独立と在野を支える中間団体
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
明治期、一番人口が多かった県は?近代化で破壊されたもの
独立と在野を支える中間団体(3)近代化の影響と新しい中間団体の形成
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家)
日本における中間団体の形成は、いつ見られるのだろうか。それは明治以降、農村から都市部への人口移動が新しい中間団体の形成と発展に影響したという。なぜ日本においてそのような現象が起こったのか、どのような集団が形成されたのかについて解説する。(2024年6月8日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第3話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分02秒
収録日:2024年6月8日
追加日:2024年11月1日
≪全文≫

●国家あるいは世界と個人の間に挟まっているものが全て中間集団


―― この中間集団について、冒頭にご紹介いただきましたけれど、非常にいろいろな種類があるということですね。

片山 はい。日本だったら、封建時代などを考えるとまた少し学問的には話が難しくなるのですが、大雑把に言ってしまえば、都市、組合、村共同体、企業、教会、もちろん仏教のお寺や神社の氏子でもいいし、またいろいろなレベルの学校、それから家族・親族、同窓会組織、その他○○クラブといった趣味の同好会など、いろいろなものがあると思います。

 こういうすごくレベルの違うものを全て一緒にして「中間集団」と言っていたらものの説明に有益なのかと言うほど、あまりにもいろいろなものがある。けれど、最初から申しているように、国家と個人の間に挟まっている“いろいろな中間”と考えると、これらは全て中間集団、中間団体として捉えられるものです。

 こういうものがあればあるほど単純に生きやすくなるというものでも、またない。どのような性質でそれらがあるかによって違ってきます。

 とにかくこういうものが、ミルフィーユやケーキなどの層のようにあると考えていただいてもいい。単純に層が重なっていると言うよりも、斜めに突き抜けて入ってくるものもたくさんあります。縄のようなものが絡み合っていたり、より合わさっていたり、切れているけれど重なっていたり、皆さんなりに生きておられる中でいろいろなイメージを感じていただければいい。家族と今日はこういうところに来ている、明日はこういうところでまた別のグループの中で活動するな、あさって、あるいは去年までは……など。いろいろなことを考えていただければいいと思う。

 ありとあらゆる形で、国家あるいは世界と個人の間に挟まっているものが全て中間集団だということです。


●近代以前は地縁血縁で成り立っていた


―― 特に日本の課題として考えた場合、近代国家をつくるときに、幕末から明治の日本人が悩んだこととして、「どうも西洋には、国というものがあって、その内部にキリスト教の教会があるようである。そのキリスト教の教会が、互助組織として人間関係を支えている。国は、防衛をしたり、警察権を行使したりといった形である。では、日本でそれ(キリスト教の教会的なもの=中間団体)どうや...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
「ホメロス叙事詩」を読むために(5)オデュッセウスの冒険
ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚
納富信留
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(4)5人の皇帝と現代中国
特筆すべき5人の皇帝…中国史を知らなければ現代中国もわからない
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦
組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論
なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋
山浦一保
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
中国春秋戦国時代と始皇帝(7)始皇帝を支えた家臣たち
始皇帝を支えた家臣たち…史実からいかに実像を描いていくか
鶴間和幸
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾