男性医学とテストステロン
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ストレスや疲労でテストステロン減少…自力で増やす方法は
男性医学とテストステロン(5)男性性を医学から支える
堀江重郎(順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授)
男性ホルモンであるテストステロンはどうすれば高まり、心身ともに充実したコンディションを維持できるのか? 男性が意欲的かつ健康的に長生きするために、テストステロンがいかに重要か。順天堂大学医学部大学院医学研究科教授・堀江重郎氏が語る。(2015年7月24日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「リーダーシップのアンチエイジング」より、全6話中第5話目)
時間:17分36秒
収録日:2015年7月24日
追加日:2015年12月3日
カテゴリー:
≪全文≫

●ストレス、疲労はテストステロンの大敵


 では、テストステロンをどうやって高めるかです。

 まず、テストステロンが減る原因はというと、テストステロンは、精巣、睾丸から出てくるのですが、実は脳がつくれと指令を出しています。ところが、いろいろなストレスがかかってくると、睾丸はこのホルモンをつくらなくなってしまう。人間は、交感神経が刺激され、緊張したりすると、危機に対して戦うか逃げるかになります。テストステロンは、どちらかというと、余裕があるときに登場するホルモンなので、シャットダウンしてしまいます。

 あるいは、疲労とテストステロンの値にも、こういった関係があります。疲労していると、ホルモンの値は低くなる。あるいは、ホルモンが高い人は、疲労度が少ない。これはいろいろな見方があると思いますが、こういう風に関係していると言われています。

 交感神経が働く、つまりいろいろなストレスがずっと慢性的にある状態だと、テストステロンは下がってきます。先述のとおりテストステロンが減少する一番大きい理由は、やはり心のストレスです。

 画面は、ちょっと浮かない顔をしている人の写真です。ただ、人間こういうことを完全に回避するのは不可能です。ですから、こういうことがあった場合には、やはり大きく豪快に笑っていただくことが非常に大事です。高度成長時代の植木等さんのような朗らかな笑いが、実はテストステロンを上げるともいえます。


 また、ここでいうストレスは、メンタルなものだけでなく、例えば、パソコンを夜遅くご覧になるとか、あるいは携帯電話、または家の中の電気もストレスです。おそらく、皆さんのご自宅にもLEDが結構お部屋にあって、夜も非常に明るいこともあると思いますが、これはテストステロンがどんどん減っていきます。

 アメリカの家に行くと、行燈のようなものがあって、全般的に暗いです。空港なども暗いですが、特に男性は、基本的に、暗くて臭い所がいいです。暗くて、なんとなく暖かくて、臭い所。これがいい。逆にいうと、明るくて無味無臭、乾燥した所は、テストステロンが下がっていってしまいます。

 また、いろいろなリラクゼーションや、鍼灸、お灸、気功、ヨガといった昔からされているものの中には、テストステロンを上げるツボなどもあります。昔からされているものは、やはりそれなりに理由があるとい...

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