離を取る。
7.(視界不良対策)特に「右折時の横断歩道」と「夜間」は細心の注意を。

 また、ゲリラ豪雨など、雨が急にひどくなった場合、河川沿いやすり鉢状にくぼんだ道路、立体交差点や高架下は危険です。こういったエリアは避けましょう。また、1時間に50ミリを超えるような雨(短時間強雨)の際は車の運転は危険です。運転する時には気象情報をよくチェックして、危険性がある時には運転を中断することも大事です。

<参考サイト>
[Q]雨の日に増えるのはどんな事故ですか?[A]雨の中でもっとも多いのは、スリップによる事故です。|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-heavy_rain/faq317
豪雨時運転の注意点と雨天時の安全走行の基本|三井ダイレクト損保
https://www.mitsui-direct.co.jp/car/guide/tips/03.html
雨の日は事故多発!安全運転のために必要なこととは|コスモMyカーリース
https://www.cosmo-mycar.com/column/car-tenken/amenohinojiko/
【ハイドロプレーニング現象】どんな現象?対処法を知ろう!|Car-nalism
https://matome.response.jp/articles/4496
【今さら聞くに聞けない】ポンピングブレーキは今でも必要か? |ベストカーWeb
https://bestcarweb.jp/feature/column/111799
月1回は要確認! でも意外と知らない? 車のタイヤ空気圧のチェック方法とは|くるまのニュース
https://kuruma-news.jp/post/275461

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