大谷翔平の育て方・育ち方
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「野球人気の回復に貢献したい」――大谷翔平の強い使命感
大谷翔平の育て方・育ち方(9)大きな使命感を持って
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
イチロー選手がWBCでプレーした姿を見て育った大谷翔平選手。自分の個人成績よりチームの成績を優先して頑張るその姿は、「野球人気の回復に貢献したい」、そして「未来の子どもたちのために」という使命感を強く感じているからだろう。そこに、今や一野球選手というよりもスポーツのアイコンになっている大谷選手の素晴らしい人間性がある。(全9話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分59秒
収録日:2024年11月28日
追加日:2025年4月28日
≪全文≫

●野球界のため、次世代のために頑張る使命感


―― 今回は、【大きな使命感を持って】というところです。

 まず一つ目ですが、「僕がダメだったとしても、次の子どもが出てきてくれれば、それでいいんです」と。

桑原 大谷選手は(これまで)全国の小学校にグラブを贈ったりもしています。たぶん自分のやっていることが、単に自分の満足や成果ということではなく、野球界のために、子どもたちのために(なるようにと考えているのでしょう。あと、(2024年11月の)プレミア12で台湾が優勝したときも、台湾(代表)に「おめでとう」と祝福を贈りました。やはり国際的な視野があったり、ちゃんとした使命感を持っている。野球のために、子どものために、ということを考えながらプレーをしている。

 だから二刀流に関しても、「僕がダメでも次の子どもが出てきてくれればいい」と。つまり、自分が一生懸命挑戦することは大成功するかもしれないし、仮に失敗したとしても、次に二刀流を目指す子どもたちが「ああすればいい」という学びになればいい。これはよほど使命感がないとできない発言だと思っています。

―― そうですね。これを読んだときに思ったのですが、こういうことを言葉だけで言う人はいるでしょうけれど、(大谷選手の場合)本気でそう思っているから、ここまでにあったようにどんどん自分を変えていけるし、チャレンジすればいいと。

 普通、自分の成績だけを考えたら怖くなってしまって、「何で俺がそんなことをしなきゃならないんだ」となりそうです。自分が試してみて失敗しても、次の人が「大谷は、あそこで失敗したんだな。(それなら僕はこうしてみよう)」と思ってくれたらいい。これを本当に思っているかどうか、ここまで深く思い込めるかどうかというのは、覚悟として大変なところだと感じました。

桑原 そう思います。


●野球人気の回復に貢献するための活躍


―― 続いて、「僕が小学校とか中学生の時、イチローさんがWBCでプレーして成し遂げてくれたことというのは、僕だけじゃなく、日本の野球にとっても素晴らしいことだったと思うので、そういう体験を子どもたちにしてもらえるように、頑張りたい」と。

桑原 これは、WBCに臨むにあたっての決意ですね。普通なら「優勝したい」「勝ちたい」「いい成績を残したい」だと思いま...

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