男性医学とテストステロン
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
怒りっぽくなったら…テストステロンが減るLOH症候群?
男性医学とテストステロン(4)男性ホルモン低下の影響
堀江重郎(順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学 主任教授)
60歳を過ぎて怒りっぽくなった、意欲や集中力に欠ける、疲労感、頻尿、ほてり。ときに「男性更年期」とも呼ばれるこうした症状から、テストステロン低下の影響に、さまざまな角度からアプローチする。順天堂大学医学部大学院医学研究科教授・堀江重郎氏が語る。(2015年7月24日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「リーダーシップのアンチエイジング」より、全6話中第4話目)
時間:12分14秒
収録日:2015年7月24日
追加日:2015年11月19日
カテゴリー:
≪全文≫

●女性は更年期後、テストステロンが増加する


 では、テストステロンが減っているのはどんな人なのかというと、こういう人です。

 例えば、60歳を過ぎた頃から怒りっぽくなった。英語でいう“edgy(いらいらした、短気な)”です。あるいは、何かやろうとしても根気が続かず、妥協したりあきらめたりすることが多い。それから、ゴルフも興味がなくなった。逆にいうと、毎週のゴルフが楽しみな人は、問題ありません。また、筋肉痛が続き、疲労感がとれない。寝つきが悪い。最近おしっこが近くなったり、体がほてったり、急に汗をかくことがある。

 10年ほど前まで、こういう人はいろいろなクリニックに行かれても、「正常です」と言われて困っていました。しかし、最近になって、テストステロンを測ると、「あ、ずいぶん低いですね」ということで、男性更年期だと言われることがあります。

 ただ、われわれ専門医は、最近、「男性更年期」という言い方をあまりしないようにしています。というのは、大変つらいものだと思いますが、女性の更年期には、「月経が終了する前後5年」という定義があります。最長10年間、月経が終了する前後5年と決まっていて、その更年期が終わると、女性はかなり元気になっていきます。少し古い例ですが、ヨン様などスターやアイドルの追っかけをしたり、旅行に行ったりと、非常にアクティブになります。

 例えると、男子高校生のようになって、一緒につるんでいく。電車の車中で、男子高校生が4人ほどいると、お互いジャブを打ち合いながらおしゃべりしたりと楽しくやっていますが、更年期の終わった女性もちょうど近いものがある可能性があります。

 われわれが、京都大学と一緒に、南会津地方で、男女約3000人を対象に、ホルモンの値を測ったところ、40代・50代では明らかに男性の方が高いのですが、男性はだんだん減っていきます(中には高い人もいますが)。一方、女性は、驚いたことに、男性ホルモンがだんだん上がっていくのです。そして、80歳ぐらいになると、案外女性の方が男性より高い。ですから、おじいさん、おばあさんには、遠くから見ると、どっちがどっちか分からないケースがあります。あるいは、家族で出かけるときに、皆さんにも心当たりはないでしょうか。若い頃は先頭がお父さん、次にお子さん、最後にお母さんだったのが、70歳、80歳にな...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
長谷川眞理子
歯科の健康づくり(1)「噛める」ようになると人が変わる
噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
河原英雄
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?
なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢
尾崎紀夫
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
「人生100年時代」の抗加齢医学と前立腺ガンの予防
前立腺ガンの進行を止めるための三次予防
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと
與那覇潤
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ
賴住光子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
新撰組と幕末日本の「真実」(6)新撰組結成と清河八郎、芹沢鴨
清河八郎と芹沢鴨…乱闘事件や大和屋焼討事件の真相とは?
堀口茉純
ルネサンス美術の見方(1)ルネサンス美術とは何か
ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景
池上英洋
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
これから必要な人材と人材教育とは?(2)AI時代に必要とされる能力
AI時代に必要なのは「問いを立てる能力」…いかに育成するか
柳川範之
ドンロー・ドクトリンの台頭(3)脱地政学論と日本への影響
ドンロー・ドクトリンの正体は脱地政学論…日本の進む道は
東秀敏
変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?
百瀬裕規