生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「自分らしさ」の発見は、型にはまってみることから始まる
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(5)「自分らしく」生き抜くためのヒント
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
宇宙に行くというようなインパクトのある経験は、人々の人生観に多大なる影響を与えることがある。では、人生観を見直すには地球を離れる以外に方法がないかといえば、そうではない。自分が小さい存在であることを自覚してみたり、あえて自分らしさを捨てて、型にはまってみることで見えてくる世界があるという。(全6話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:16分20秒
収録日:2021年6月30日
追加日:2021年10月8日
≪全文≫

●失敗も成功もリセットする


―― あとは、勝ち負けの捉え方ですね。自分自身の判定をどうするかというところになってくると思うのですが、例えば、「『負けぐせ』をつけない」というメッセージですとか、「失敗や挫折だけではなく、成功もちゃんとリセットする」ともお書きになっています。

為末 「『負けぐせ』をつけない」というのは、われわれの世界ではすごく重要なことで、人間は自分で社会的な役割、レッテルを自分で貼ってしまうところがあります。だから「こういうときに自分は勝てないんだ」と思うと、毎回その場所に自分を落ちつけにいくようなこと、その椅子に自分を座らせにいくようなことをやるのです。

 だから、それを書き換えるのが本当に大切です。強いチームでよく起きることは、選手や競技力などを三角形で捉えると、トップに入った選手がより強くなっても、チームはあまり強くならない。真ん中くらいにいた選手が上に上がっていくと、「自分と同じくらいの競技力だった人間がああなったのだから、自分もなれるのではないか」というように、わっと上がっていくわけです。自分の本当の限界ではなく、自分自身に役割を担わせ過ぎないというのでしょうか。それがとても重要だなと思います。

―― あと、非常に具体的で分かりやすかったのが、「成功も失敗も1週間で捨てる」ですね。先ほどの「成功もリセットする」ということと通じるところがあると思いますけれども、これはどういう意味なのでしょうか。

為末 成功と失敗のどちらも、ズルズル引きずってしまうと、良いことがない。負けたことをズルズル引きずったら、そもそもくよくよしていて良くないねという話なのですが、成功したことをぐるぐる、ズルズル引きずると、成功体験に酔っていくわけです。成功体験の何が問題かというと、本当は何が成功の要因だったかなんて分からないわけです。でも、人間は成功したときには、どうしても頭の癖で「成功したのだから、何かいいことをやったはずだ」と、勝手に自分で結び付けてしまうのです。荒唐無稽ですけど、「3日前にそばを食べたから勝ったんだ」とか、そんな感じで結び付けてしまうわけです。

 もう1つややこしい点が、成功したときには、周りの人が「そうだ、そうだ」と言うことです。「そんなわけないで...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割
困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的
高橋孝雄
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(1)チェレプニン賞に輝いた無名の作曲家
映画『ゴジラ』の作曲家・伊福部昭が直面した「日本と東洋と西洋」そして「近代の超克」
片山杜秀
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(3)ヴァイキング招致説とキエフ・ルーシ
ロシアの起源はヴァイキング?…キエフ・ルーシの興亡と、ロシアとウクライナの決定的な「歴史的溝」
上月豊久
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(3)「覚り」とは?「空」とは?
「覚り」「因果」「空」とはどういうものか…仏教の本質と変遷
橋爪大三郎