葛飾北斎と応為~その生涯と作品
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
堀口茉純(歴史作家/江戸風俗研究家)
浮世絵を中心に日本画においてさまざまな絵画表現の礎を築いた葛飾北斎。『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」が特に有名だが、それを描いた70代に至るまでの変遷が実に興味深い。北斎とその娘・応為の作品そして彼らの生涯を深掘りする今シリーズ。まずは勝川春朗から俵屋宗理、そして北斎へと名を変えながら世に出るまでの紆余曲折を解説する。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:17分06秒
収録日:2025年10月29日
追加日:2025年12月5日
≪全文≫

●北斎なくして日本の芸術は語れない


―― 皆さま、こんにちは。

堀口 こんにちは。

―― 今回は堀口茉純先生に「葛飾北斎と応為」というテーマでお話をうかがいたいと思います。堀口先生、どうぞよろしくお願いいたします。

堀口 お願いします。

―― 今回、浮世絵シリーズ、葛飾北斎ということでございますけれど、北斎の名前をご存じない方というのは少ないだろうと思うのですが、北斎はどういう方なのでしょうか。

堀口 北斎は本当に燦然と輝く、日本の芸術界の太陽のような存在です。

 もう北斎なくして日本の芸術は語れません。例えば、私はアニメとか漫画も好きなのですけれど、そういう後世のアートであったり、二次元媒体に与えた影響も非常に大きな人なのです。

―― これは後でご紹介いただきますけれど、本の挿絵など見ると、まるで『少年ジャンプ』を思わせるようなすごい迫力のある挿絵ですよね。

堀口 (当時)今でも漫画で使われているような表現をすでに駆使して、自分のものにしていらっしゃる方なので素晴らしいですし、彼の作品が素晴らしいのはもちろんなのですけれど、個性というものを知っていくと、「なるほど、こういう人だからこの絵が生まれたのか」というようなことも分かってきて、そういった部分でもすごく面白い人だと思います。

―― 今回の講義ではその北斎の人生に添いながら絵を紹介していくということで、ざっと事前に少しお話をうかがうと、よくこういう人が生きていられたなといいますか。

堀口 そうですね。

―― 言葉を選ばずにいうと、芸術バカといいますか、そういう人がきちっと芸術家として生きていく素地が江戸時代にはもうあったということですね。

堀口 まさに生き方を含めてアーティストという感じの人ですね。

―― ですよね。そのあたりの魅力も今回楽しみにしていただければと思います。また、葛飾応為という娘さん、今回その2人を取り上げることで、その絵の変遷とか北斎の人生とか、違った角度からも光を当てようということなのですが、この応為という人はどういう人なのですか。

堀口 応為は北斎の娘ということで知られていると思うのですけれど、その作品を見たときに受ける印象は――私は学生の頃に史料集で初めて彼女の絵に出会ったのですけれど――非常に繊細で、「なるほど、男性の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「芸術と文化」でまず見るべき講義シリーズ
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
『ロビンソン・クルーソー』とは何か(1)読み続けられる18世紀の小説
なぜ『ロビンソン・クルーソー』は“最初の近代小説”なのか
武田将明
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
ピアノの歴史は江戸時代に始まった
野本由紀夫
いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味
メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
與那覇潤
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷
釘貫亨
『源氏物語』を味わう(1)『源氏物語』を読むための基礎知識
源氏物語の基礎知識…人物関係図でみる物語の流れと読み方
林望

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(5)中島隆博先生「AIと人間」を紹介
【10分解説】中島隆博先生《AI時代と人間の再定義》
テンミニッツ・アカデミー編集部
印象派の解体と最後の印象派展(1)セザンヌと印象派
印象派の画家に大きな影響を与えたセザンヌの構築的筆触
安井裕雄
新撰組と幕末日本の「真実」(2)土方歳三像の真相と江戸の生活事情
土方歳三のイメージはどこまで本当?驚くべき「江戸の常識」
堀口茉純
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
印象派の誕生~8人の主要な芸術家
マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生
安井裕雄
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(1)印象派への誤解
風景画家だけの集まり…?誤解された印象派の本当の姿
安井裕雄
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(6)日本人の現場力のすごさ
日本は助かる運命にあった…わが国は現場力で保っている国
門田隆将
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之