50代からの親の介護~その課題と準備
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
介護を「プロジェクト」と捉え、マネジャーに徹すべし
第2話へ進む
「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない
50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題
太田差惠子(介護・暮らしジャーナリスト/ファイナンシャルプランナー(AFP))
親の介護は突然やってくる。そのときに右往左往しないために、今のうちに備えておくべきことがある。2020年、日本の百歳以上の人口は8万人を超えている。長寿ということで喜ばしいことだが、その反面、介護期間は長くなっているのだ。講義では二つの事例を挙げて、「50代からの親の介護」の現状と課題について解説する。(全5話中第1話)
時間:9分52秒
収録日:2021年8月26日
追加日:2021年10月6日
≪全文≫

●どういう形で介護が始まるのか


 こんにちは。今日は「50代からの親の介護」ということで、お話をさせていただきます。私は介護・暮らしジャーナリストという肩書きで執筆・講演などをさせていただいています太田差惠子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 50代からの親の介護がそろそろご心配な方、もうすでに親の具合がちょっと悪くて心配しているという方、いろいろな方がいらっしゃると思います。どういう形で介護が始まるのかということから、まずシミュレーションをしていただきたいと思います。

 お一人目はAさんです。「もしかして、介護?」というタイトル、「両親、元気だと思っていたが…」ということで、東京の50代の方の事例です。ご両親は岡山県のご実家で暮らしています(父80代・母70代)。

 父親が「最近、疲れる」と元気がなかった。母親は「歳のせいよ」と言っていたけれども……。心配していたところ、父親が脳梗塞で倒れた。幸いにも、もうすぐ退院だそうです。でも、この先、両親二人だけで大丈夫なのか。

 自分は東京で、両親は岡山。どうしたものかということで、こういう状況の方も多いのではないかと思います。今は、入院しても割と退院が早いのです。この方の場合、(父親が)脳梗塞ということだったので、もしかするとリハビリ病院などの提案もあったのかもしれませんが、あっという間に退院がやってきました。そうなると、「父親の面倒をどうやって見るんだ」ということになりがちです。

 もうお一人、事例を持ってまいりました。「介護していた母親がガンに」のタイトルです。「母親まで倒れて、万事休す…」と言うBさんは、大阪にお住まいの50代の方です。

 この方はご両親と同居です。おそらくシングル(独身)の方だったと思うのですが、父親の足腰が不自由で介護が必要になっていました。しかし、父親は介護保険の利用を嫌がられたということです。ご高齢の方で「サービスなんか使わない」という方は今、結構多いようです。

 このBさんの父親もその利用を嫌がって、母親が介護をされてきたそうです。ところが、その母親がガンを発症して入院・手術をすることになりました。

 これはご自分のこととしてご想像いただくと分かりますが、皆さま「結構厳しいなぁ」と思われる...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
歯科の健康づくり(1)「噛める」ようになると人が変わる
噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
河原英雄
50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題
「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない
太田差惠子
「人生100年時代」の抗加齢医学と前立腺ガンの予防
前立腺ガンの進行を止めるための三次予防
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
国家の利益~国益の理論と歴史(3)マキャベリとホッブズによる新「国家」観
マキャベリが禁書にもなった『君主論』で説いた思想とは
小原雅博
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
編集部ラジオ2026(35)鶴見太郎先生の公開収録を振り返る
【10min紹介】鶴見太郎先生の公開収録を振り返る・・・お寄せいただいた声
テンミニッツ・アカデミー編集部
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留