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世界の「危険な場所」6選
世界には美しい場所、天国のような場所がたくさんあります。しかし反対に見るのも恐ろしい、命すら脅かしかねない危険な場所もあります。
今回は足を踏み入れることすらためらわれる、世界の危険な場所を6つご紹介します。
この放射能汚染によって作業員や周辺住民に深刻な健康被害がもたらされたほか、奇形の生物が生まれるなど、生態系にも大ダメージを残しました。
自然豊かで美しかったカラチャイ湖は、その場に1時間もいれば命を落とす“死の湖”に変貌。一説には、チェルノブイリの2倍もの放射線量を拡散するようになったといいます。
現在、湖はコンクリートによって40年以上もの歳月をかけて埋め立てられましたが、湖近辺を流れる地下水の汚染を心配する声もあり、監視が続けられています。
切り立つ崖を沿うように走っているこの道は、車がようやくすれ違えるかどうかというくらいに狭いうえ、落石や倒木も頻発。さらに雨や霧によって視界が悪くなりやすく、ガードレールもないため、崖下への転落事故が絶えませんでした。
ある年では約25台もの車が転落、2~300人もの人命が失われたといいます。それほど危険極まりない道でしたが、街と街を結ぶ物流の要でしたので、住民は使い続けるほかなかったのです。
しかし2006年についに補正された新道が設けられ、安全性、利便性が格段にアップ。旧道は生活で使われることはなくなりましたが、このスリリングな道を走ってみたいというドライバーやサイクリストが世界中から集まるようになり、ボリビアの観光スポットのひとつとなっています。
しかし、このビーチが有名なのは、その美しさだけではありません。ビーチの真横に空港の滑走路があり、飛行機はビーチを越えるように発着するため、飛行機がビーチ客の頭上すれすれを飛行するという驚きの光景が見られるのです。
飛行機がビーチを横切る時は高度20~30mほどのため、人と衝突するということはありませんが、ジェット噴射による爆風と轟音はすさまじいものがあり、ケガをする人は少なくありません。ある観光客女性が、風圧を体感しようとビーチと空港の間に設置されたフェンスに登ったところ、爆風にあおられて地面へ落下、頭を強く打ち死亡するという痛ましい事故も起きています。
この幻想的な青い炎の正体は、硫黄が高温で熱せられてガス化したもの。硫黄は燃えると青く発光し、液状化した高熱の硫黄が山をつたっていくことで、あたかも青い溶岩流のように見えるのです。硫黄は冷えて固まると黄色に変わり、地元住民はこの硫黄を採掘して生活源としています。
しかしこの硫黄ガスは、人体にとって非常に有害な毒ガス。まともに浴びると目や鼻に突き刺すような痛みが走り、呼吸困難を引き起こします。そのため観光の際はガスマスクが必須です。山の火口には硫黄が溶け出した世界最大の強酸性の湖「カワ・イジェン火口湖」があり、湖水は金属を溶かしてしまうほどの腐食性を持つのだとか。
そんな危険と隣り合わせの場所で働く現地の作業員は貧しい人が多く、口の中に布を詰め込んでガスマスク代わりにしながら働き、歯は毒ガスの影響でボロボロになっているのだそうです。
毒ガスの中で働く労働者と、青い炎を見に来る観光客との対比が、何とも言えない空気を生んでいます。
そんな毒蛇が、環境の変化によって島に適応したことで大繁殖。現在は2000~4000匹いるといわれています。これは1㎡以内に1~5匹いる計算で、島はまさしく一歩たりとも進むことができない毒蛇の地雷原と化しているのです。かつては43万匹ものヘビが生息していたとも……。
現在この島に上陸できるのは研究者とブラジル海軍のみで、当然ながら一般人は立ち入り禁止です。
危険といわれる所以は、本殿の場所。太田山神社の本殿は、拝殿の背後にある標高485mの急峻な太田山の中腹にあり、そこに至るまでの道が非常に過酷なのです。
最初の試練は、鳥居をくぐってすぐ目の前にある140段の石階段。その傾斜は最大50度にもなり、かなりの圧迫感があります。この次点で心折れる人も多数。
そんな階段を這いつくばるように上りきった先にも、行く手を阻むかのような大岩や急な上り坂があり、参拝者は落石や滑落の恐怖に耐えながら、ロープを頼りに乗りこえなければなりません。全体的に、山登りというよりは“崖登り”と呼ぶ方が正しいのでしょう。
そして最後の最後、最大の試練ともいえるのが、本殿が建つ「北尋訪」の崖登り。岩窟から垂れ下がったロープと鎖を使ってほぼ垂直の崖をクライミングのようによじ登り、ようやく本殿に到着するのです。
山のふもとには拝殿があるので、本殿まで登らなくても参拝は可能です。しかし本殿へ行くのであれば、相応の体力と覚悟が必要となり、まさに命がけの行為。とはいえ、本殿にたどり着いた時の達成感は格別なもの。崇高なる神の山に立ち向かう自信がある方、是非チャレンジしてみては。
今回は足を踏み入れることすらためらわれる、世界の危険な場所を6つご紹介します。
放射線汚染にまみれた死の湖「カラチャイ湖」(ロシア)
チェリャビンスク州の南ウラルにあるカラチャイ湖の近くには、ソ連が運転していた「マヤーク核技術施設」という原子力施設がありました。その施設では長年、大量の放射性廃棄物をこのカラチャイ湖に垂れ流しにしていたほか、貯蔵タンクが爆発する「ウラル核惨事」と呼ばれる大事故を引き起こし、大量の放射能を周囲に拡散させたのです。この放射能汚染によって作業員や周辺住民に深刻な健康被害がもたらされたほか、奇形の生物が生まれるなど、生態系にも大ダメージを残しました。
自然豊かで美しかったカラチャイ湖は、その場に1時間もいれば命を落とす“死の湖”に変貌。一説には、チェルノブイリの2倍もの放射線量を拡散するようになったといいます。
現在、湖はコンクリートによって40年以上もの歳月をかけて埋め立てられましたが、湖近辺を流れる地下水の汚染を心配する声もあり、監視が続けられています。
事故が絶えない世界一の悪路「ユンガス旧道」(ボリビア)
ボリビアの首都ラパスとユンガスを結ぶ山道「ユンガスの道」は“死の道”と呼ばれるほど悪路として有名です。切り立つ崖を沿うように走っているこの道は、車がようやくすれ違えるかどうかというくらいに狭いうえ、落石や倒木も頻発。さらに雨や霧によって視界が悪くなりやすく、ガードレールもないため、崖下への転落事故が絶えませんでした。
ある年では約25台もの車が転落、2~300人もの人命が失われたといいます。それほど危険極まりない道でしたが、街と街を結ぶ物流の要でしたので、住民は使い続けるほかなかったのです。
しかし2006年についに補正された新道が設けられ、安全性、利便性が格段にアップ。旧道は生活で使われることはなくなりましたが、このスリリングな道を走ってみたいというドライバーやサイクリストが世界中から集まるようになり、ボリビアの観光スポットのひとつとなっています。
飛行機が至近距離で離着陸「マホビーチ」(セントマーチン島)
セントマーチン島のマホビーチ(オランダ領)は、カリブ海と白砂のコントラストが美しい、中南米を代表するリゾート地です。しかし、このビーチが有名なのは、その美しさだけではありません。ビーチの真横に空港の滑走路があり、飛行機はビーチを越えるように発着するため、飛行機がビーチ客の頭上すれすれを飛行するという驚きの光景が見られるのです。
飛行機がビーチを横切る時は高度20~30mほどのため、人と衝突するということはありませんが、ジェット噴射による爆風と轟音はすさまじいものがあり、ケガをする人は少なくありません。ある観光客女性が、風圧を体感しようとビーチと空港の間に設置されたフェンスに登ったところ、爆風にあおられて地面へ落下、頭を強く打ち死亡するという痛ましい事故も起きています。
ガスマスク必携の山「イジェン火山」(インドネシア)
インドネシアのジャワ島にそびえるイジェン山は、世界でも珍しい“青い炎(ブルーファイア)”をたたえる火山として知られています。青く輝く炎が溶岩流のように流れるさまは夜にしか見られない絶景で、この青い炎を一目見ようと、深夜は観光客でにぎわっています。この幻想的な青い炎の正体は、硫黄が高温で熱せられてガス化したもの。硫黄は燃えると青く発光し、液状化した高熱の硫黄が山をつたっていくことで、あたかも青い溶岩流のように見えるのです。硫黄は冷えて固まると黄色に変わり、地元住民はこの硫黄を採掘して生活源としています。
しかしこの硫黄ガスは、人体にとって非常に有害な毒ガス。まともに浴びると目や鼻に突き刺すような痛みが走り、呼吸困難を引き起こします。そのため観光の際はガスマスクが必須です。山の火口には硫黄が溶け出した世界最大の強酸性の湖「カワ・イジェン火口湖」があり、湖水は金属を溶かしてしまうほどの腐食性を持つのだとか。
そんな危険と隣り合わせの場所で働く現地の作業員は貧しい人が多く、口の中に布を詰め込んでガスマスク代わりにしながら働き、歯は毒ガスの影響でボロボロになっているのだそうです。
毒ガスの中で働く労働者と、青い炎を見に来る観光客との対比が、何とも言えない空気を生んでいます。
毒蛇がうごめく死の孤島「ケイマーダ・グランデ島」(ブラジル)
ブラジルにある無人島ケイマーダ・グランデ島は、ここにしかいない固有種のヘビ「ゴールデン・ランスヘッド」が生息しています。このヘビは絶滅危惧種にも指定されている貴重な固有種なのですが、ひとたび噛まれたら最後。1時間位内には絶命してしまうほどの猛毒を持っている、大変危険な毒蛇です。そんな毒蛇が、環境の変化によって島に適応したことで大繁殖。現在は2000~4000匹いるといわれています。これは1㎡以内に1~5匹いる計算で、島はまさしく一歩たりとも進むことができない毒蛇の地雷原と化しているのです。かつては43万匹ものヘビが生息していたとも……。
現在この島に上陸できるのは研究者とブラジル海軍のみで、当然ながら一般人は立ち入り禁止です。
参拝するのも命がけ!「太田山神社」(日本・北海道)
最後にご紹介するのは日本の危険スポット。“日本一最も危険な神社”といわれる北海道の太田山神社です。危険といわれる所以は、本殿の場所。太田山神社の本殿は、拝殿の背後にある標高485mの急峻な太田山の中腹にあり、そこに至るまでの道が非常に過酷なのです。
最初の試練は、鳥居をくぐってすぐ目の前にある140段の石階段。その傾斜は最大50度にもなり、かなりの圧迫感があります。この次点で心折れる人も多数。
そんな階段を這いつくばるように上りきった先にも、行く手を阻むかのような大岩や急な上り坂があり、参拝者は落石や滑落の恐怖に耐えながら、ロープを頼りに乗りこえなければなりません。全体的に、山登りというよりは“崖登り”と呼ぶ方が正しいのでしょう。
そして最後の最後、最大の試練ともいえるのが、本殿が建つ「北尋訪」の崖登り。岩窟から垂れ下がったロープと鎖を使ってほぼ垂直の崖をクライミングのようによじ登り、ようやく本殿に到着するのです。
山のふもとには拝殿があるので、本殿まで登らなくても参拝は可能です。しかし本殿へ行くのであれば、相応の体力と覚悟が必要となり、まさに命がけの行為。とはいえ、本殿にたどり着いた時の達成感は格別なもの。崇高なる神の山に立ち向かう自信がある方、是非チャレンジしてみては。
<参考サイト>
・【世界の不思議】命の保証なし!近づきたくない、世界の危険なスポット5つ(TABIZINE)
https://tabizine.jp/2019/05/12/258960/
・火山の青い炎、ジャワ島のイジェン山(ナショナルジオグラフィック)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8844/
・これは過酷すぎる!日本一参拝が危険な「太田山神社」に登ってきた(北海道ファンマガジン)
https://hokkaidofan.com/taisei-ootasan/
・【世界の不思議】命の保証なし!近づきたくない、世界の危険なスポット5つ(TABIZINE)
https://tabizine.jp/2019/05/12/258960/
・火山の青い炎、ジャワ島のイジェン山(ナショナルジオグラフィック)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8844/
・これは過酷すぎる!日本一参拝が危険な「太田山神社」に登ってきた(北海道ファンマガジン)
https://hokkaidofan.com/taisei-ootasan/
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