知識の構造化のために
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日本に欠けているのは議論文化である
知識の構造化のために(4)学生の重要な役割
専門横断的な研究機構を作る上で重要なのは、社会的な視点と学術的な視点を生かすことである。そこで明らかなのは、日本では議論文化が足りないため、分野間連携が少ないということである。状況を改善するためには、学生の力を有効活用し、分野間の触媒としての役割や地域での活躍を支援することである。(全5話中第4話)
※インタビュアー:神藏孝之(10MTVオピニオン論説主幹)
時間:8分20秒
収録日:2019年7月19日
追加日:2019年9月1日
≪全文≫

●社会的側面と学術的側面の掛け算が連携事業の契機となる


―― (小宮山)先生みたいな人がいて、インターフェイスの1枚の絵を描いたわけですよね。そのインターフェイスに合わせて、今の既存の組織に横串を刺していく。これってすごく重要ですよね。

小宮山 重要ですよね。

―― その1枚の絵が見える人がいるかどうかって、ものすごく重要ですよね。

小宮山 それが、私が言っている全体像です。

―― 先生がおっしゃるように、サスティナビリティなどについての1枚の絵があり、それを実現するためには、どこと、どこと、どこを組み合わせればワークするのか。それって、それが見える人が総長をやっている間じゃないとできないですよね。

小宮山 実は、工学部の時もやりました。たぶん日本では初めてだと思うんだけど、医工連携のセンターを作ったんですよ。工学部の企画委員会というのがあって、そこで工学部の先生が400人くらいいるんですが、「何を研究しているのか」、ということを調べたのです。そうすると、2割くらいが医療に関係しているんですよ。機械が専門の人でも血流と体温の関係をやっている、とか。それだったら、医学部と連携しないといけないな、と思った。

 なぜかと言うと、医学部の先生と工学部の先生が1対1でやると、なかなかできない。そこで、「組織でやらないといけない」、と思って、医工連携のセンターを作ったんですよ。これなんか本当に成功です。

―― それって先生が、実は工学部の先生のうち、2割は身体に関することをやっている、というデータに基づいてやったわけですね。

小宮山 そうですね。それと社会的知識ですね。やっぱり掛け算です。社会的な話と、学術的な話とのですね。

―― 人間学と経験値があって、そこの二つが分かっている人がいないと、これは上手くワークしないわけですね。


●日本に足りないのは議論文化である


小宮山 そうですね。私がそういうことを分かるようになるためには、人が接触する、ということが不可欠なんですね。だから、やっぱり日本で、欧米になかなか勝てないところがあるとすると、今、私とあなたがやっているような議論文化ですよ。

 ギリシャ以来の議論の文化です。その文化が日本にもほしいですね。日本の場合、議論すると、「あいつは生意気だ」と言われるでしょ。場合によっては、「あいつは俺の意見に反対した」と言...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸
ユダヤ神話の基本を知る
ユダヤ教の神話…天地創造、モーセの十戒、死後の世界
鎌田東二
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
「徳」から生まれる「感謝の人間関係」
「徳」の本質とは「自己の最善を他者に尽くしきる」こと
田口佳史
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(1)米を食べる日本人と『分裂病と人類』
日本人の生きづらさの特徴は?~中井久夫著『分裂病と人類』
與那覇潤
学びとは何か、教養とは何か
教養の基本は「世界史」と「古典」
本村凌二

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(12)自転車の青切符と「法と自粛」
【10minで考える】自転車の青切符と「法と自粛」
テンミニッツ・アカデミー編集部
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?
與那覇潤
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(5)ゴールドや暗号通貨への評価
ゴールドやビットコインへの評価は?…現代社会の写し鏡
養田功一郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(3)戦争終結シナリオと大統領選挙の行方
MAGA連合に亀裂!?イラン戦争が及ぼす大統領選への影響
東秀敏
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと
與那覇潤