最初の日本列島人~3万年前の航海
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
海部陽介(東京大学総合研究博物館 教授)
人類はアフリカにいたホモサピエンスが世界に拡散し、その一部が日本に渡ってきたとされている。では、いつ頃どんなルートをたどってきたのか。この大いなる謎解きに挑んだのが海部陽介氏だ。海部氏は、日本にホモサピエンスが渡ってきたルートとして、北海道、対馬、沖縄の3ルートが考えられると言う。ホモサピエンスは移動した先で自然環境に適応しながらアジア大陸を越え、ある時期、海を渡って日本に入ってきたのだ。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(10MTVオピニオン編集長)
時間:12分19秒
収録日:2019年8月29日
追加日:2019年10月1日
カテゴリー:
≪全文≫

●アフリカのホモサピエンスが世界中に広がった


―― 本日は国立科学博物館人類史研究グループ長で、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の代表をお務めになった海部陽介先生に、「最初の日本列島人」というテーマでお話を伺いたいと思っています。

 海部先生、どうぞよろしくお願いいたします。

海部 はい、よろしくお願いします。

―― ニュースでも大変話題になりましたが、こちらの丸木舟で台湾から与那国への航海をついに成功されたということで、おめでとうございます。

海部 ありがとうございます。

―― 本当に、人類がどうやって広がっていったかという、非常にロマンのある研究だと思いますので、ぜひそこを今日はいろいろとお伺いできればと思っています。まず、そもそもですが、人類がどこから、「現人類」といいますかホモサピエンスが、どこから広がっていったかというところなんですが、最近の学説だとアフリカからだと。

海部 そうですね。これはもう完全に定説化していて、いろんな強い証拠があって「そうだ」と考えられています。かつての教科書には、人類そのものはもともとアフリカで猿人などとして誕生するとあったわけですね。それが、原人の時代にアジアに広がって、北京原人、ジャワ原人が現れ、また、ヨーロッパの旧人としてネアンデルタール人みたいな人たちが現れる。そこからそれぞれの地域の現代人(ホモサピエンス)が生まれてきた、というのが古い教科書にあった考え方です。

 今はそうではなくて、アフリカにいた旧人集団からホモサピエンスが進化し、それが世界中に大拡散して各地にいた原人、旧人集団と基本的に置き替わる。若干の混血があったらしいんですけど、そうやってホモサピエンスだけの世界になっていったということが、分かってきました。

 その過程で、ホモサピエンスは旧人、原人がいた範囲を越えて、海の世界に乗り出したり、北の寒い大地に乗り出したりして世界中に広がっていった、という時代があったということですね。


●環境に適応しながら、たまたま日本にたどり着く


―― アフリカからやってくるということになると、アジアに来るだけでも相当長い距離になりますが、ある人に伺った話ですと、そもそもアフリカから日本にまで、この距離をずっと移動してくるようなホモサピエンスというのは、ホモサピエンスの中でもちょっと冒険心に富んで...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(1)「客観的かつ科学的な歴史」という偽り
半藤一利氏のベストセラー『昭和史』が持つ危険な面とは?
渡部昇一
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
歌舞伎の魅力とサバイバル術…市川團十郎の歴史から考える
堀口茉純
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(1)「無任所大臣」が生まれた経緯
現代の「担当大臣」の是非は戦前の「無任所大臣」でわかる
片山杜秀
イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(1)前編
古代イスラエルの歴史…メサイア信仰とユダヤ人の離散
島田晴雄
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
概説・縄文時代~その最新常識(1)縄文時代のイメージと新たな発見
高校日本史で学んだ縄文時代のイメージが最新の研究で変化
山田康弘

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
万葉集の秘密~日本文化と中国文化(1)万葉集の歌と中国の影響
『万葉集』はいかなる歌集か…日本のルーツと中国の影響
上野誠
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと
與那覇潤
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
レーニン演説…革命のため帝国主義の3つの対立を利用せよ
福井義高
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(3)「現場の熱」こそ多角化の要点
新規事業を成功させるリーダーとは…上意下達はなぜダメか
水野道訓