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DATE/ 2024.12.21

四十九日を迎えるまでにしてはいけないこと

「四十九日(しじゅうくにち)」とは仏教における考え方で、主に「人の死後49日間」と「人の死後49日目。また、その日に行う法要」の2つの意味があります。

四十九日間してはいけない(避けた方がよい)こと

 四十九日を迎えるまでは、近親者の喪に服し、故人を偲び、慎み深く過ごす「忌中(きちゅう)」の期間とされています。そのため、以下の7つのような行動は避けることが一般的とされています。

(1)御祝い事や新年の挨拶:御祝い事や遊興は避け、静かに故人の冥福を祈る期間とされているため。

(2)入籍や結婚式の挙行・出席:(1)と同様の理由による。対処法は可能であれば延期や参列を控えるなど。

(3)お中元やお歳暮を贈る:(1)と同様の理由による。対処法はお中元やお歳暮の時期を避けて品物を贈る、贈る場合は熨斗や水引等を使用しないなど。

(4)旅行:(1)と同様の理由による。対処法は可能であれば延期する、少人数で行くなど。

(5)神社へのお参り:神道の考え方では人の死後50日は忌中とし、その間は神域へ立ち入るのを禁じているため。

(6)七五三:(5)と同様の理由による。対処法は満年齢の考えに基づいて翌年に行うなど。

(7)引っ越し・家を建てる:忌中は故人の魂が家にとどまっているとされているため。対処法は可能であれば延期するなど。

四十九日を迎えるまでの(するとよい)過ごし方

 では反対に、四十九日を迎えるまでに「するとよいこと」はあるのでしょうか。四十九日を迎えるまでの過ごし方として、一般的には以下の3つのようなことがよいとされています。

(1)毎日の供養:故人の冥福を祈ることを「追善供養(ついぜんくよう)」といいます。仏教では、人の死後49日間はこの世の死から次の世に生まれかわるまでの期間であり、この間に遺族が供養をすれば善い所へ生まれかわれるといわれています。

(2)法要の準備:「法要(ほうよう)」とは、故人の追善などのために行う仏教の儀式のことを指し、具体的には、僧侶にお経をあげてもらうことをいいます。仏教では法要を行う日は決まっており、死後7日ごとに49日まで行う「忌日法要(きびほうよう・きにちほうよう)」のうち、特に49日目は来世の行先が決まるもっとも重要な日に行う法要を「四十九日」または「七七日(しちしちにち)」「満中陰(まんちゅういん)」等と呼び、大切にされています。ちなみに、「法事(ほうじ)」は仏教に関する行事や儀式の全般を指します。たとえば、法要の後席の食事までを含めた場合は法事です。

(3)遺品の整理・片付け:四十九日法要後の「忌明け(いみあけ・きあけ)」に一段落することを目安に、故人が残した品を整理したり片付けたりすることもよいとされています。なお、故人の遺品を親族や友人・知人に分与する「形見分け(かたみわけ)」も、四十九日や忌明けの機会に行われることが多いといわれています。

<参考文献・参考サイト>
・『デジタル大辞泉』(小学館)
・『全文全訳古語辞典』(小学館)
・『仏教語大辞典』(小学館)
・『日本大百科全書』(小学館)
・『仏事・仏壇がよくわかる』(滝田雅敏著、しののめ出版)
・「四十九日とは?何をするべき?|意味・すること・準備の仕方を解説(お仏壇のはせがわ)」
https://www.hasegawa.jp/blogs/kuyou/shijukunichi-meaning?srsltid=AfmBOopLDxi6n4AB-4KgZI4c6pgGs_ivDGp_J86-ZcgrtMTSphvasyO0
・「四十九日までにしてはいけないこと7つ!知っておくべき過ごし方も解説」(くらしの友)
https://www.kurashinotomo.jp/media/n63-shijyukunichi-do-not/
・「法事とは?法要との違いや法事を迎える際の準備手順を徹底解説!」(小さなお葬式)
https://www.osohshiki.jp/column/article/389/
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