生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
自分を知るためのヒントは「いいな」と思う瞬間にある
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(2)柔軟に観察する
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
「自分の人生はこれだ」と分かりやすく定まることはそうそうない。だから、日常の生活の中で「いいな」とか「好きだな」という小さな瞬間を集めながら、積み上げていくほうが、結局は近道なのではないだろうか。他者に委ねすぎるのも考えものだが、他者のほうが見えていることもあると、柔軟に考えることも肝要だ。(全6話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分27秒
収録日:2021年6月30日
追加日:2021年9月17日
≪全文≫

●「いいな」「好きだ」と思う瞬間にヒントがある


―― 冒頭でも申し上げたように、「何をやったらいいのだろう」という迷いの中にいるというケースも多いと思うのです。そこで非常に参考になる言葉を為末さんが書いていらっしゃいます。例えば、「自分をもっと知るために、『いいな』と思う瞬間を集めてみる」。これは、何をやっていいか分からないときにどうするかについてのヒントだと思うのです。これについて教えてください。

為末 社会に出てくると、「これはこんなふうに考えましょう」というように、いろいろなフレームワークがありますよね。例えば、山に登るとして、その山に登るためにはこんなルートがあって、こういう装備が必要で、仲間はこんな人たちが必要だとか、そういうことを考えて登っていくわけです。この山に登るというプロセスはいくらでも合理的にできるし、いろいろなものも持ってくることができる。でも、一番肝心な「なぜこの山に登りたいのか」というところは、説明がつかないのです。

 だから、私は人生で一番説明がつかないものは、「好き」という気持ちとか、「私はこれがいい」と思うことだと思うのです。これを理屈で考えようとしてしまうと、全然到達できない。だから、人生を振り返ってみて、本当にちっぽけな「いいな」と思ったり、「好きだ」と思う瞬間があって、そこにヒントがあると思ったのです。

 よく観察していると、「好きなことは何?」と聞かれたときに、大げさに考えすぎている人は、そのヒントを見つけにくいと思うのです。雷に打たれたように、人生で進むべき道が見つかったり、「好き」に気づいたりするのではなく、例えば、会社に向かっていくときの道が好きなのか、帰りながらぶらぶらしている道が好きなのかとか、それくらいのレベルのところから、ヒントを探してみる。なんとなく引き締まる瞬間が好きか、それとも解放される瞬間が好きかとか、そんなことが分かってくると思うので、日常生活のレベルから見つけてくるのが、まずは大切だと思います。

―― いま、雷に打たれたようにというお話がありましたけど、そうやって気づく人はそんなにいないでしょうね。

為末 いないと思いますね。「好きなことを極めた人たちこそが、オリンピック選手だ」というイメージがありますが、みんなで飲み会をすると、「考えてみる...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
歴史から考える「ロシアの戦略」(3)ロシアの領土拡張と「2つの願望」
「侵略的行為」「領土拡張」へのソヴィエト側の論理とは
山添博史