社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
伊達マスクは当たり前?「マスク依存症」になる理由
花粉症対策やインフルエンザや風邪予防、大掃除のときなどのホコリ対策や喉の乾燥予防など、おもに“体を守るため”に用いるのがマスクの基本的な使い方。しかし、このマスクを違う目的で使う人が増えていることが話題になっています。
東洋経済オンラインで次のような記事を見つけました。『商品データベースを提供する株式会社プラネットが行った「マスクと伊達マスク」についてのアンケートによると、伊達マスク経験者は20.7%。男女別にみると女性の伊達マスク経験者は33.9%と、実に3人に1人が伊達マスクを経験していたことが明らかになった。さらに年代別にみたところ、「伊達マスクをしている人」は20代女性が44.9%と最も多く、「伊達マスク経験者」は53.1%と半数以上にのぼった。』 つまり、マスクをしている人の大半が風邪や花粉症などの予防や対策のためではないということになります。
ということで、この伊達マスクとして使うという点にスポットが当てられたことから、「マスクを外すのが怖い」という心理状態に陥ってしまう「マスク依存症」と呼ばれる状態になる人たちが注目されることに。これは「マスクをしているとなんとなく落ち着く」という状態がエスカレートして手放せなくなってしまう状態を指すようです。
ちなみに、スタッフの知り合いには、「出勤するのにメイクをするのが面倒だから特別な打ち合わせでもない限り、スッピンにマスクで出勤する」、なんていう強者も実際にいます。
隠すことを目的にするというのは、サングラスをかける感覚に近いのかもしれませんね。他にも口臭が気になって外せないという理由もあるので、対人関係に関する恐れやコンプレックスからくる心理的要因がもとになっていることが多いようです。
何にでも依存症という言葉をつければいいという風潮にも疑問を感じますが、何かに頼りすぎる、もしくはなければ生きていけないという状態は、あまり健康的ではないと思われます。マスクに関してはTPOにあわせて着脱できるぐらいにしておいたほうがいいかもしれませんね。
東洋経済オンラインで次のような記事を見つけました。『商品データベースを提供する株式会社プラネットが行った「マスクと伊達マスク」についてのアンケートによると、伊達マスク経験者は20.7%。男女別にみると女性の伊達マスク経験者は33.9%と、実に3人に1人が伊達マスクを経験していたことが明らかになった。さらに年代別にみたところ、「伊達マスクをしている人」は20代女性が44.9%と最も多く、「伊達マスク経験者」は53.1%と半数以上にのぼった。』 つまり、マスクをしている人の大半が風邪や花粉症などの予防や対策のためではないということになります。
ということで、この伊達マスクとして使うという点にスポットが当てられたことから、「マスクを外すのが怖い」という心理状態に陥ってしまう「マスク依存症」と呼ばれる状態になる人たちが注目されることに。これは「マスクをしているとなんとなく落ち着く」という状態がエスカレートして手放せなくなってしまう状態を指すようです。
スッピンにマスクは女性の味方
そもそもマスクといえば、顔を隠してくれるという点で女性には非常にありがたい存在です。ちょっとそこまでの買い物や子どもの送り迎えなど、わざわざメイクをするほどでもないけれど、かといって誰かに会ってしまう可能性もあるためスッピンではマズイというとき、マスクさえしていれば安心感がある。そういう意味で使用された方は少なくないと思いますし、それは「伊達マスク」的使用の一部になるのでしょう。ちなみに、スタッフの知り合いには、「出勤するのにメイクをするのが面倒だから特別な打ち合わせでもない限り、スッピンにマスクで出勤する」、なんていう強者も実際にいます。
マスク依存症って何が原因なの?
「マスク依存症」の原因として挙げられることのひとつは容姿に対するコンプレックス。これは確かにマスクをすることで顔の大部分を覆うことができるので、見せたくないものを隠せるという安心感があります。顔を隠すことで自分を匿名化でき、自分をさらけ出しやすくなるという心理的な作用を狙って使う人もいるようです。隠すことを目的にするというのは、サングラスをかける感覚に近いのかもしれませんね。他にも口臭が気になって外せないという理由もあるので、対人関係に関する恐れやコンプレックスからくる心理的要因がもとになっていることが多いようです。
心配なのは日常生活への影響
しかし、やはり常にマスクを手放せないという状態では日常生活への影響が心配されます。たとえば、お風呂やスポーツなどをするときまでマスクをしているのはどうでしょう。顔を出して話すことで交渉が円滑に進むような会議や交渉の場など、人とのコミュニケーションが求められる場で表情を隠すことはマイナスに作用しかねません。特に初対面の相手にしてみれば悪い印象を与える可能性はあったとしても好印象を与える可能性はまずないはずです。何にでも依存症という言葉をつければいいという風潮にも疑問を感じますが、何かに頼りすぎる、もしくはなければ生きていけないという状態は、あまり健康的ではないと思われます。マスクに関してはTPOにあわせて着脱できるぐらいにしておいたほうがいいかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
浮世絵を中心に日本画においてさまざまな絵画表現の礎を築いた葛飾北斎。『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」が特に有名だが、それを描いた70代に至るまでの変遷が実に興味深い。北斎とその娘・応為の作品そして彼らの生涯を深...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/05
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
「腸脳相関」という言葉がある。健康には腸内環境が大切といわれるが、腸で重要な役割をしている物質が脳にも存在することが分かっている。「バランスの良い食事」が健康ひいては睡眠にも大切なのは、このためだ。人生は寝るた...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/12/14
「国連」の発想の源は?…一方、小共和国連合=連邦構想も
平和の追求~哲学者たちの構想(3)サン=ピエールとモンテスキュー
18世紀に「国家連合」というアイデアが生まれたのだが、そのアイデアの発端はフランスの聖職者・外交官のサン=ピエールであった。一方、モンテスキューは集団安全保障的な考え方から「小共和国による連合」「連邦国家」の方向...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/15
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02
「ブッダに帰れ」――禅とは己事究明の道
禅とは何か~禅と仏教の心(2)仏典漢訳から日本仏教へ
禅とは己事究明の道であるとして、本当の己は何かを究明していく。インドから伝わった仏教を中国が受容するには仏典漢訳の手続きがあり、経典のことばを尊ぶ傾向が生まれる。経典よりブッダ自身に学ぼうとしたのが禅の芽生えで...
収録日:2024/08/09
追加日:2025/01/20


