●圧倒的な技術力、勤勉が日本人のジョークになっていた時代
―― 2000年代の本を見ていると、印象深いのが技術大国ネタというのがあります。
早坂 それもありましたね。日本というとハイテク国で、そのイメージは強いものでした。
―― 圧倒的に凄いというイメージで語られていますので、また1つご紹介します。
「メイド・イン・ジャパンの最新型のパソコンが発売されました」、とまずありますが、だいたい、最近、メイド・イン・ジャパンの最新型パソコンというのが世界で売っているのか、という時代になってしまいましたけれど、当時は売っていたのでしょう。
早坂 違和感なくこうでしたね。
―― それで、「テレビCMではこう宣伝された。『このパソコンを使えば、あなたの仕事は半分になります』。それを聞いたイタリア人が、ポソリとこうつぶやいた。『明日、このパソコンを2台買おう』」。
早坂 うーん。イタリア人、バカですね(笑)。
―― そういう落とし方ですね。日本人がそういうことを言ったのに対して。
早坂 イタリア人はけっこうこういうキャラで出てくるのですが、日本人というと、そういうハイテク技術大国というものがかつてはありました。日本製のハイテク機器が出てくるという感じです。
―― 何か他にもありましたね。日本人技術者が地獄に行って、ウォシュレットやら、エスカレーターやら、全部作ってしまって、天国の人が「それをこっちによこせ」と言ったという話もあります。
早坂 そうそう、あります。あと、亡くなった人が地獄に行って、そこにいた番人に「日本製の地獄がいいか、中国製の地獄がいいか」と言われ、なぜだと聞きます。地獄ですからもう一緒なわけで、針で刺される機械があったりして、どちらでもいいじゃないかと言うと、「ただ中国製のほうは故障が多いので」という、そういうネタもありました。
―― いいネタですね。
早坂 そういうハイテクのイメージもだんだん(なくなり)、日本といってもピンとこなくなっています。
―― もう1つご紹介します。先ほどのものは2009年のほうですね。
早坂 パソコンの話はそうです。
―― 『世界の日本人ジョーク集』の中にあるのですが、こちらは2006年の『世界の日本人ジョーク集』です。
「あるア...