ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」
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ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」(8)まだ見ぬビジョンを伝える表現力
佐宗邦威(戦略デザインファームBIOTOPE 代表)
妄想・知覚・組替というステップを経た自分のビジョンを、どのように人に伝え、フィードバックを受け取ればいいのだろうか。最後はまだ見ぬビジョンを伝える表現力についてである。表現力は、展示場所を決めて制作することで前に進む勇気を生み出すためのステップのことだと話す佐宗氏。その方法について、具体例を提示しながら論じていく。(全8話第8話)
時間:10分53秒
収録日:2020年11月4日
追加日:2021年1月11日
≪全文≫

●展示場所を決めて制作することで前に進む勇気を生み出す「表現力」


 最後は、まだ見ぬビジョンを伝える表現力になります。

 表現力は、展示をする場所を決めて自分自身の表現を制作することで、前に進んでいこう、またその後ビジョンをさらに自信を持って世の中に提起していこうという、そうした勇気が持てるようなステップになります。

 ここでの課題は、人にはなかなか伝わらないというところで、今まで見たことのないものであればあるほど、人には分かりにくいのです。その課題に対して、少しでも(伝われるようにするには)どう表現すればいいかを考えながらビジョンを形にしていくことで、具体性を帯びてくるということになります。

 例えば、新しい本を考えるときなどに、私がよくやるのは、装丁のビジュアルを先に作るということです。コンテンツは沢山あるので、最後どう編集していいかという焦点を絞るのはとても困るのですが、装丁を先に考えると、「ああ、こういうことのためにやっていければいいのだな」ということが見えてきて、どうやったら伝わるのかということが必然的により分かるようになってくるのです。そうした自分自身の表現方法を考えてみようという内容です。


●「よい企画は、企画のトップイメージが見える」


 「よい企画は、企画のトップイメージが見える」とよく言われます。例えば、「ほぼ日」ですが、ほぼ日では企画を考える際にウェブサイトのトップのイメージが見えるもの、そして、それがワクワクするものがうまくいく企画だと言ったりします。

 また、例えばアマゾンは、新規事業を立ち上げるときには必ずプレスリリースをプロトタイプしてみるということをやると言います。それも世の中にどう伝わっているかを考えるということで、それは逆に企画のキモ、面白いポイントが何なのかというところを具体的にしていくというやり方です。

 他には、例えばコンシューマー向けの商品などでは、広告ポスターのようなものを描いてみることで、エッセンスを凝縮してみるという形も取れます。

 スライドの写真は、私が留学中にポスターを作るというワークを行った際のものです。...

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