大谷翔平の育て方・育ち方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
二刀流批判とどう向き合った?大谷流「逆境の乗り越え方」
大谷翔平の育て方・育ち方(6)大谷流「逆境の乗り越え方」
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
大谷翔平選手に逆境などないと思いがちだが、故障も多く、投げられない時期も経験している。投げられないシーズンは、「打つ・走る」に徹することで、さらに打撃の威力が増す。全て「チームのため」と考える大谷らしい、前向きの戦術である。今回は、かつて二刀流批判を受ける中、どう向き合ったかの話も交えながら、大谷流「逆境の乗り越え方」を解説する。(全9話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:8分07秒
収録日:2024年11月28日
追加日:2025年4月7日
≪全文≫

●投げられないときは「打つ・走る」でチームに貢献


―― それでは、今回は【大谷翔平の逆境の乗り越え方】に入ります。普通に考えると、「大谷選手に逆境なんてありましたか?」ということにもなりますが、ここがまた非常に大事なところなのですね。

桑原 そうですね。これも後で出ますが、(彼は)高校の頃からとてもけがの多い選手ですから、そのときにどうやって乗り越えたかということが、やはりとても大事なのかなと思います。

―― では早速見てまいりたいと思います。

―― まず、「できないことを嘆くより、できることに全力を尽くす」ための言葉です。「普通なら1年と半年は試合にでることができないので、その中で、まだ貢献できるものがあるということは、むしろプラスかなとは思ってる」と。これはけがをしたときでしょうか。

桑原 そうですね。これは高校時代の話とも通じてきます。高校時代(の彼)は股関節の不調など、いろいろな理由で投げられない時期がけっこうありました。あるいは、投げても十分なスピードが出ないこともあった。その後の日本ハム時代にももちろんケガをしていますし、エンゼルスに入ってもトミー・ジョン手術などがあった。さらに(2024年は)ドジャースでも、やはり投げられなかったわけです。

―― そうですね。投げられなくて、ホームラン王と打点王ということでした。

桑原 あれも普通に考えれば逆境ですね。大谷選手の場合は結局、できないことを嘆くよりもできることに全力を尽くす。高校時代、けがでピッチングができないときは、一生懸命バッティング練習をしていた。そうしたら、むちゃくちゃ力がついていったと。それが不思議ではありますが、そういうふうに、できることにいつも全力を尽くせる。だから、バッティングなり走ることなりに全力を尽くすことによってチームに貢献できる。

 だから、大谷選手の基本はやはりチームなのです。結局、もう自分は投げられないというときに、「1年と半年、自分は休んでいるよ」とのほほんとしているのか、それともその間に自分は何ができるかということで、「じゃあ、打つほうができる」ということに全力を尽くせるか。


●余儀だった打撃を磨いた、「投げられない」期間


桑原 これはトラウトも「大谷はいいよね。投げられなくても、彼は打てるしなあ」と言っていま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
法隆寺は聖徳太子と共にあり(1)無条件の「和」の精神
聖徳太子が提唱した「和」と中国の「和」の大きな違いとは
大野玄妙
西洋哲学史の10人~哲学入門(1)ソクラテス 最初の哲学者
ソクラテス:「フィロソフィア」の意味を問う最初の哲学者
貫成人
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
橋爪大三郎
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二
キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか
「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?
竹内修一
北欧神話の基本を知る(1)世界でもっとも悲観的な神話
世界滅亡を予言!?人類史上もっとも悲観的な北欧神話とは
鎌田東二

人気の講義ランキングTOP10
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
島田晴雄
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
編集部ラジオ2025(28)内側から見た日米社会の実状とは
島田晴雄先生の体験談から浮かびあがるアメリカと日本
テンミニッツ・アカデミー編集部
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
今井むつみ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム
デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム
津崎良典
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(4)トランプ大統領VS.中国
トランプ政権は実は与しやすい?…ディールで「時間稼ぎ」
垂秀夫