ディープラーニング最前線
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ディープラーニングを使った事例を技術面から分析して解説
ディープラーニング最前線(2)最新の画像認識技術
松尾豊(東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻長 教授)
東京大学大学院工学系研究科准教授・松尾豊氏によるディープラーニング技術の最前線。今回は、ディープラーニングの画像認識技術の向上とは具体的にどういう意味を持つのかという点を、実際の商品事例も交えながら解説する。(全4話中第2話)
時間:10分13秒
収録日:2016年4月20日
追加日:2016年8月9日
≪全文≫

●画像認識の精度アップの鍵-特徴量を自分でつくり出す


 ディープラーニングでできることは画像認識なのですが、従来だと人間が見れば「イヌ、ネコ、オオカミ」と一目で分かるものも、コンピューターで認識させることが非常に難しかったわけです。

 例えば、「イヌ、ネコ、オオカミ」の3つを見分けたいとき、耳の形とか目の形に注目するといいのではないかということで、普通に考えると「耳が垂れていて目が長ければイヌだろう」、「耳がとがって目が長ければオオカミだろう」といったルールをつくります。

 ところが、そうすると、「耳がとがっていて目が長いのだけれど、オオカミじゃなくてイヌですよ」という例外がたくさん発生するわけですね。結局、人間が、「耳が垂れている」とか「目が長い」といった特徴量を見ている限りはどうやっても無理で、その特徴量自体を自分でつくり出せるようにならないと精度は上がらないということです。これができるようになっているのがディープラーニングということです。まず画像認識によって圧倒的に精度が上がりました。昨年の時点で、すでに人間の認識精度を超えるところまで来ています。


●ディープラーニング第二段階-運動の習熟


 その後、どういうことが起こるかというと、これも以前ご説明した通りですけれども、運動能力、つまり運動の習熟ということができるようになります。人間も動物も同じことをやっていると、だんだん上手になっていきます。それと同じことができるようになるのです。

 要するに、認識ができるということは目が見えるようになったということです。今までロボットや機械には、カメラがありました。これは一見、目があるように思うのですが、認識できていなかったのです。裏側の処理系が非常に貧弱だったので、カメラがあっても目が見えていなかったのです。それが今は見えるようになったということです。そうすると、人間が見て見分けられるものは見分けられますし、見分けた上で「こういう状況ではこういうことをしたらいいんだ」ということが学習できるので、動き方も上手になるのです。

●言語の意味理解へ-文と体験の相互変換能力の獲得


 そして、そのうち言語の意味理解というところに至ります。今までは自然言語処理、つまり言語をコンピューターで扱う技術はあったのですが、意味理解を一切していなかったのです。例えば、「...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
心と感情の進化(1)そもそも「心と感情」とは何なのか
「心と感情」とは何か、行動生態学から考える大事な問題
長谷川眞理子
科学的思考はなぜ大切か(1)「状態図」という概念
科学的思考とは「なぜ?」を追究していくこと
岡部徹
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(1)量子コンピュータとは何か
「量子コンピュータ」はどういうもので、何に使えるのか
武田俊太郎
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾