独立と在野を支える中間団体
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
鍵は“きしみ合い”…日本を活気づける中間団体のために
独立と在野を支える中間団体(8)日本を活気づける中間団体をつくる
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家)
中間団体が失われつつある現代において、中間団体を新たに再構築するとすれば、どのようなことを第一歩としてとらえればよいのか。また、社会を活性化させる中間団体をつくるためには、どのようなことに気をつければよいだろうか。講演終了後の質疑応答編。(2024年6月8日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第8話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:4分03秒
収録日:2024年6月8日
追加日:2024年12月6日
≪全文≫
【質問】
 中間団体をつくるのは簡単ではないというご指摘がありました。しかし最近、個人が分断化されて、ハートフルなコミュニケーションが取りづらい世の中になってきたとも思います。中間集団をつくるムーブメントに参加する第一歩として「こういうことをやってみたら」というアドバイスがありましたら教えてください。

片山 やはり、波長の合う人が周囲にいればいるほど、それは数の力になります。「一緒に旅行に行きましょう」「遊びに行きましょう」といったレベルから、「こういうことを提言しましょう」といったレベルまで、波長の合う人が集まって、さらに長続きさせることが大事だということを考えた場合、やはり自分が好きなものに関係する人が一番いいわけですね。

 なんとなくただ隣の人だからといっても、価値観が違えば調整するだけでくたびれてしまいます。調整の労力は少ないほうがいい。だから、三田会は「同じ慶應義塾だから」ということで調整労力が減ることが、(システムがうまく)回っていく一つの理由になるわけです。

 調整労力の少ない相手を探して、そういった人がたくさんいるところに行く。あるいはたくさんいるところがないとしたら、同好の士のネットワークをつくる。いきなり背伸びをしても仕方のないことです。やはり波長の合う人がいるところに行くのがもっとも手っ取り早く、実際的な第一歩かと思います。

 一方で、今のご質問に連想して、少し飛躍するかもしれませんが、波長の合うことも大事ですが、波長の合わない人との“きしみ合い”も大事なのです。

 きしみ合うということは、近くにいなければきしみ合わない。今のように個人がバラバラになってくると、それほど波長の合わない人や喧嘩になりそうな人は排除してしまえばいいわけです。

 でも、例えばいつもずっと会社で隣にイヤな人間がいて「いつも座っているな。こいつはなんだ」といった怒りや憎しみ(憎しみというのは言葉が悪いですが)、怨念、または劣等感といった負の面も大切です。そういった人と中間集団をつくるのは難しいかもしれませんが、そのような人がそばにい続けることがまた、人間の活力をもたらす原因にもなるのです。

 だから、すごく波長があって気持ちよく回るものと、「もうこいつはどうしようもない!」といつも怒りを持つようなものとが適度に組み合わさっていると、社会はすごくエネ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(22)「中国古代史」特集紹介!
【10min解説】「中国古代史という知の宝庫」特集の各話紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(3)全皇帝の4分の3は「非漢族」
6000万人の漢人が、三国志の戦乱後に400万人台に…衝撃の人口変動
宮脇淳子
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉
老子の神髄(6)無為と矛盾のススメ
無為とは緊張感を持って見つめること…なぜ矛盾を大歓迎すべきか
田口佳史
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(3)3つの一神教、それぞれの物語
信じる神は同じだが…ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の異同点
鶴見太郎
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博