大谷翔平の育て方・育ち方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
野球の師・大谷選手の父から学んだ「3つの教え」とは
大谷翔平の育て方・育ち方(3)リトルリーグ時代の経験と父の教え
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
大谷翔平の育ち方を知るため、どんな師に出会い、何を学んだのかを見ていくことが大事である。年上の子どもたちの中で野球に励んだリトルリーグ時代、自分よりうまい子がたくさんいることを知り、素質だけでは勝てない世界で努力の大切さを学んだのである。そして、野球の師でもある父親から3つのことを学んだという。その教えとは。(全9話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:15分47秒
収録日:2024年11月28日
追加日:2025年3月17日
≪全文≫

●リトルリーグ時代、素質だけでは勝てない世界を知り、努力する


―― では、【大谷翔平はどんな師に出会い、何を学んだのか?】の最初のパートに入ってまいります。

 こちらでは、本当に小さいときからのお話を選んでいただいています。まずは、小学校2年生で入ったリトルリーグ時代の年上のお兄ちゃんたちということですね。

桑原 はい。

―― 1番目の言葉です。「世の中にそういう存在(自分より上手い子)がいるんだということは、同い年や年上の子がいる団体の中で野球をやってみて初めてわかることですから」とあります。

桑原 そうですね。小学校2年生というと、やはり非常に早いものですから、通常は軟式のリトルリーグで同じような年の子とやるのですが、大谷選手の場合、早いうちに小学校3~4年から中学1年までぐらいの子たちがいる中に入っていくわけです。小学校のときの1年、2年の差は、体や体力からいってもものすごいですからね。

―― ものすごいですね。走る速さですら全然違います。

桑原 そうなのです。ただ最初に申し上げたように、そのときにもうある程度キャッチボールはできる。ボールに関しては非常に慣れているから、そこはある程度できる。あとは打つほうですが、こちらはだいたい小学校3年生のときに、リトルリーグの球場で外野まで70メーターぐらいあるフェンスを越えていったといわれています。これは水沢リトルリーグの創始者の方がおっしゃっていのですが、当時それを越えられた子はたぶん全国で1人か2人だろうということです。

―― なるほど。

桑原 そのくらい「打つ」ということに関しては、やはり飛ばす才能ですね。よくプロ野球選手の方がおっしゃいますが、飛ばす才能というのは天性のものがあるらしいのです。そのへんは技術論なので少しあれ(難しい)ですが、やはり「飛ぶ」ということに関しては非常に才能があったということです。

 また、小学校6年生のときにはもうピッチャーとしても、バッターとしても非常に(注目されていた)。それこそ「打つ」選手がよく言われることですが、特製フェンスをつくったり、ネットを張ったりしても川に飛び込んでしまう。当時ボールが800円と書いてあったかな。800円のボールがなくなってしまうので、「もうライトに打つな」といわれてレフト打ちができるようになったといいま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
世界神話の中の古事記・日本書紀(1)人間の位置づけ
世界神話と日本神話の違いの特徴は「人間の格づけ」にある
鎌田東二
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化
日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化
田口佳史
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介

人気の講義ランキングTOP10
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(4)信長の直臣、秀吉の与力としての秀長
最初は信長の直臣として活躍――武闘派・秀長の前半生は?
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
MAGA内戦、DSAの台頭…過激化が完了した米国の現在地
東秀敏
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(2)プロテスタントと「予定説」
カトリックとプロテスタントの違いは?「救済予定説」とは?
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
中西輝政
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(4)葛飾応為の芸術と人生
親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較
堀口茉純
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝