大谷翔平の育て方・育ち方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
なぜ毎日練習したくなるのか?大谷翔平の目標に向かう力
大谷翔平の育て方・育ち方(8)目標に向かう力
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
「まずやってみる」――この精神を大切にしている大谷翔平選手は、つねに自分の可能性を更新している。それは、縦横無尽にアンテナをめぐらせ、どんなことも野球に結びつけ、いいと思ったらやってみる、その「伸び幅」を自身の才能だと考えているからだ。技術が変われば体も変わり、それに応じてまた技術を変化させる。変化=成長の確信があるから変化を恐れず、そのための閃きを逃さないよう日々練習に励むのである。(全9話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:17分30秒
収録日:2024年11月28日
追加日:2025年4月21日
≪全文≫

●「やってみる」姿勢が伸び幅を広げる


―― 続きまして、【大谷翔平の目標に向かう力】です。1つ目は、「『まずやってみる』を大切に。変化を日常に」というところですね。

桑原 そうですね。この中にもいろいろ出てきますが、結局大谷選手は自分の可能性をどこまでも追い求めたいし、自分の才能を2番目の項目にあるように「伸び幅」だと言っています。

 そして、どうしたら伸び幅があるかというと、結局いつも野球について「こういうことをやったらどうだろう」と考えていたし、子どもの頃からいつもYouTubeで野球選手たちを見ていた。見て、「これがいいな、あれがいいな」と思うと、すぐに練習でそれをやってみたと。そうすると、当然フィットすることもあるし、向かないこともあるのですが、この人の場合、最初からノーはないわけです。とりあえずいいと思ったら、まずやってみる。

 やってみた上でいいと思うのは取り入れ、駄目なら捨てていく。ただし、その捨てたものも、「もし体が大きくなったらできるかもしれない」と(いうこともある)。日本人の場合、よく言われるのは「やってみる」ことが最も少ないということです。「やって失敗したら、どうするの」というのですが、この人は失敗を恐れません。

 日ハム時代も、「練習をしているところをマスコミに見られたくない」と言っています。なぜかというと、失敗の練習、つまり凡打を打つ練習をしていたからというのです。コーチも最初は、なぜそんなことをするのか分からなかったらしいのですが、「打ち損ないはどうしたら起きるのか」ということを一生懸命試すので、それを見られるのは嫌だというのです。見られると、「大谷は不調だ」とか「おかしなことをしている」と言われる。自分はマスコミにはちゃんと対応するけれど、それは嫌だから室内練習場で試しているところは見られたくないと言っています。

 今でも大谷選手が外で打つと、すごい飛ばし方をするので、ショーになってしまうのです。そういうふうにショーをやりたくないから、あまり外ではやらないのですが、とにかくなんでも試してみる人らしいのです。

 メジャーリーグでもそうで、ある選手の打ち方が気になったら、次の打席でやってみるということが平気でやれる。普通は無理なのです。(調子が)くずれますから。ですが、彼はいいと思...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二
西洋哲学史の10人~哲学入門(1)ソクラテス 最初の哲学者
ソクラテス:「フィロソフィア」の意味を問う最初の哲学者
貫成人
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
老荘思想に学ぶ(1)力のメカニズム
老荘思想は今の時代に人類の指針となる
田口佳史

人気の講義ランキングTOP10
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾
津崎良典
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
中西輝政