伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」の生き方
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
伊能忠敬の生き方に学ぶ「50歳からの目標」とは?
第2話へ進む
伊能忠敬に学ぶ、人生を高めて充実させる「工夫と覚悟」
伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」の生き方(1)少年時代
伊能忠敬の生涯を通して第二の人生の生き方、セカンドキャリアについて考えるシリーズ講話。九十九里の大きな漁師宿に生まれ育った忠敬だが、船稼業に向かない父親と親方である祖父との板ばさみに悩む少年時代だった。複雑な家庭環境にあり、ぐれてしまいがちな忠敬の救いは天文学。家業に役立てたいという思いもあり、星に関しては大人顔負けの知識を持つようになった。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分50秒
収録日:2020年1月9日
追加日:2020年3月1日
≪全文≫

●第二の人生のモデルを伊能忠敬から学ぶ


―― 本日は童門冬二先生に、「第二の人生を生かす工夫と覚悟」ということで、伊能忠敬のお話を伺いたいと思っております。先生、どうぞよろしくお願いいたします。

童門 よろしくお願いいたします。

―― 最近、企業でも「リカレント教育」ということがよく言われて、いわゆる学び直しということで、40歳とか、50歳ぐらいの方々がまさに第二の人生を目指して、どう考えればいいのかとか、どういった生き方をすればいいか、ということについて、研修で取り組むケースが多いらしいのです。

 そういうなかで、やはり皆さまがパッと頭に思い浮かべる1人が伊能忠敬だろうと思います。今見ても驚くほど精巧な日本地図を、まさに隠居した後で勉強を始めて、つくり出したというところは、今後の生き方の何か参考になるのではないかというところで、伊能忠敬についてお聞きしたいと思っております。

童門 分かりました。

―― ただ、そうは言っても、いきなり隠居の話からしても話が分かりませんので、まず伊能忠敬はどういう少年時代、壮年時代を過ごしたのかというところからお聞きしたいと思います。そもそもどういう少年だったんでしょうか。

童門 悪い言葉を使えば、やや肩を落とした、ぐれていた。

―― ぐれていた、と。

童門 これは家庭の事情だと思うんです。伊能忠敬のおじいさんは、九十九里のかなり大きい、なんていうんでしょうか、船稼業の親方だったんです。伊能忠敬のお父さんはそこへ養子に入ったんですけれども、そっちにはあまり向かない。どっちかというと学者肌で、まじめにコツコツと1人で生きていくというようなことならやれるんだけれども、大勢の荒くれ男を使ったり、現場の指揮を取ったり、荒海に乗り出してどうこうというのは不得意なのです。

 結局、忠敬さんは、ある年までそこの家で生まれ育ったんですけど、自分の立ち位置がつかめない。おじいさんを見てれば、ガミガミと自分のお父さんを怒鳴りつけて、なんとか一人前の漁師宿の親方にしようとしている。ところが、先ほど言ったように、お父さんのタイプは全然違いますから、忠敬さんは間に入って、子どもながらにとても心を痛めていたんです。


●少年時代から星の知識は大人顔負け


童門 だけど、そんなことをいっていても、やっぱり自分もお父さんの子であり、おじいさんの孫な...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
キケロ『老年について』を読む(1)キケロの評価と「老年の心構え」
幸福な老年への智恵をキケロに学ぶ…惨めな老年の4つの理由とは
本村凌二
「教養」と「リベラルアーツ」の違いとテンミニッツ・アカデミー
教養とリベラルアーツの違い…一般教養からWhy、Howへ
曽根泰教
『タテ社会の人間関係』と文明論(1)誤解を招いた「タテ社会」の定義
誤解された『タテ社会の人間関係』…日本社会の本質に迫る
與那覇潤
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(1)精神分析の概念とその起源
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
斎藤環
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二

人気の講義ランキングTOP10
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
戦前派一日本人の憂鬱~太平洋戦争と敗戦後を顧みて…(1)
『きけわだつみのこえ』を読むと今でも涙が止まらない
野田一夫
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(1)なぜ『神国日本』なのか?
ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来
賴住光子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論
なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋
山浦一保