生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
自分を知るためのヒントは「いいな」と思う瞬間にある
第2話へ進む
為末メソッドに学ぶ「自分の人生を見つけるヒント」
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(1)自分の道を見つけるために
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
「自分が好きなこと」と「社会の評価」とを両立させるのは簡単ではない。ハードルへの転向、引退時に「自分の人生」と改めて向き合うことになった為末大氏は、「好きなことだけをやる」でもなく、「社会に評価されることだけをやる」でもなく、両者のバランスを取りながら、自分の道を見つけることの大切さに気づいたという。(全6話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分40秒
収録日:2021年6月30日
追加日:2021年9月17日
≪全文≫

●気がついたら好きなことをやっていたという人生


―― 皆さま、こんにちは。本日は為末大先生に「生き抜くチカラ」についてお話ししていただきたいと思います。為末先生、本日はよろしくお願いいたします。

為末 よろしくお願いします。

―― 為末先生は、『生き抜くチカラ: ボクがキミに伝えたい50のことば』『為末メソッド 自分をコントロールする100の技術』(いずれも日本図書センター)の2冊の本を出されていますが、いずれも先生のメッセージを集めた本ということになりますね。

為末 そうですね。『生き抜くチカラ』を最初に出したのですが、長く陸上競技をやってきた中で、「こういうことが大事だったな」というのを、14歳くらいの自分に対して話しているような本になります。

 ですから、子どもたちに、教科書的に正しい本ではなく、「実際の社会だとこんなふうにいろいろとあの手この手で柔軟にやっていかなくてはいけないだろう」というようなことを書いている本です。

 一方の『為末メソッド』はもう少し年齢を上に上げて、「自分がやっていることは何だろうか」ということを具体的に書いている本になります。

―― 『為末メソッド』で為末さんがお書きになっているように、いろいろな局面がございますので、「こういう場合にはこうだけど、こういう場合にはこうだよね」といった矛盾するようなメッセージもあります。だからこそ、いろいろな局面で、生きる力を与えてくれるのだろうと思っています。今日はその中からいくつかピックアップして、実際に、生きていくことをどう考えるか、あるいは、例えば自分の子どもにメッセージを発するときに、1つのヒントになるような講義になればと思っています。ぜひよろしくお願いいたします。

為末 よろしくお願いします。

―― どれもいい言葉だったので選ぶのが難しかったのですが、まずは「自分の人生というものを見つけるヒント」についてお話しいただければと思います。特に、「自分の子どもがどういう進路を取るのか」、あるいは子ども自身が考えるときに、「私は絶対にこれがやりたい」というように、はじめから好きなことがあるような子どもはそれを応援してあげるということで楽なのかもしれませんが、「はてさて何をやろうかな」とか、「僕はどうやって生きていけばいいのだろう」「私はどうすればいいんだ」と悩んでいらっしゃる方も多いと思う...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
西洋哲学史の10人~哲学入門(1)ソクラテス 最初の哲学者
ソクラテス:「フィロソフィア」の意味を問う最初の哲学者
貫成人
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
世界神話の中の古事記・日本書紀(1)人間の位置づけ
世界神話と日本神話の違いの特徴は「人間の格づけ」にある
鎌田東二
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(1)「断絶」を乗り越えるという主題
小林秀雄と吉本隆明の営為とプラグマティズムの格率
浜崎洋介
キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか
「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?
竹内修一
老荘思想に学ぶ(1)力のメカニズム
老荘思想は今の時代に人類の指針となる
田口佳史

人気の講義ランキングTOP10
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
今井むつみ
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
島田晴雄
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(5)AIに記号接地は可能か
人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質
今井むつみ
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
徳と仏教の人生論(6)物事の本質を見極めるために
「境地は裏切らない」とは?禅の体験から見えてきたもの
田口佳史
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
桑原晃弥
編集部ラジオ2025(26)ソニー流!多角化経営と人材論
ソニー流「人材の活かし方」「多角化経営の秘密」を学ぶ
テンミニッツ・アカデミー編集部
産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(1)「プラチナ社会」構想と2050年問題
5つの産業で「資源自給・人財成長・住民出資」国家を実現
小宮山宏