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DATE/ 2023.03.22

意外と知らない「駐車場マナー」

 日常生活やショッピング、旅行など、車で移動する際にはさまざまな駐車場に車を停める機会があります。さまざまな人が利用する駐車場には、みんなが知っているであろうルールもありますが、周りの人に迷惑をかけないためのマナーもあります。こうしたルールやマナーが守られないために、トラブルになることも少なくありません。今回は改めて駐車場のルールやマナーをおさらいしましょう。

ありがちな駐車場トラブル

 駐車場を利用しているとさまざまなトラブルに遭遇することがあります。例えば、一方通行のマークがあるのに目の前から車が逆走してきた、駐車場内で走行スピードが早い車にひかれそうになった、駐車しようとしたら割り込まれた、車種別の駐車スペースがあって停められなかった…など。こうしたトラブルに心当たりがある方もいるかもしれませんが、利用者同士のトラブルに発展したり、事故の原因になることもあります。

 自分だけ良ければ、という思いが他の利用者の迷惑にもなりかねませんので、駐車場を利用するときには定められているルール、他の利用者を配慮するマナーを守るようにしましょう。

知っておいた方が良いマナー

 一方通行を守る、速度を出しすぎない、車種別に決められたスペースに駐車するなど、上記で紹介したものはルールとして必ず守らなくてはいけないもの。それ以外に利用者同士が心地良く駐車場を使うために、マナーについて改めて確認しておきましょう。

・駐車枠からはみださない

 枠線を超えてしまうと他の利用者の駐車の妨げになったり、歩行者が安全に歩くのを阻んでしまうこともあります。枠内であれば基本的には問題ありませんが、左右どちらかに寄りすぎてしまうと乗降時に隣の車にドアがぶつかってしまうこともあります。なるべく中央に停められるように心がけましょう。また、狭い駐車場の場合にはドアミラーをたたんで、車と車の間を通りやすくしておくのもマナーです。

・順番を守り、駐車する際はハザードを点灯する

 大きな商業施設などではなかなか駐車スペースが見つからない場合もあります。駐車待ちの時に近いスペースが空いても先に待っている車がいたら譲る、くらいの心の余裕を持つことが大切です。また、駐車枠に入る際にはハザードランプを点灯させて、周囲の車に駐車する意思があることを知らせるようにしましょう。

・車種別の駐車スペースをきちんと守る

 大きな駐車場になると「小型車」「大型車」「障がい者用」「二輪車」など、停められる車種が定められている駐車枠が用意されています。駐車場のスペースの問題や、出入り口に近い場所に障がい者用を設置するなど、駐車場ごとにさまざまな事情があります。ギリギリ入れるから大型車だけど小型車用の枠に停めるとか、急いでるから障がい者用に停めてしまうなど、自分勝手な都合で停めると他の利用者に迷惑がかかるので、絶対にやらないようにしましょう。

・歩行者は決められた場所を歩く

 駐車場は安全に使用するため、歩行者が歩く場所は基本的に決められています。歩行者が歩くべきところでないところからひょっこり出てきたら、車が通ろうとしていてヒヤリとした経験がある方もいるでしょう。少し遠回りになったとしても安全を優先し、歩行者用の場所を歩くようにしましょう。

NEXCOも呼びかけを実施

 SA・PAでの駐車場のマナーについてはNEXCOがサイトでの呼びかけも行っています。車種別の駐車スペースを守ることの他に、障がい者用駐車スペースの設置、バス優先・バス専用マスの設置を用意していることも紹介しています。こうしたスペースに普通車を停めてしまうと本当に必要な人が停められずに困ってしまうので、表示は守るようにしましょう。

 誰もが安全に駐車場を利用するために必要なルール。多くの人は当たり前に実践していると思いますが、もし初めて知ることがあれば今後の参考にしてみてください。
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