答えなき時代、「目利き」と失敗に学ぶ
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
今は失敗の経験が不可欠になっている時代
答えなき時代、「目利き」と失敗に学ぶ(2)起業と副業のススメ
真剣にリスクテイクすれば、たとえ失敗してもその経験から学べるものがある。重要なのはその失敗の経験をどう生かすかということだ。そのために学生にとっては起業することがいい訓練になり、社会人なら副業にチャレンジなどしてその経験を積むべきだろう。(全2話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:11分55秒
収録日:2020年8月19日
追加日:2020年10月25日
≪全文≫

●リスクテイクと適切な評価をセットで行う


柳川 前回、目利きを大事にしなきゃいけないんじゃないかと言われましたが、その通りだと思います。ただ、こういう時代なので、目利きであっても失敗もします。

―― そうでしょう。

柳川 それが、一度でも変な投資をしてしまったら、変なものを選んでしまったら、「おまえはとんでもない目利きだ」とかと周りから言われるような社会であったら、本当に目利き力がある人も、「これです」とは言う気がなくなってしまいますよね。

―― そうですよね。リスクテイクした人がただ痛い目に遭うだけということですね。

柳川 そうなんです。だから、目利きであっても当然100パーセント分かるわけではないですし、目利き力を発揮できる人はリスクを取ってそういうことをやっているので、それに対しての適切な評価をするということをセットでやっていくことが、そういう意思決定なりそういう選択ができるようにしていくために大事なポイントなんだろうと思うんです。


●真剣にリスクテイクして、失敗から学ぶ


―― これは、例えば2回くらい失敗していると、3回目に成功する確率は、真剣にやっている人だったらものすごく高まるということですよね。

柳川 そうなんです。

―― これだけイノベーションや環境変化が激しく、新しい技術が次々に出てくる時代が来るなんて、誰も見えないわけですよね。そのときに、真剣に考えてリスクテイクする。ほとんどのケースで最初は失敗するだろうけれども、2回目は、1回痛い目に遭っているからその失敗した要因を除去してくるので、相当賢くなっている人たちですよね。それでも、時代の変化が激しいのでなかなか追いつかないかもしれないけれども、その人に3回目を任したほうが成功率は上がりますよね。

柳川 上がりますね。そういう回数を重ねる。そこから学ぶことはすごく大きい。逆にいうと、経験、特に失敗の経験を通じてしか学べないことというのが、かなり多くなってきていると思います。

 やや強い言い方をすれば、そういう失敗が逆に不可欠になってきている時代なんだと思うんです。それを「失敗は許容しない」ということになると、実は本当に大事なことが誰も習得できないことになりかねない。実は2、3回失敗した人じゃないと任せないぐらいのことが本当は必要なんだと思うんです。


●失敗からどう学んでいるかを判断...


スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
億万長者への道(1)お米屋さんから不動産業界へ
「背広を着てビジネスがしたい」との思いから宅建取得
高橋誠一

人気の講義ランキングTOP10
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
編集部ラジオ2025(30)西野精治先生に学ぶ「熟睡の習慣」
熟睡できる習慣や環境は?西野精治先生に学ぶ眠りの本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治
プロジェクトマネジメントの基本(4)スケジュール・マネジメント
スケジュール管理で重要な「クリティカル・パス法」とは
大塚有希子
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎