遠隔操縦機~カメラロボ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
南三陸町海底の再調査とカメラロボット普及の課題
遠隔操縦機~カメラロボ(5)水産高校への普及
浦環(東京大学名誉教授/株式会社ディープ・リッジ・テク代表取締役)
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が、南三陸町での2度目の調査について解説する。この調査では、新たに音響装置を用いることに成功した。今後は、いざというときのために、カメラロボット操縦者の育成が課題である。水産高校にカメラロボットを寄付し、普及を進めるという計画が明らかにされる。(全5話中第5話)
時間:15分35秒
収録日:2017年1月27日
追加日:2017年6月4日
≪全文≫

●志津川湾の海底調査


 これは志津川湾ですが、赤いハッチがしてある所に漁具が設置されており、漁業者がここで活動をしています。この湾の内側は、ほとんどに漁具が入っていました。このように広いところは本当に調査が大変だと思いました。Murphyさんたちの調査で分かっていたように、湾内にはいろいろなものが落ちています。そこでわれわれは湾内ではなく、その外の海底を調べるということを目的にしました。

 この調査にあたっては、「遺体捜索に行くわけではない」と、あらかじめ公言していました。先ほど申しましたように、遺体捜索は海上自衛隊と海上保安庁、そうした国の組織の仕事だからです。われわれ民間人がそうしたことを標榜すべきではありません。このようにして、先に申し上げたような調査をしたわけです。


●再調査の依頼


 これは先ほどの図をクローズアップしたものです。志津川の漁業組合の方と、たくさんの地点を調べました。調査の結果、今すぐにでも漁業施設を設置できることが分かると、漁業組合の方々は元気になり、実際、すぐに設置を始めました。しかし、再び9月ごろに電話がかかってきて、「もう一度調査をしてくれないか」と言うのです。われわれは湾の全域を調査したわけではなく、やり残した所がありました。そこに漁業施設を設置するとなると、海底にどういうものがあるか、もう少し詳しく知っておきたいというわけなのです。そこで9月にもう一度志津川に向かうことになりました。


●音響装置を使った海底調査


 5月の調査と9月の調査はどう違うか。5月の調査では、とにかく準備の時間がなく、あるものを持っていって、最低限のことしかできませんでした。しかし、9月の調査の折には、もうすでに多くのことが分かっており、その準備をすることができました。

 今度は、サイドスキャンという音響装置を使って、海面から海底の様子を調べることにしたのです。これで何が落ちているのか、その分布が面的に分かります。そのうえで、遠隔操縦機のカメラロボを潜らせて、そこにたまっているものが何かを特定する、そういう作戦に出ました。サイドスキャンについては、東陽テクニカさんに協力をお願いをし、彼らも二つ返事でやってくれました。

 まず反射の強いところを選別して、インターフェロメトリーソナーを使って海底の凹凸を確認します。そうして、大きな残骸がある可能性の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
科学的思考はなぜ大切か(1)「状態図」という概念
科学的思考とは「なぜ?」を追究していくこと
岡部徹
IoTとは何か~モノのインターネットの本質(1)TRONは究極の「縁の下の力持ち」
坂村教授が開発したTRON―知られざる世界標準
坂村健
知性の進化と科学技術文明の未来(1)ヒトは本当に賢いか
なぜ人類は進化できたか?…5つの環境要因と脳の発達
長谷川眞理子
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫

人気の講義ランキングTOP10
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
編集部ラジオ2026(36)宮脇淳子先生「満洲史」講義の要点
【10min解説】「満洲史」はタブー?…そこから見えてくる教訓とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨