本番に向けた「心と身体の整え方」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
失敗を生かせる人、生かせない人の違いとは何か
本番に向けた「心と身体の整え方」(8)自分らしさの正体
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
自分らしさとは何なのか。自分が思う「俺のスタイル」とコーチのアドバイスのどちらを信じたらいいかという場合、どちらも正しいことがあるので判断は難しい。そこで考えたほうがいいのは、「自分らしさの正体は何か」ということだ。すると、自分らしさとそうではないものの違いに気づくきっかけになる。失敗においても、原因を追及するよりも「何を学んだか」を考えるようにすることで、そのあとの生かし方に大きな差が生まれてくる。(全8話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14分26秒
収録日:2020年9月16日
追加日:2021年3月9日
≪全文≫

●「自分らしさの正体は何か」を考えたほうがいい


―― よく選手に対して「わがままだ。もっと俺(コーチ)の言うことを聞きなさい」とか言われることがありますよね。一方で、「俺の道はこうだ」と自分らしさを追求することによって道が開くケースもあれば、自分らしさを追求し過ぎるがあまり、依怙地になってダメになっていくパターンもある。そうした中、より失敗しないためにはどういう心構えでやっていけばいいのでしょうか。

為末 (前回からの続きになりますが)「限界とは何か」というと、自分らしさへのこだわりだという側面もあると思うのです。それは、そう決めてこだわっている時点である種の壁ができてしまうということだと思います。一方で、自分らしさがなくなると、(自分なりの)スタイルがないために、いいパフォーマンスができないという面もあります。

 では、自分が思う「これが俺のスタイル」ということと、コーチが「もう少し変わったほうがいい」とアドバイスすることと、どちらを信じたらいいのか。どちらも正しい場合があるので、これは難しい。ただ、「自分らしさの正体は何か」ということを考えるとき、もう少し“内訳”を考えたほうがいいなとは思います。

―― 正体の、ですか。

為末 ええ。例えば、物事に対してとにかくすぐ触ってみたくなるような性質とか、一見してまず最初は眺めたくなる、のような、反応に近い感覚とか、ですね。何を気持ちいいと思うか、何を心地悪いと思うかというのは、かなり自分らしさのコアの部分に近いと思います。


●自分らしさではないものは十分に変わり得る


為末 ただ一方で、練習の方法も全部しっかりスケジュール通りやらないと気が済まないというのは、案外自分らしさではなく、物事を先に見通してから始めたがっている性質が「全部きっちりやる」ということにつながっている可能性もあります。こういう選手は、なんでもかんでもきっちりやりすぎて窮屈になっていくことが多い。とはいえ、「何も考えないでやれ」と言うのではなく、「分かった。じゃあ、もうちょっと大まかにしない?」と言って、20分割くらいにしていたものを例えば3分割にして、ざっくりと3分割にした中で思いついたことをやりましょうという感じで、ちょっと緩めるとうまくいったりします。ですから、自分らしさと呼んでいるもののやり方は、本当は変わり得るものなのです。
...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司
学びとは何か、教養とは何か
教養の基本は「世界史」と「古典」
本村凌二
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介

人気の講義ランキングTOP10
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
「進化」への誤解…本当は何か?(2)「進化論」対「創造論」
「進化論」対「創造論」…アリストテレスの目的論とは?
長谷川眞理子
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること
黒田基樹
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純