行徳哲男が語る稀代の変乱煽起者・吉田松陰
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
いま求められる波動を出してエネルギーを生み出す者
行徳哲男が語る稀代の変乱煽起者・吉田松陰
行徳哲男(日本BE研究所 所長)
日本BE研究所所長・行徳哲男氏は、いま日本に必要なのは「変乱煽起者」だと言う。変乱煽起者とは波動を出してエネルギーを生み出す人であり、その代表的人物の一人が吉田松陰である。行徳氏が吉田松陰の姿を通して、日本を救う変乱煽起者の在り方を語る。
時間:12分15秒
収録日:2014年12月26日
追加日:2015年7月23日
≪全文≫

●いま日本に必要なのは変乱煽起者である


行徳 私が今、一番やりたいのは、変乱煽起者になるということです。

―― 行徳先生の『感奮語録』(致知出版社)に「ボルテージとは波動である」と、書いてありますね。そして、こう続きます。

 「波動を出す人物は元気を生み出す。その代表的人物が吉田松陰である。松陰の一挙一動は波動となって伝わり、若者たちを奮起させ、煽起させ、幕末を揺り動かすエネルギーを生み出した。吉田松陰は、変乱煽起者である。アジテーターである。熱狂のディスペンサーであった」

 熱狂のディスペンサー、これはすごい表現ですね。続けます。

 「今の日本に一番必要なのが、この変乱煽起者なのである。吉田松陰は時に目に涙を含み、声震わして弁じ、甚だしきは熱涙点々と書をしたため、また、時に目が裂けるほど大きく見開き、髪の毛が逆立つほどの怒りを示したという。その一方で、和んだときには、花に蝶にと戯れたともいう。この二面性が松陰をして変乱煽起者としたのではないか」

 これですよ、先生。これは、先生自身だし、先生の真骨頂でしょう。

行徳 何だかんだといっても、変乱煽起者の最たる人物は、中野正剛です。3000人を前に「天下一人を以て興る」と言った、あの中野正剛です。その中野正剛の師匠は、反共の頭山満です。

 中野正剛が早稲田の大隈講堂で行った演説は、日本の演説史上に残るもので、3000人もの若者が集まったそうです。やはり、あれは現代史に残るものだと思いますし、しかも、中野正剛の果て方がすごいでしょう。割腹自決ですから、今も、血だらけになった服が残っていますよ。

―― あれはすごいですね。


●幕末期、若者たちを煽起した先達の存在

 
行徳 実は昨日、私は大阪の適塾に行ってきたのです。孫を連れていましたから、京都の帰りに少し適塾に行こうということになったのです。慶應義塾をつくった福沢諭吉も適塾出身ですけれど、私は、やはり橋本左内に注目します。

 橋本左内は、二十歳前から適塾にいましたが、その橋本左内を橋本左内たらしめたのは、松平春嶽 (越前藩藩主)です。春嶽は、二十歳の若者の意見を聞いていたのです。その意見を聞く部屋である料亭が今、史跡として福井市内に残っています。ここは一回、行かれたらいいですよ。そこに、春嶽はいつも左内を呼んでいたのです。

―― すごいことですね...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?
與那覇潤
おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門
鎌田東二
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(5)「3つ」で組まれた構造分析
驚くほど似ているギリシアの『オデュッセイア』とインドの『マハーバーラタ』…その謎に迫る
松村一男
ギリシア神話の基本を知る(1)「ゼウス以前」の神々の戦い
ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神
鎌田東二
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉
司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(5)移動と破壊と自由の実現
徳川家康ではなく織田信長…司馬文学が描く「別の可能性」
片山杜秀