50代からの親の介護~その課題と準備
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
介護離職は最後の手段、介護休業制度を上手に活用すべし
50代からの親の介護~その課題と準備(3)仕事と介護の両立のために
太田差惠子(介護・暮らしジャーナリスト/ファイナンシャルプランナー(AFP))
介護や看護を理由に離職する人の数は、総務省の調査(2017年度のデータ)によると10万人近くに上っている。そうなると、その後の生活設計を崩してしまうため、離職は最後の手段と考えたほうがいい。そこで今回は、離職をせずに仕事と介護の両立のための体制づくりとして、介護休業制度の活用について解説する。(全5話中第3話)
時間:9分01秒
収録日:2021年8月26日
追加日:2021年10月20日
≪全文≫

●介護離職を考えたBさんの事例


 「50代からの親の介護」ということでお話をさせていただきます。

 介護していた母親がガンになられたBさんの事例です。大阪にお住まいの50代の方で、両親と同居されていたシングル(独身)の方です。

 この方は、もともと父親に介護が必要でした。父親のことは母親が介護されていました。その肝心な母親がガンを発症して入院、手術をすることになりました。

 もう仕事を辞めて介護をするしかないのではないか。万事休す、とBさんは考えておられます。

 Bさんにできることとは、何でしょうか。

 会社を辞めることはない、と私は思います。これからBさんにはBさんの長い人生があります。Bさんの老後もやがては来ます。仕事を辞めると、ご自身のこれからの生活設計が完全に崩れてしまうことになります。

 仕事は辞めないで親の介護をしていくことが重要ではないかと思うわけです。


●「辞めるのは最後の手段」という上司の言葉


 Bさんの場合は、上司が本当にいい方でした。皆さまも上司の立場だったら、ぜひこのように言っていただきたいですね。

「辞めるのは最後の手段。とりあえず、介護休業を取り、体制を整えれば何とかなる」

 こう言われたことによって、Bさんは介護休業を取られました。とりあえず40日間お休みを取られたそうです。そして、一時的に仕事から離れ、冷静になれたといいます。

 父親は介護サービスを絶対使いたくないと言われていたのですが、Bさんは「私を助けると思って介護保険を使って」とおっしゃいました。まさに訴えられたわけです。

 母親は入院後、手術を経て3週間で退院されました。結構早かったですね。以後、日中は両親二人で生活がまわるようになり、Bさんは仕事に復帰することができたということです。

 3週間(21日間)入院されたのですが、Bさんが長めに介護休業を取られたので、母親が退院されてからご自分で少し様子を見たり、体制を整えて介護サービスを使えたりしています。もしかすると、母親にも介護保険を使われているかもしれません。

 とにかく体制が整って、仕事に復帰できたということです。辞めなくて良かったですよね。このように、きっとなんとかなるのです。
...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
腸内細菌の可能性とマイクロバイオームのダイバーシティ
注目は納豆!腸内細菌が生成する若返り物質「ポリアミン」
堀江重郎
歯科の健康づくり(1)「噛める」ようになると人が変わる
噛み合わせや歯の健康が人間の健康にとっていかに大事か
河原英雄
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
長谷川眞理子
驚異の味噌パワー
味噌で免疫力向上、がん抑制、放射能除去…発酵食品の効果
小泉武夫
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(13)心の「柔軟性」を高めるヒント
【10minでわかる】心の「柔軟性」を高めるヒント
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
インフレの行方…歴史から将来を予測する(2)明治以降の物価推移とインフレ率
戦後日本のハイパーインフレの真実…その時、何が起きたのか
養田功一郎
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(1)決断と信念のユダヤ人救出
毅然として人道を貫き、命を救う…樋口季一郎のユダヤ人救出
門田隆将
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
イラン戦争と終末論(2)終末論とトランプ政権への影響
イラン戦争で反ユダヤ主義が加速!?トランプ政権へのリスク
東秀敏
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治