組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
よく妬まれる人はどうすればいい?ポイントは察知能力
組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(3)感謝のこころと「見る目」の養成
山浦一保(立命館大学 スポーツ健康科学部 教授/博士(学術:広島大学))
妬まれることの多い人はどうすればいいのか。「打たれる釘は打たれるので、もう飛び抜けてしまえ」という話があるが、実はなかなか難しい。となると、ポイントになるのは察知能力だ。そこはリーダーにとっても重要なことだが、チーム力を上げるためには仲間にも求められるところである。今回は、妬みを緩和させるカギとなる「感謝のこころ」についてとともに、「見る目」の養成について解説する。(全3話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分24秒
収録日:2023年6月21日
追加日:2023年11月17日
≪全文≫

●感謝の念は妬みの緩和剤


── それ(前回お話しした「リーダーだけでなく、メンバーの誰かがコミュニケーションをとっていく」ということ)は相手に心を配っているというか、相手の心を見ているところでもあるので、そういうのは、お互いに伝わっていくことになるのでしょうね。

山浦 そう思います。「1週間、感謝の念をわりと頻繁に感じ取れたという方は妬みの感情が薄れていく」というデータが研究室で出ました。まだ継続してデータを取っていかないといけませんが、学会でも発表させていただいています。もしかすると、そういう可能性もあるかもしれません。

── 感謝を感じ取るというのは、具体的にどういうことですか。

山浦 それは漠と聞いているので、何でもいいのです。上司に対してでも、仲間に対してでも、家族に対してでも、あるいは自然の豊かな恵みに対して「お天道様、ありがとう!」ということでもかまいません。何でもいいので、「この1週間、どのぐらい(感謝を)感じましたか」という漠とした項目で聞いています。その頻度が高い人は、1週間前に強く妬みを感じていても、1週間後にはそれ(感謝の念)を思わない人よりも(妬みが)薄れているというのです。

── なるほど。それでは、感謝の心を感じたほうが得…というと語弊がありますが、そういうことですね。

山浦 そうですね。なので、自分の心も落ち着かせることができ、マインドフルネスにもあたるというのであれば、相手の方に対しても幸せを与える。こんなにいいことはないですね。

── 確かに少し想像力を働かせると、「これをしてくれるのにどれだけ苦労してくれたのだろう」と思って、感謝の心が湧いてくるものですよね。そう思えるかどうかというのも、一つ大きな(ポイントでしょうか)。

山浦 そうですね。そういう目線、視野の広がりがご自身の中にあるかどうかというのは、試していただきたいと思います。

―― なるほど。


●妬まれることの多い人は飛び抜けてしまえばいい!?


―― あと、妬みに関してお聞きしたいのが、妬む側のことばかりではなく、妬まれやすい人や妬まれる立場にある人がどうすべきかということです。(本には)ヴァン・デ・ヴェン氏の実験やエピソードが書いてありました。

 私が非常に印象深かったのは、妬まれる危険性について理解していると、結構うまく回避できるケースもあるということ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(4)蒙古襲来と清朝建国
実は元寇はモンゴル人ではなかった?満洲をめぐる民族興亡史と「漢族」との関係…蒙古襲来から清朝建国まで
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎