幕末の人材論~逸材の素顔
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
今こそ大久保利通や伊藤博文のような「玄人」に学べ
幕末の人材論~逸材の素顔(2)日本をつくった「玄人」たち
田口佳史氏が、人材育成の重要性に触れ、今こそ日本は原点に戻って儒・仏・道・禅・神を活かした国家づくりをすべきだと提言する。また、明治期の大久保利通、伊藤博文の実行力と気力について、また、日本初の自動車をつくった男のエピソードを紹介しつつ、日本の能力を育んできた数々の「玄人」の意義を説く。(全2話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(10MTVオピニオン論説主幹)
時間:7分51秒
収録日:2019年6月14日
追加日:2019年10月9日
≪全文≫

●原点に戻り、儒・仏・道・禅・神を活かした国家づくりを


―― 先生が教えてくれたその弟子の横井小楠も佐久間象山の構想が、これからという時に亡くなってしまうんですね。

田口 亡くなっちゃう。

―― そうすると、大久保利通も伊藤博文ももうしょうがなくて、

田口 岩倉使節団、あれしかなくなってしまった。

―― あれしかなくなってしまったんですよね。

田口 あれしかなくなっちゃったから洋魂洋才になってしまったんですよ。やはりそこで、もう1回、現代を考えるべきで、今もう1回日本の構造を建て直すべき時ですよ。

―― 今まさにそういうことですよね。

田口 そうですね。

―― 今やはり、比較的翻訳がうまかった日本が、つまり、仏教が入ってきても禅が入ってきても道教が入ってきてもうまく組み立てられた日本が、今ここでおかしくなっちゃいましたね。

田口 そうなんです。だからもう1回原点に戻るしかないということは、「儒・仏・道・禅・神道(儒教、仏教、道教、禅、神道)」に戻って、それを活かした国家づくりというものをするべきなんですよ。ちょうど150年前の明治維新というわれわれにはすごいモデルがあるので、そういう意味では横井小楠、佐久間象山などに学ぶべきです。横井からは日本の独自性を活かした国家とはどういうことかを学ぶ。佐久間には、第四次産業革命でAIとか人工知能とか入っている先端産業の技術を、どうやって得たらいいのか、使ったらいいのかを学ぶべき時ですよ。

―― そうでしょうね。


●大久保利通、伊藤博文が示した実行力


田口 それで実行係として大久保と伊藤がいるというすごさ。この2人の実行力ということについて、1つだけお話しして帰ろうと思いますが。要するに、岩倉使節団に加わって彼ら2人はアメリカに行きますね。そして、サンフランシスコで大歓迎を受けるんです。ちょうどその頃、大陸横断鉄道ができてそれでワシントンへ行くと、ワシントンでも大歓迎。時の大統領も「すぐに来い」と言って晩餐会を行って、大歓迎するんです。

 それで、彼らはちょっと勘違いをしてしまいます。こんなにアメリカが日本を大歓迎しているということは、あの安政の不平等条約(安政五ヶ国条約)を改正するいいチャンスが来た、と彼らは思ったのです。

 そこで、切り出すわけです。「1つお願いがある。安政の条約を改正したいと思いますが」と...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
戦史に見る意思決定プロセス~日本海軍の決断(1)日本海海戦・東郷平八郎
なぜ東郷平八郎はバルチック艦隊を対馬で迎え撃ったのか?
山下万喜
明智光秀の真実(1)謎につつまれた前半生
明智光秀は「主殺しの悪人」か?…諸説入り乱れる人物像の謎
小和田哲男
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
概説・縄文時代~その最新常識(1)縄文時代のイメージと新たな発見
高校日本史で学んだ縄文時代のイメージが最新の研究で変化
山田康弘
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国大名と民衆の過酷な課題…飢饉の常態化をどう生き延びるか
黒田基樹
20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(1)
極東の小国が旧超大国・清に挑戦した日清戦争
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
百人一首の和歌(1)謎の多い『百人一首』
『百人一首』の歌が選ばれた理由とは?今も残る3つの謎
渡部泰明
ウェルビーイングを高めるDE&I(4)人的資本経営の核となるDE&I:後編
日本は不寛容な国か?完璧主義の弊害とDE&Iを進める必要性
青島未佳
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(4)注目されるタスクベース・アプローチ
AIは「まあまあの技術」?…タスクベース・アプローチでわかること
宮本弘曉
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿…対比で見えてくる現代的課題
片山杜秀
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
『古今和歌集』仮名序を読む(1)日本文化の原点となった「仮名序」
『古今和歌集』仮名序とは…日本文化の原点にして精華
渡部泰明
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純