歯科の健康づくり
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
健康長寿の究極は予防歯科である
歯科の健康づくり(4)「生活の医療」としての歯科医療
入れ歯の調整や口腔ケアによる機能再建や寝たきりからの自立を示す症例がいろいろと報告されているが、そこからは生きる意欲の回復もうかがえる。歯科医療は「命の医療」ではないというが、介護環境や医療費にも関わる「生活の医療」といえるだろう。(全4話中第4話)
※音声による補足解説:上濱正(日本顎咬合学会 元理事長)
時間:10分07秒
収録日:2019年11月14日
追加日:2020年6月15日
≪全文≫

●短時間の入れ歯調整で、リンゴを食べられるように


河原 今回紹介するのは、介護施設でほとんど寝たきりで過ごしていた方で、うまく噛むことができませんでした。視覚障害があり、斜頸で車椅子を使用していました。たまたま入れ歯を持っていたので、その入れ歯を調整し、1時間半ほど待っていただきました。

 その後、リンゴを食べさせてみました。完全に斜頸になっている方だったのですが、噛む筋肉を使うにつれて、首の角度が変わっていきました。この患者さんだけでなく、若い先生からも、こうした症例がたくさん報告されています。噛ませるようになってから、首が元気になった、目が元気になった、歩き出した、といった症例です。立ち上がった、寝たきりから起き上がった、というものもあります。今、若い先生は、介護施設に行って、こうした方々を元気にする取り組みを頑張ってやっています。リンゴをそのまま丸かじりしてもらおうとしましたが、それは無理でした。

噛もうとすることによって、完全に変わっていきました。
 こんなものではありません。あてていた枕がいらなくなったりしました。2ヶ月後には、何も薬を飲ませずに、ただ噛ませただけで、非常に元気になりました。


●物を食べる意欲の向上が見られる


――(上濱) リンゴを食べるシーンについて解説したいと思います。ここでは、意欲が向上しています。自分でリンゴを持って、あるいは食べさせることによって、食べることができるようになりました。噛めなかったリンゴが噛めるようになり、この患者さんはおそらく、自信をお持ちになったと思います。「ああ、噛めるんだ」と。脳がこの時、そう判断しているのです。しかも、「このリンゴを噛んだら飲み込んで良いのだ」と、安全性が確立されたことを判断し、それによって嚥下して、飲み込んでいるということです。

 現在、誤嚥性肺炎が問題になっています。安心して噛んで食べられないと、嚥下を行うことができません。一方、この方はさらに、噛んで食べて美味しいと感じたり、音がシャキシャキ鳴ることを聴いたりすることができています。目が見えない中(視覚がなくとも)、脳は音や匂い、味、硬さという4つの感覚で判断することができるのです。
...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
うつ病治療最前線(1)うつ病の身体症状と治療の実際
隠れたうつ病を確定診断するポイントとは
渡部芳德
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
腸内細菌の可能性とマイクロバイオームのダイバーシティ
注目は納豆!腸内細菌が生成する若返り物質「ポリアミン」
堀江重郎
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿…対比で見えてくる現代的課題
片山杜秀
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(3)「古くて新しい問題」と雇用の未来
AIは「失業」を増やすか減らすか…創造的破壊か?資本化効果か?
宮本弘曉
編集部ラジオ2026(15)昭和の名将・樋口季一郎
【10min解説】ユダヤ人救出、奇跡の撤退…名将・樋口季一郎
テンミニッツ・アカデミー編集部
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
ウェルビーイングを高めるDE&I(2)人と組織を取り巻く環境変化:後編
なぜ日本の幸福度は低すぎるのか?会社任せで失われる自律性
青島未佳
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(7)ポグロムとホロコースト
歴史の中のユダヤ人大量虐殺…ポグロムとホロコーストの違い
鶴見太郎
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評
デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意
浜崎洋介
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
織田信長の「天下」とは…最新研究で激変する人物像・時代像
柴裕之
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理