政治家としての信念と財産
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
街頭に立ち続けて25年以上、国民の関心を肌で感じる
政治家としての信念と財産
野田佳彦(衆議院議員/第95代内閣総理大臣)
野田佳彦氏には、29歳で初めて県会議員になったときから大事に続けてきたことがあった。そこに込められた政治家としての想いとは。さらに総理経験を経て感じたことなど、野田氏に聞いてみた。
時間:16分10秒
収録日:2014年2月27日
追加日:2014年6月5日
カテゴリー:
≪全文≫

●表現は説得するための手段。それを変えていく努力をいつもやってきた


―― 中国の首脳というのは、温家宝氏もそうですが、会合が終わってから、野田さんを相手に話していることではないようですし、対応が変わってきましたよね。その辺りについて聞いてもいいですか。

野田 雑感としてではありますが話しますと、中国の幹部の人たちというのは、就任当時はやる気満々で、むしろ人格がチャーミングに見えたりすることもあったのです。けれども、権力の後退期を迎え、政権を引かれる頃になると、いろいろなことを心配しながら国家の運営をやっていることが分かり、すり減ってきているのではないかという印象でした。無表情な能面のような顔になってくる人がいたと思います。お互いに顔合わせをしているときも、どうも原稿を読み上げている、といいますか、頭の中に入れたことを繰り返しているような場合もありました。

―― むしろ中国は、権力基盤が安定していないのではないかという感じでしょうか。

野田 その部分はよく分かりませんが、背景を相当意識しているようで、ざっくばらんな意見交換はやりにくいのではないかなと。巨大な国ですので、その基盤を維持するのは結構大変なのではないかという感じはします。

―― 普通の民主主義の国とは違うということでしょうか。

野田 それぞれの国情が違いますから、迂闊なことは言えませんけれども、いろいろな要素があるのでしょう。

―― なるほど。野田さんの演説や回想録の話も、メモを見ないで良くこれだけいろいろなことが頭に入っているなと、いつも思うのです。政治家の方というのは、ものすごく忙しいではないですか。どういう時間帯にあれだけのことを勉強されるのでしょうか。

野田 大したことはやっていないのですが、ただ、原稿なしで演説するというのは、29歳で初めて無所属として県会議員になったときの質問からです。当時は30分の質問でしたが、一回目から原稿を見ないでやりました。もちろん、質問の相手に通告はちゃんとやっておきますが、質問をどう表現するかが大事です。演説というのは一つの表現ですから、通告の骨子はメモにしながらも、その場の空気を見ながら、表現を変えたりします。そういうことがないと、実は全然説得力がないのです。例えば、相手の顔などを見ながら、この辺りに関心が弱いなと思ったら、その人たちに関心を向けて...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
東秀敏
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(28)自由喪失の危機に考えるハイエク-1
斎藤幸平氏に物申す…自由喪失の危機に読みたい自由主義の近現代史
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(2)開国の是非と将軍継嗣問題
「尊王攘夷か佐幕か」…天皇絶対主義に結びつく厄介な問題
山内昌之
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論
なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋
山浦一保
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博