生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
本当の意味での「自分らしさ」を出すためにすべきこと
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(6)摩擦と空気、その向き合い方
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
「自分らしさ」というのは、個人の力だけで完成するものではなく、社会や組織との関係性の中で見えてくることもある。我を張って、社会と正面衝突する必要はないが、摩擦を避けるだけではかえって、取り返しのつかない衝突を招くことも……。早い段階から違いを表明し、相互に作用し合いながら、強く柔軟な個人と社会を形作る以外に正攻法はないのだろう。(全6話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分55秒
収録日:2021年6月30日
追加日:2021年10月15日
≪全文≫

●自分の意見を早めに開示したほうがいい


―― 最後に2つの言葉をピックアップさせていただきました。「嫌われることを先延ばしにしない」。それから、「『みんな』は、だれでもないことが多い」という言葉ですが、最近は、ことSNSとか、いろいろとつながりがどんどん広くなっていくケースがあるので、こういう悩みに直面することもあると思うのです。社会なり、他者の目と自分自身ということについては、どのようにお考えですか。

為末 私たちは常に自分なりの主張、考え方について他者と話をしながら、「ここは合う」「合わない」というところを探っています。特にある程度の年齢になるとそういうことがあると思うのですけど、そのときに、対立というか、その違いをよりはっきり浮き立たせるのか、違いを浮き立たせないようにするのか、この2つのアプローチがありますが、違いが浮き出ないようにしていくというアプローチは、特に日本ではよく取られがちだと思うのです。

 はっきり言うと、本当は違う。でも、はっきり言わないから、違っているのかどうかが分からないという状態でやっていく。これも大事なことですが、あまりにも長く繰り返していくと、今度は何を言っても違いが浮き出てしまう。相手から見ると、「急に変わった」というような印象を持たれがちで、その違いをうまく出せなくなることがとても多い。結果として、自分らしく生きていくのが難しくなっているパターンが多いと思うのです。

 ですから、自分らしく生きていくとか、自分の意見を持ってしまうと、どうしても相容れないところが出てくるので、過剰にやる必要はないのですが、それをずっと濁していくのではなく、比較的早めに開示したほうが、結果としては双方にとってもいいのではないかという思いを込めた言葉です。いずれ出てくるものなのだから、比較的早めに出してしまったほうがいいのではないだろうかという意味ですね。


●最後の衝突に比べれば、途中の摩擦のほうがまし


―― 私も日本の組織で生きてきて思うのですが、なんとなくまとまっていく姿というのは、ある種、お約束ができる社会ですよね。

為末 そうです。

―― 村もそうだと思うのですけど、「あそこの家の三男坊はああいうやつだからね」という共通見解がある。例えば、「為末さんはきっとこういうふうに発言するだろうか...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
『タテ社会の人間関係』と文明論(1)誤解を招いた「タテ社会」の定義
誤解された『タテ社会の人間関係』…日本社会の本質に迫る
與那覇潤
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子