大谷翔平の育て方・育ち方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
「野球人気の回復に貢献したい」――大谷翔平の強い使命感
大谷翔平の育て方・育ち方(9)大きな使命感を持って
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
イチロー選手がWBCでプレーした姿を見て育った大谷翔平選手。自分の個人成績よりチームの成績を優先して頑張るその姿は、「野球人気の回復に貢献したい」、そして「未来の子どもたちのために」という使命感を強く感じているからだろう。そこに、今や一野球選手というよりもスポーツのアイコンになっている大谷選手の素晴らしい人間性がある。(全9話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分59秒
収録日:2024年11月28日
追加日:2025年4月28日
≪全文≫

●野球界のため、次世代のために頑張る使命感


―― 今回は、【大きな使命感を持って】というところです。

 まず一つ目ですが、「僕がダメだったとしても、次の子どもが出てきてくれれば、それでいいんです」と。

桑原 大谷選手は(これまで)全国の小学校にグラブを贈ったりもしています。たぶん自分のやっていることが、単に自分の満足や成果ということではなく、野球界のために、子どもたちのために(なるようにと考えているのでしょう。あと、(2024年11月の)プレミア12で台湾が優勝したときも、台湾(代表)に「おめでとう」と祝福を贈りました。やはり国際的な視野があったり、ちゃんとした使命感を持っている。野球のために、子どものために、ということを考えながらプレーをしている。

 だから二刀流に関しても、「僕がダメでも次の子どもが出てきてくれればいい」と。つまり、自分が一生懸命挑戦することは大成功するかもしれないし、仮に失敗したとしても、次に二刀流を目指す子どもたちが「ああすればいい」という学びになればいい。これはよほど使命感がないとできない発言だと思っています。

―― そうですね。これを読んだときに思ったのですが、こういうことを言葉だけで言う人はいるでしょうけれど、(大谷選手の場合)本気でそう思っているから、ここまでにあったようにどんどん自分を変えていけるし、チャレンジすればいいと。

 普通、自分の成績だけを考えたら怖くなってしまって、「何で俺がそんなことをしなきゃならないんだ」となりそうです。自分が試してみて失敗しても、次の人が「大谷は、あそこで失敗したんだな。(それなら僕はこうしてみよう)」と思ってくれたらいい。これを本当に思っているかどうか、ここまで深く思い込めるかどうかというのは、覚悟として大変なところだと感じました。

桑原 そう思います。


●野球人気の回復に貢献するための活躍


―― 続いて、「僕が小学校とか中学生の時、イチローさんがWBCでプレーして成し遂げてくれたことというのは、僕だけじゃなく、日本の野球にとっても素晴らしいことだったと思うので、そういう体験を子どもたちにしてもらえるように、頑張りたい」と。

桑原 これは、WBCに臨むにあたっての決意ですね。普通なら「優勝したい」「勝ちたい」「いい成績を残したい」だと思いま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
世界神話の中の古事記・日本書紀(1)人間の位置づけ
世界神話と日本神話の違いの特徴は「人間の格づけ」にある
鎌田東二
老荘思想に学ぶ(1)力のメカニズム
老荘思想は今の時代に人類の指針となる
田口佳史
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二

人気の講義ランキングTOP10
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
歴史の探り方、活かし方(5)史実・史料分析:秀吉と秀次編〈下〉
『武功夜話』は偽書か?…疑われた理由と執筆動機の評価
中村彰彦
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
テンミニッツ・アカデミー編集部
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
大人の学び~発展しつづける人生のために(1)「Unlearn(アンラーン)」とは何か
見方を変える!生き方を変える!そのためのアンラーン
為末大