組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
キモカワイイと同じ!?妬み予防のカギには言葉の質と量
組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(2)リーダーの采配とコミュニケーション
山浦一保(立命館大学 スポーツ健康科学部 教授/博士(学術:広島大学))
チームの状況を左右する「妬み」において、カギになるのはリーダーの采配である。妬みを生みにくい風土づくり、あるいは妬みの予防は、メンバー間のコミュニケーションにかかっている。一方で、やりすぎると「くどい」という感情を引き起こすことになる。質と量のバランスを考えるうえで取るべき方策にはどのようなものがあるのか。(全3話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:13分24秒
収録日:2023年6月21日
追加日:2023年11月10日
≪全文≫

●全体像と役割の提示――「妬み」を生みにくいリーダーの采配


―― (前回のお話にあった「妬み」によるネガティブな雰囲気がチーム内に出てきた場合に、)組織としてはどう取り組めばいいのかというのが、山浦先生のご専門である組織心理学の大きなテーマになると思います。

山浦 そうですね。

―― 前回のお話で、「いい嫉妬・悪い嫉妬がある」というようにもお聞きしました。組織を運営していく中で、どのように「妬み」という要素に向き合い、悪い嫉妬であれば、それを(どう)良くしていくようにするのか。これについては、どういう工夫をするとよろしいのでしょうか。

山浦 そこがまさに今の研究テーマです。前回申し上げましたように、「あの人がひいきされている」ということを感じると、「私にはつれないあの上司は、あるいは仲間は一体なんなの」というようなことで、妬みが生まれてしまいます。

 ですから、リーダーを中心にした人付き合い、社員やメンバーたちとのお付き合いの中で、どれだけ公平さ・公正さを担保するかというのが、非常に重要な問題になってくると思います。

 できる方にどうしてもたくさん仕事を頼みたくなるということも、リーダーであれば当然の采配だと思われます。そこでぜひ、「こういう理由で、この仕事はこの人に任せる」「この分量でお願いしようと思う」という言葉を、皆さんが納得される形で出していただきたい。そうすると、だいぶ緩和されると思います。

―― 実際に言うほうの立場からすると、そのように言ってしまうと、かえってえこひいきのようになってしまうのではなかろうか、といった心が働くようにも思います。それは、チームの人にはどのように伝えればいいのですか。

山浦 なかなか難しいですね。でも、普段の会話があれば、そういう一言は言えると思うのですが。難しいでしょうかね。

―― これは、意識し過ぎなのでしょうか。今回は大事な仕事だから、「これはあいつしかできないだろう」というようなことを言ってしまうと、いかにもえこひいきをしているようになってしまうかな、と思ったりします。

山浦 そうですね。それはなかなかのえこひいきですね。

―― これは当然、言い方も難しいわけですよね。

山浦 そうですね。例えば企画の仕事だとして、「こういう部分の構想を練るのが上手だから、あなたがやってみて」「次は、こういう部分の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之

人気の講義ランキングTOP10
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純
禅とは何か~禅と仏教の心(4)与格への変容と関係論的世界観
「私が世界で、世界が私」…禅で体感する「縁起」の感覚
藤田一照