社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
実は日本発祥!意外な「国内ブランド」5選
日本で人気のブランドには国内ブランドもあれば海外ブランドも数多くありますよね。しかし、実は国内ブランドでありながら多くの人が海外ブランドと誤解しているものも少なくありません。「え、あのブランドって日本発だったの?」と思ってしまいそうな5つのブランドを紹介しましょう。
炭酸水を「タンサン」と呼ぶようになったのはウィルキンソンの商標が一般化したためといわれ、現在では炭酸水の代表的メーカーとして広く愛されるブランドになっています。
1947年、東京都日暮里で創業した常見米八商店が、日本で初めて中古ジーンズを販売したことに起源を持ちます。しかし米国製ジーンズは日本市場にフィットしなかったため、日本人の体型に合ったデニムが作りたいという思いから、1961年から国内ブランドのEDWINとして、国産ジーンズの製造を始めました。現在では世界に誇る国産ジーンズの人気ブランドとして成長を遂げています。
ヒルトン姉妹やヴィクトリア・ベッカムなど海外の有名人とのコラボも多いことから海外ブランドのイメージを持ちやすいのですが、バッグは日本の高い技術を活かして生産しており、品質にも非常に力を入れているといいます(一部海外生産もあり)。
フランスベッドは当時の住宅事情を考慮した分割ベッドを発売し、大きな話題を呼んでベッド市場に参入しました。以降、代表的な日本のベッドメーカーとして広く親しまれています。
この他にもお菓子メーカーの「モロゾフ」や女性向け下着メーカーの「ピーチ・ジョン」、ファッションブランドの「アーノルドパーマー」、電子楽器の「ローランド」なども海外ブランドと間違われやすいですが、国内で生まれたブランドになります。もし気になる場合には調べてみるのも面白いかもしれません。
ウィルキンソン
炭酸水の有名ブランドであるウィルキンソンも、名前やパッケージだけ見れば海外ブランドのように思われますが、実は国内発祥のブランドです。その始まりは1890年、明治時代のこと。イギリス生まれのジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が兵庫県宝塚で発見した炭酸鉱泉を瓶詰めにして販売を開始したことがはじまりです。そのため、ブランド名は氏の名前からとった「ウィルキンソン」になっているんですね。炭酸水を「タンサン」と呼ぶようになったのはウィルキンソンの商標が一般化したためといわれ、現在では炭酸水の代表的メーカーとして広く愛されるブランドになっています。
エドウィン
デニムアイテムの定番でもあるエドウィンは、広告に外国人の起用が多いことや、扱っている商材のイメージから海外ブランドだと思われがちですが、実は戦後の日本で生まれたブランドです。ブランド名の「EDWIN」は「DENIM」の文字を自由に入れ替えたことが由来になっているといいます。1947年、東京都日暮里で創業した常見米八商店が、日本で初めて中古ジーンズを販売したことに起源を持ちます。しかし米国製ジーンズは日本市場にフィットしなかったため、日本人の体型に合ったデニムが作りたいという思いから、1961年から国内ブランドのEDWINとして、国産ジーンズの製造を始めました。現在では世界に誇る国産ジーンズの人気ブランドとして成長を遂げています。
サマンサタバサ
10~20代の女性から支持されているバッグや財布を扱うサマンサタバサも、1994年に寺田和正氏によって創業された日本初のブランドです。海外ブランドの印象を受けるブランド名は、アメリカの人気番組の登場人物のサマンサとタバサの名前からそのブランド名がつけられたとか。ヒルトン姉妹やヴィクトリア・ベッカムなど海外の有名人とのコラボも多いことから海外ブランドのイメージを持ちやすいのですが、バッグは日本の高い技術を活かして生産しており、品質にも非常に力を入れているといいます(一部海外生産もあり)。
フランスベッド
家庭用、医療用のベッドやマットレスなどを扱うフランスベッドは、社名に「フランス」とありますが、東京都三鷹市生まれの国内ブランドです。名前に「フランス」が入っている理由は定かではありませんが、当時はフランスに対する憧れが強かったからではないかともいわれています。前身は1949年に設立した双葉製作所で、1961年にフランスベッドへと社名が変わっています。フランスベッドは当時の住宅事情を考慮した分割ベッドを発売し、大きな話題を呼んでベッド市場に参入しました。以降、代表的な日本のベッドメーカーとして広く親しまれています。
モンベル
登山やアウトドアを趣味とする人にはお馴染みのモンベルも、1975年に大阪で生まれた日本企業です。創業者は日本のトップクライマーでもある辰野勇氏。フランス語の美しい山(mont belle)を語源とした社名がつけられました。自身も登山家であることから、経験に基づいて自分たちが必要だと感じる商品開発に力を入れているといいます。そのブレない信念がアウトドアブランドを牽引するまでに成長する根源にあるのです。この他にもお菓子メーカーの「モロゾフ」や女性向け下着メーカーの「ピーチ・ジョン」、ファッションブランドの「アーノルドパーマー」、電子楽器の「ローランド」なども海外ブランドと間違われやすいですが、国内で生まれたブランドになります。もし気になる場合には調べてみるのも面白いかもしれません。
<参考サイト>
・ヒストリー|ウィルキンソン|アサヒ飲料
https://www.asahiinryo.co.jp/wilkinson/sp/history/
・EDWIN HISTORY | ジーンズ、デニムのエドウイン(EDWIN)公式ブランドサイト
https://edwin.co.jp/company/history/
・サマンサタバサ : Samantha Thavasa - ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/brands/193
・フランスベッドの歴史
https://www.bed.co.jp/history.html
・モンベル | モンベルについて | モンベルヒストリー
https://about.montbell.jp/history/
・アウトドア通じて広く社会に貢献 辰野勇さん(モンベル会長) | 特別インタビュー | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGO
https://aarjapan.gr.jp/interview/4578/
・ヒストリー|ウィルキンソン|アサヒ飲料
https://www.asahiinryo.co.jp/wilkinson/sp/history/
・EDWIN HISTORY | ジーンズ、デニムのエドウイン(EDWIN)公式ブランドサイト
https://edwin.co.jp/company/history/
・サマンサタバサ : Samantha Thavasa - ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/brands/193
・フランスベッドの歴史
https://www.bed.co.jp/history.html
・モンベル | モンベルについて | モンベルヒストリー
https://about.montbell.jp/history/
・アウトドア通じて広く社会に貢献 辰野勇さん(モンベル会長) | 特別インタビュー | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGO
https://aarjapan.gr.jp/interview/4578/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
百年後の日本人のために、共に玉砕する仲間たちのために
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(4)百年後の日本人のために
硫黄島の戦いでの奇跡的な物語を深く探究したノンフィクション『大統領に告ぐ』。著者の門田隆将氏は、「読者の皆さんには、その場に身を置いて読んでほしい」と語る。硫黄島の洞窟の中で、自分が死ぬ意味を考えていた日本人将...
収録日:2025-07-09
追加日:2025/08/15
全ては経済?…米中対立の現状とリスクが高まる台湾危機
トランプ政権と「一寸先は闇」の国際秩序(2)米中対立の現在地
世界第一、第二の経済力を誇る米中の対立は由々しい問題である。第1次トランプ政権下で始まった対立はバイデン政権に継承されてきたが、トランプ第2次政権では主題はもっぱら経済に集中している。われわれも米中協議の行方を注...
収録日:2025-06-23
追加日:2025/08/14
なぜウェルビーイングが大事?DEIとの関係と価値の多様化
DEIの重要性と企業経営(2)人的資本経営とウェルビーイング経営
今、企業の中に「人的資本経営」が急速に浸透している。経産省の定義によると、人的資本経営とは、人材を資本と捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方のこと。類似する概念と...
収録日:2025-05-22
追加日:2025/08/15
「学びの危機」こそが現代社会と次世代への大きな危機
「アカデメイア」から考える学びの意義(1)学びを巡る3つの危機
混迷を極める現代社会にあって、「学び」の意義はどこにあるのだろうか。次世代にどのような望みをわれわれが与えることができるのか。社会全体の運営を、いかに正しい知識と方針で進めていけるのか。一人ひとりの人生において...
収録日:2025-06-19
追加日:2025/08/13
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日本陸軍は戦前の歴史をどう動かしたのか。シリーズでは陸軍の皇道派と統制派がどのような考えのもとに動いたかを論じる。第1話の今回はまず、第一次大戦が世界史的にいかなる意味を持ったかについて解説する。(全7話中第1話)
収録日:2018-12-25
追加日:2022/08/12