独立と在野を支える中間団体
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鍵は“きしみ合い”…日本を活気づける中間団体のために
独立と在野を支える中間団体(8)日本を活気づける中間団体をつくる
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家)
中間団体が失われつつある現代において、中間団体を新たに再構築するとすれば、どのようなことを第一歩としてとらえればよいのか。また、社会を活性化させる中間団体をつくるためには、どのようなことに気をつければよいだろうか。講演終了後の質疑応答編。(2024年6月8日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第8話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:4分03秒
収録日:2024年6月8日
追加日:2024年12月6日
≪全文≫
【質問】
 中間団体をつくるのは簡単ではないというご指摘がありました。しかし最近、個人が分断化されて、ハートフルなコミュニケーションが取りづらい世の中になってきたとも思います。中間集団をつくるムーブメントに参加する第一歩として「こういうことをやってみたら」というアドバイスがありましたら教えてください。

片山 やはり、波長の合う人が周囲にいればいるほど、それは数の力になります。「一緒に旅行に行きましょう」「遊びに行きましょう」といったレベルから、「こういうことを提言しましょう」といったレベルまで、波長の合う人が集まって、さらに長続きさせることが大事だということを考えた場合、やはり自分が好きなものに関係する人が一番いいわけですね。

 なんとなくただ隣の人だからといっても、価値観が違えば調整するだけでくたびれてしまいます。調整の労力は少ないほうがいい。だから、三田会は「同じ慶應義塾だから」ということで調整労力が減ることが、(システムがうまく)回っていく一つの理由になるわけです。

 調整労力の少ない相手を探して、そういった人がたくさんいるところに行く。あるいはたくさんいるところがないとしたら、同好の士のネットワークをつくる。いきなり背伸びをしても仕方のないことです。やはり波長の合う人がいるところに行くのがもっとも手っ取り早く、実際的な第一歩かと思います。

 一方で、今のご質問に連想して、少し飛躍するかもしれませんが、波長の合うことも大事ですが、波長の合わない人との“きしみ合い”も大事なのです。

 きしみ合うということは、近くにいなければきしみ合わない。今のように個人がバラバラになってくると、それほど波長の合わない人や喧嘩になりそうな人は排除してしまえばいいわけです。

 でも、例えばいつもずっと会社で隣にイヤな人間がいて「いつも座っているな。こいつはなんだ」といった怒りや憎しみ(憎しみというのは言葉が悪いですが)、怨念、または劣等感といった負の面も大切です。そういった人と中間集団をつくるのは難しいかもしれませんが、そのような人がそばにい続けることがまた、人間の活力をもたらす原因にもなるのです。

 だから、すごく波長があって気持ちよく回るものと、「もうこいつはどうしようもない!」といつも怒りを持つようなものとが適度に組み合わさっていると、社会はすごくエネ...

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